チームゴルフ5のニューフェイス 若き男子選手4人をスイングとともにご紹介します!

チームゴルフ5に、今年新たに4人の男子プロたちが加わった。いずれも20代前半の前途有望な若手選手で、まだツアーでの実績はないものの大きなポテンシャルを秘めた選手たちだ。1月末に行われたチームゴルフ5の宮崎合宿で取材した彼らの素顔を紹介する。
『森山友貴プロは、中学時代から日米2拠点で活動してきた国際派。今年はQT2位で日本ツアーに本格参戦』
森山友貴(もりやま・ゆうき)プロは2001年生まれの現在23歳。
出身は神奈川県で、ジュニア時代から活躍し「世界ジュニア」にも出場しているが、中学時代から日米を2拠点で活動している国際派。高校からは本格的にアメリカに拠点を置き、ネバダ大学ラスベガス校を卒業後、昨年は米国3部ツアーの「PGAツアーアメリカズ」で経験を積んだ。昨年末のQTでは1次から挑戦してファイナルで2位に入り、今年のツアー出場権を手にしている。
身長167㎝と小柄ながらドライバーの飛距離は「キャリーで300~305ヤード」という飛ばし屋。一方でアイアンの飛距離を聞いた際には「気温や標高なども考慮している」と答えるなど、繊細な側面を持ったプレイヤーでもある。
持ち球はストレートからややドロー。好きなクラブは7番アイアンで、ピンの初代「ブループリント」を愛用している。
『好きなクラブはピン「初代ブループリント」の7番アイアン』
『5番アイアンはニューモデルの「ブループリントS」を使用』
「ピンのブレードタイプが好きで、以前は『iブレード』を使っていました。この『ブループリント』は実は高校生くらいから使っていて同じモデルで3セット目なんです。ニューモデルも試しましたが少し飛びすぎる感じがして、手に馴染んだ距離感を考えると替えられません。自分の最大の武器は飛距離ですが、飛ばすだけでは勝てないので、このアイアンでベタピンにつけ、バーディを量産していきたいです」(森山プロ)
『森山プロの7番アイアンショット。キャリー185ヤード弱とのこと』
『宇佐美友亮プロは、昨年プロテストに16位で1発合格。正確なアイアンショットが武器』
宇佐美友亮(うさみ・ともあき)プロは、2002年生まれで、今年愛知大学を卒業予定の22歳。
8歳でゴルフを始め、中部地区のジュニア競技で腕を磨いてきた。大学在学中の昨年プロテストに挑戦。16位で一発合格し、今年からプロの世界に飛び込んでいく。
身長172㎝、ドライバーの飛距離は280ヤード。正確なアイアンショットが武器で「アイアンのおかげでプロテストに通ったと思っています。プロでもパーオン率1位を目指したい」と言うほどの自信を持つ。
好きなクラブは5番アイアンとのこと。使用クラブはダンロップ「スリクソン Zフォージド2」。
『好きなクラブは「スリクソン Zフォージド2」の5番アイアン。持ち球はややドロー寄りのストレート』
『ウッドはドライバーだけで、ロフト18度のアイアン型ユーティリティ「スリクソン ZXi-U」で240ヤード飛ばす』
「「スリクソン Zフォージド2」5番アイアンは、昨年の6月くらいから使っていますが、タイミングが取りやすく気持ちよく振り抜けます。飛距離はだいたい200ヤードで、試合ではパー3がこのくらいの距離のことが多いので、パー3のティショットでよく使うクラブです。これでバーディが取れれば、ツアーでも戦えると思います。目先の目標はあまり作らず、まずは自分を磨いて1歩ずつ前進していきたいと思います」(宇佐美プロ)
『宇佐美プロの5番アイアンショット。200ヤード前後の場面で活躍する』
『双子のお兄さん福住将プロ。弟の修プロと実力は伯仲している』
福住将(ふくずみ・しょう)プロは、2002年12月生まれの22歳。専修大学を今春卒業予定だ。
出身は神奈川県で、弟の修(しゅう)プロとは双子の兄弟で、ともにチームゴルフ5に加わった。明徳義塾高校から専修大へ進み、弟と2人でゴルフ部で活躍してきた。昨年のQTでは結果が出なかったが、地元厚木を拠点に活動しており、来年の飛躍が期待される。
身長168㎝、体重65㎏の体格ながら、ドライバーの飛距離は300ヤードを上回る。しかし飛距離に任せてガンガン行くのではなく、プレースタイルは比較的堅実でムチャしないのが身上とのこと。どちらかというと感覚派だという修プロと比べると「理屈で納得したいタイプ」とのことで、教わったことを理解し納得して体得していくことで上達してきた。
持ち球はドローで、得意クラブはドライバー。ブリヂストン「B1 リミテッドLS」を愛用中。気に入っているクラブはパターでスコッティキャメロンのツアーパターとのことだ。
『ブリヂストン「B1 リミテッドLS」で300ヤード以上飛ばす』
『長くお父さんからもらったスコッティキャメロンを愛用してきたが、プロになってツアーモデルを手にした』
「スピンが少なくて強い球で飛ばせるところが気に入っています。少しヘッドが軽めのクラブが好きなので、ヘッドのウェイトを軽くしてバランスD1にしています。昔から(弟の)修のほうが飛んでいたんですが、高校時代のコーチに腰の動かし方のアドバイスをもらい、右腰を押し込んでいく感覚で振るようにしたらそれがハマって、いまは修と同じくらい飛ぶようになりました」(福住将プロ)
『修プロと比べると、アーリーコック気味に上げてクラブを担ぐようなトップから大きなアークで振り抜くフォローが特徴』
『双子の弟、福住修プロ。今年はレギュラーツアーにも出場する』
福住修(ふくずみ・しゅう)プロは、将プロの双子の弟で2002年12月生まれの22歳。
将プロと同じく専修大学を今春卒業予定で、ジュニア時代から「高知アマ」2連覇、「日本アマ」5位などの実績を挙げ、昨年はチャレンジツアーでも優勝争いを演じた。兄同様、300ヤードを上回る飛距離が武器。昨年のQTで41位に入ってプロ宣言し、今年はレギュラーツアーに出場もできる。
理論派というより感覚派で、人のスイングを見ながらいろいろと試し、自分のものにしてきた。とくに、高校時代の先輩ですでにプロとして活躍している岡田晃平選手のスイングをマネしたことで大きな学びを得たという。
得意クラブはドライバーで、愛媛発の地クラブ「グランプリ」の「エミリッドバハマCV-11」を愛用、お気に入りのクラブはブリヂストン「241CB」アイアン。
『グランプリ「エミリッドバハマCV-11」で平均310ヤードの飛距離を叩き出す』
『アイアンはブリヂストンの「241CB」。抜けのよさが気に入っているという』
「小ぶりでディープな、昔ながらのドライバーという雰囲気の顔がすごく気に入っています。ドライバーは中学生のころから飛ぶほうでしたが、いまは平均で310ヤードくらい。曲がらないほうでもあるので、ドライバーをしっかり振って飛ばし、ウェッジでバーディチャンスにつける攻撃的なゴルフでツアーに挑みたいと思います」(福住修プロ)
『将プロと比べるとバックスイングのアークが大きく、コンパクトなトップからヘッドを走らせて左に振り抜くシャープなフォローが特徴』
これまでは女子選手が中心だったチームゴルフ5。この4人が加わったことで、これからは男子ツアーからも目が離せなくなる。まだ若く、伸びしろも大きいこの4選手を応援よろしくお願いします!