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golf2025.05.23

最新ミニドラ3モデルを伊藤元気プロが試打!「ミニドラはヘッド体積で選ぼう!」

6月6日、テーラーメイドから「r7 QUAD ミニドライバー」が発売される。

今年はすでに4月にキャロウェイから「ELYTE ミニドライバー」が発売されているうえ、タイトリストからも初のミニドライバー「GT280 ミニドライバー」が発売されるなど、このところにわかにミニドライバー市場の活性化が進んでいる。

ミニドライバーの選択肢が増えてきたことにより、今度は「ミニドライバーがほしいけれど、どれを選べばいいのか」と悩む人も増えている。そこでアルペングループマガジンでも、ゴルフ5契約の伊藤元気プロに話題のミニドライバー3モデルを試打してもらい、それぞれの特徴をチェックするとともに、ミニドライバーは何を基準に選べばいいのかを考察してもらった。

 

『伊藤元気プロが「ゴルフ5フラッグシップストア トレッサ横浜店」で試打』

今回試打したのは、キャロウェイ「ELYTE ミニドライバー」の11.5度、タイトリスト「GT280 ミニドライバー」の13度、テーラーメイド「r7 QUAD ミニドライバー」の11.5度の3モデル。

「ELYTE」と「r7 QUAD」にはロフト13.5度のヘッドもラインアップされているが、今回はゴルフ5で実際に試打ができるロフト11.5度のものを用いて試打した。

最初は「ELYTE ミニドライバー」。

こちらはヘッド体積340ccと、3モデルの中ではヘッドがいちばん大きい。伊藤プロも、構えるなり「これはほぼドライバーだね!」との感想。

「もちろん普通のドライバーよりはずいぶん小さいんですが、ミニドラだと思って構えると意外とヘッドが大きく見えて、ロフトの見え方も自然なのでやさしそうに感じます。そのぶん長さが短い(43.5インチ)のが生きていて、シャープに振ってライン出ししたり、方向性重視のティーショットで活躍しそうです」(伊藤プロ)

 

『「ELYTE ミニドライバー」。4月18日発売で、キャロウェイとしては2代目のミニドライバー。ロフトは11.5度と13.5度』

バックフェースのデザインやヘッドの見え方、打感などもノーマルサイズの「ELYTE」にそっくり。その名のとおり「小さいドライバー」という感じで、ティーショットでの使用にマッチしそうだ。

ヘッド後方には普通の「ELYTE」同様に3カ所のウェイトポートがあり、位置を変えることで弾道調節もシンプルにできる。

ティーアップせずにマットの上から打っても球は十分上がりやすく、難しさはない。

 

『後方の3つのウェイトポートはノーマルサイズの「ELYTE」同様。さらにソール前方にもウェイトビスがある』

 

『キャロウェイならではのAI設計フェースで、ミスヒットへの寛容性も高い』

「形状やヘッドサイズ的にもFWっぽさは薄いので、『飛ぶ3W』というよりは完全に『小ぶりドライバー』というクラブ。方向性重視のライン出しショットに最適ですが、飛距離も十分に出ていて、飛距離を犠牲に方向性を取るというわけじゃありません。いまどきの高MOI(慣性モーメント)ドライバーに苦手意識がある人や長いクラブが苦手な人なら、普通のドライバーよりも飛ぶ可能性は十分ありますよ」(伊藤プロ)

 

『ティーアップして「ドライバー」として使うのがマッチしそう』

次に打ったのはタイトリスト「GT280ミニドライバー」。

その名のとおりヘッド体積は280ccと、3モデルではいちばん小さく、「ELYTE」と比べると60ccも小さい。

「これは完全にフェアウェイウッドの雰囲気ですね。ロフトが13度のみの設定というのも、芝の上からのショットを前提に考えているからでしょう。一方で弾道は低スピンで強弾道。メチャクチャ飛ぶ3Wとか2W的な印象で、いままでは届かなかったパー5の2打目などでこれをぶっ飛ばしてイーグルチャンスにつける!というロマンを感じます」(伊藤プロ)

 

