フリーワード検索

other2020.11.02

僕が私が愛してやまないadidas│井嶋素充(アイラヴミー ベーシスト)「僕にとってのヒーロースーツ。スマートで遊び心がつまった、お守りみたいな存在」

2019年にメジャーデビューしたバンド「アイラヴミー」のベーシストとして活躍する井嶋素充。彼は「洋服はアディダスしか持っていない」と断言するほどアディダスを愛しており、日常生活からステージ上まで一貫してアディダスを身に着け続けている。そんな彼が、ここまでとりつかれるアディダスの魅力とは。


■​憧れの姿に近づきたくて


彼がアディダスに出会ったのは、高校1年生のとき。友達からの誘いをきっかけに音楽を始め、さまざまな楽曲をリサーチしていたところ、とある海外アーティストの姿に心を奪われたのがきっかけだった。

「洋楽をいろいろと調べていたら、ジャミロクワイというイギリスのアーティストを見つけて。『Space Cowboy』という曲のミュージックビデオで、彼はアディダスを着ていたんです。袖にスリーストライプスの入ったジャージとカーキのスニーカーに、柄シャツと緩めのパンツを合わせて、めちゃくちゃかっこよく歌って踊っていて……度肝を抜かれました。そのかっこよさをどうにか自分の手に入れたいと思ったんです。当時、僕は随分太っていたんですよ。体型を変えるのは時間がかかるけど、いますぐにでもこのかっこよさを手に入れたくて。じゃあアディダスを着よう、と」


井嶋のベースには、アディダスのリストバンドとバッジが常に付けられている。



憧れの存在に近づくためにアディダスを身につけるようになった彼は、見た目も、自分自身も変えようと無我夢中で走ったという。努力の甲斐あって、みずからの姿に変化を感じてきたタイミングで生まれ育った静岡から上京。ミュージシャンとして生きていくべく、音楽の専門学校へと進学した。そこで出会った二人と、バンド「アイラヴミー」を結成することになる。

そのころには、彼にとってアディダスを身につけることはすでに当たり前のこと。すっかり生活に溶け込んでいた。そしてバンド結成から1年経つころ、ある決意をしたという。

「もう、やるなら徹底的にやろうと思って、アディダス以外の服は着ないと決めました。私服はもちろん、ライブの本番も常にアディダスです。MVの撮影でも、衣装さんにアディダスでコーディネートしてもらうようお願いしています。極端かもしれないけれど、高校のときにジャミロクワイを見つけて、憧れて、やろうと決めた自分を認めてあげたいという思いもあって。この気持ちは『そのままの自分を好きでいたい』というバンドのコンセプトにも通ずるものがあるかもしれません。好きっていう気持ちは嘘がなくて、すごく素直なものですよね」


■大人の魅力と、遊び心と


ほかの服を手放してまで徹底的にアディダスを身に着け続ける井嶋。もちろん、ベーシストとしてステージに立つときにも、アディダスアイテムは欠かせない存在になっている。

「僕はステージ上で、自分が思い描くかっこいい人になりたいと思っていて。それは、大人の魅力と、遊び心を兼ね備えたような人。アディダスのアイテムは、スマートで色気がありながら、どこか子どもらしい遊び心もあって、そのバランスが絶妙ですよね。もちろん、機能性はしっかりあるし、ベーシックなアイテムが多いのでどんなシーンでも使いやすい。モノトーンのアイテムで、ちょっと近未来っぽい着こなしができるところも好きなポイントです。僕の主観ですが、アディダスって自分たちでトレンドを創り上げている印象があります。新しいものを発信していこうという意思を感じるんですよね」



「以前はオーバーサイズで着ることが多かったんですけど、最近はジャストなものが好き。このトップス、じつはレディースなんですよ」


「シューズは、これまでオリジナルスのラインナップから選ぶことが多かったのですが、最近はパフォーマンスラインのものを履くようになって。いまは、スター・ウォーズとのコラボモデルのバスケットシューズがお気に入りです。履き心地が最高だし、スポーティーな見た目がコーディネートのアクセントにもなる。これも、遊び心をプラスするスパイスになってくれますよね。これからは、ライブ中もパフォーマンスラインを履いていこうかなと思っているところです」



一見ベーシックなアイテムの数々に、スマートさと遊び心が詰まったアディダスアイテムたち。このバランス感覚は、彼が愛するあるものたちと通ずる点があるという。

「僕はアメコミやSFが大好きで。マーベルの映画なんかも、ユーモアのセンスがすごくいいですよね。ちょっとクスッと笑える要素があると、作品にスッと入っていける気がするんです。よく考えたら、たとえばスター・ウォーズにR2-D2やC-3POがいなかったら、かなり印象が変わるはず。ユーモアを織り交ぜてこそ、心に届くことがあるんだなって。そういう意味でも、遊び心は大事だなと。音楽をつくる上でも大切にしたいと思っているところです」


■おじいちゃんになってもアディダスを着ていたい


その言葉どおり、朝から晩までどんなときでもアディダスを身に着けている井嶋。どんなに好きとはいえ、さすがに窮屈に感じることはないか? と問えば「制限があるからこそ面白い」と笑う。

「音楽をつくるときもそうなんですけど。たとえば、僕たちはスリーピースバンドで、楽器の数をできるだけ少なく、それでいてゴージャスに聴こえる音をつくりたいと思っていて。制限があるなかで試行錯誤をしていくからこそ、オリジナルなものが生まれていくんです。そういう、試行錯誤の過程がすごく好きなので、どうやったらアディダスのアイテムだけで納得いくスタイルをつくれるか、没頭して考えるのも楽しい」

自分の思い描く姿に向かって試行錯誤を重ねる過程が好きだという彼のなかで、アディダスアイテムをどのように自分らしく使いこなしていくかという探求心は、これからも尽きることがない。

「これからもアディダスを着ていきたい。かっこよさや着心地のよさは大前提として、着続けることでもっと自分のことを好きになったり、認めてあげられるようになっていくのかなと思います。好きって言い続けることで、アディダスをきっかけに人とつながることも増えていくかもしれませんし。何年後かに、きっともっとアディダスを着ていてよかったなと思えるはずだから、おじいちゃんになっても着ていたいです。かっこいいですよね。アディダスの大きめのジャージ羽織って、帽子かぶって、っていうようなおじいちゃん」

アディダスを着続ける自分を、好きでいたい。そう強調する彼にとって、大好きなものを身につけるという行為そのものが大切な個性のひとつになっているのだろう。その頑なとさえ表現できる姿勢は、一種の願掛けのようにもとらえられる。

「アディダスのアイテムは、僕にとってのヒーローのスーツみたいなもの。自分が自分であるために着ている。つらいときでも、自分の好きなものを着ているという事実に元気づけられるというか。これさえ着ておけば大丈夫という、お守りのような存在なんです」
 


■プロフィール​


井嶋素充

3人組バンド、アイラヴミーのベース。2019年9月にミニアルバム『でも生きている』でメジャーデビュー。「そのままの自分でいい」と寄り添う歌詞のチカラは、人と比べがちな世の中で葛藤する世代の共感を呼んでいる。NHK「みんなのうた」2020年2月3月の新曲として書き下ろした『答えを出すのだ』は、学生だけではなく、親世代への注目も集めた。2020年9月30日(水)に2ndミニアルバム『そのまんま勇者』をリリース!


アイラヴミー公式Twitter  https://twitter.com/i___love_me

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索