『タイトリスト初のミニドライバー「GT280ミニドライバー」も4月18日発売。体積は280㏄でロフトは13度のみ』

ロフトもそうだが、リーディングエッジの接地部を低く設計してボールを拾いやすくしたり、「鍛造Lカップフェース」でフェース下部の当たりに強くするなど、「GT280」には構造的にもフェアウェイからの使用を重視した工夫が見られる。

ティーアップした際にはヘッドの小ささが際立つが、ヘッドサイズゆえの重心距離の短さが感じられ、フェースをしっかり返して球をつかまえる感覚が得やすいと伊藤プロ。

 

『リーディングエッジが低く、芝の上のボールも拾いやすい設計で、Lカップフェースで下の打点にも強い』

 

『ウェイトは前後2カ所で、デフォルトでは前3g、後ろ11gとなっている』

「飛ぶフェアウェイウッドとして使うのがいちばん性能にマッチしているとは思いますが、この『自分でフェースを返して球をつかまえる感じ』は、昔のドライバーと共通する感覚があります。その振り心地を強く求める人は、ドライバーとして使うのももちろんアリだと思います。使いこなすのにちょっとパワーはほしいですが、ゴルフ5でフィッティングしていただければシャフトの選択肢も増えるので、意外と幅広い方が使えるはずです」(伊藤プロ)

 

『「飛ぶフェアウェイウッド」としてパー5の2打目などで活躍しそう』

最後に打ったのはテーラーメイド「r7 QUAD ミニドライバー」。

こちらはヘッド体積305ccと「ELYTE」「GT280」のちょうど中間的なサイズだ。そして往年の名器「r7 QUAD」(2007年発売)をオマージュしたデザインが特徴的だ。

「これ、デザインがカッコいいなあ! 『r7』は僕も使っていましたが、ヘッドのカラーリングやウェイトの位置、シャフトのデザインまで当時を思い出させる雰囲気で、オールドファンにはたまらないと思います」(伊藤プロ)

 

『6月6日発売の「r7 QUADミニドライバー」。ヘッドサイズは305㏄、ロフトは11.5度と13.5度がラインアップ』

実際に打ってみると、「ELYTE」と「GT280」の中間的な性能だと伊藤プロ。ティーアップしてドライバー代わりとしても使いやすく、芝の上から直接打っても球を拾いやすく、しっかり上がって飛んでくれる。

「ヘッドサイズの印象そのままで、いい意味で両者の『いいとこ取り』な中間的な性能ですね。個人的に面白いと思ったのはシャフトです。『r7 QUAD』は43.75インチとほかの2モデルよりも0.25インチ長いんですが、そのぶんシャフトのしなりを感じやすいんです。ティーショットでは長さとしなりが飛ばしに有効に働く一方、フェアウェイから打つときは球を拾って上げてくれる。扱いにくくならない範囲でいいアレンジになっていて、このシャフトがマッチする人にとっては、他にないメリットになりそうです」(伊藤プロ)

 

『かつての「r7 QUAD」を彷彿とさせるデザインで、ウェイトポートも前方・後方のトウ・ヒールに合計4つ』

 

『43.75インチと少しだけ長く、シャフトのしなりを感じやすい』

「3モデル打ってみると、ヘッドサイズと比例して、大きいほどティーショットで使いやすく、小さいほどフェアウェイで使いやすい。ある意味わかりやすいですね。ですのでティーショットでの使用を重視するなら『ELYTE』、芝の上から使いたいなら『GT280』がおすすめで、どちらでも使いたい人は『r7 QUAD』という図式がハッキリしました。でもどのモデルも可変式のウェイトがあるし、『ELYTE』と『r7 QUAD』はロフト13.5度の選択肢もあるので、そこをうまく工夫すればこれにとらわれない使い方もできると思います」(伊藤プロ)

 

『左からヘッドサイズが大きい順に整列。大きいほどティーショットに適していて、小さいほどフェアウェイからの使用に適している』

ゴルフ5各店舗には試打クラブがそろっており、カスタムシャフトも試せる。ぜひ実際に打って、ミニドライバーの魅力を体感していただきたい。

※試打可能なスペックはお近くのゴルフ5にお問い合わせください。

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