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outdoor2021.03.11

スキレットとは? 使い方を知っておいしいアウトドア料理を作ろう

キャンプや登山のようなアウトドアシーンにおいて、自然の中での食事は楽しみのひとつです。より本格的な料理に挑戦してみたいという方は、スキレットと呼ばれるアイテムを用意してみてはいかがでしょうか。
ここでは、スキレットの魅力や使い方、使用後のお手入れや保管方法などについてご紹介します。

 

【目次】

■スキレットとは?

■スキレットを使って作れるキャンプ料理

■スキレットの使い方の注意点

・初めて使う際はシーズニングを行おう

・料理を入れっぱなしにしない

・料理の際は焦げ付き対策を行う

・急に冷水をかけない

・洗剤の使用は避ける

■使わない際の保管方法も確認しよう

■スキレット用のふたやハンドルカバーも用意するのがおすすめ

■スキレットを使って本格的なキャンプ料理を楽しもう

 

■スキレットとは?

スキレットとは?

 

スキレットとは、鋳鉄製の厚みがあるフライパンのことです。ステンレス製やアルミ製の一般的なフライパンよりも熱伝導や蓄熱性に優れているのが特徴で、熱がゆっくりと均一に食材へ伝わるため、ふっくらとおいしい料理を作れます。
デザイン性が高い製品が多く、そのままテーブルに並べて食事を楽しめるので、キャンプに持って行く荷物を減らすことにもつながるでしょう。

基本的には、フライパンと同様の調理が行える他、オーブンに直接入れてオーブン料理を作ったり、蒸したり燻したりといった調理にも活用できます。
近年はIH対応の製品なども販売されていて、キャンプシーンだけでなく自宅で使うこともできる便利なアイテムです。

 

■スキレットを使って作れるキャンプ料理

スキレットは、焼く・煮る・蒸す・揚げる・オーブン料理など、1つでさまざまな料理に活用できます。食材さえ用意しておけば、アウトドアシーンでも大きなお肉を焼いたり、揚げ物や煮込み料理、パンを作ったりできるため、料理がより楽しくなるでしょう。

また、キャンプに持って行くのに適した小型サイズのスキレットなら、アヒージョを作ってそのままテーブルに並べてもおしゃれです。荷物に余裕がある場合は、大型のスキレットを用意すれば大人数でのキャンプにも対応できます。

 

■スキレットの使い方の注意点

スキレットの使い方の注意点

 

鋳鉄でできているスキレットは、テフロン加工が施されているフライパンと同じように取り扱うと、サビたりヒビが入ったりして使えなくなってしまいます。スキレットを使用する前に、使う際の注意点を確認しておきましょう。

 

・初めて使う際はシーズニングを行おう

スキレットを購入したら、初めて使う前に「シーズニング」を行いましょう。シーズニングとは、スキレットに油で膜を作る慣らし作業のことです。シーズニングによって表面をコーティングすることで、スキレットがサビたり食材がくっついたりするのを防止できます。

 

【シーズニングの手順】
1.洗剤やお湯を使ってスキレットを洗い、サビ止めのワックスを落とす
2.スキレットを空焚きし、持ち手や裏面なども含めて水気を完全に飛ばす
3.熱が冷めないうちに、オリーブオイルなどの食用油をスキレット全体に薄く塗り込む
4.火から降ろし熱がある程度冷めたら、油を塗り直して再び火にかける
5.ネギや玉ねぎなど、くず野菜を炒めて鉄臭さを消す
6.くず野菜を取り除き、残った油をキッチンペーパーで拭き取る
7.仕上げに空焚きを行う

 

製品によっては、シーズニングを済ませた状態で販売されている場合もあります。製品に付属している取扱説明書にシーズニングの方法が記載されていることもあるので、一度確認したうえで作業を行いましょう。

 

・料理を入れっぱなしにしない

スキレットはお皿として使用することもできるアイテムですが、料理を長時間入れっぱなしにしていると、スキレットが酸化してサビたり食材がくっついたりしてしまいます。
スキレットのままテーブルに並べる場合は、できるだけ早めに食べ切るようにしましょう。料理を作り終わってから食事までの時間が空く場合は、別の器に移しておくなどの対策が必要です。

 

・料理の際は焦げ付き対策を行う

スキレットは熱伝導に優れているため、火加減が強すぎたり油の量が少なすぎたりすると、すぐに食材が焦げ付いてしまいます。食材を入れる前にスキレットを強火で熱して、油が馴染みやすいようにしておくことが大切です。
アウトドアシーンでは、家庭に比べて火加減が難しいことも多いです。油は必要な分量をしっかりと引いて焦げ付きを抑えるようにしましょう。

 

・急に冷水をかけない

スキレットは蓄熱性が高く、調理後火から降ろしてもすぐには冷えません。熱いままのスキレットに冷水をかけてしまうと、急激な温度変化によって割れたりヒビが入ったりする場合があるので、洗い物はスキレットが冷めてから行うようにしましょう。

 

・洗剤の使用は避ける

スキレットを洗う際に洗剤を使うと、シーズニングで作った油の膜がはがれてしまうため、使用後のお手入れはお湯とたわしで汚れを落とす程度にとどめる必要があります。
具体的な使用後のお手入れ方法は以下の通りです。

 

【スキレットのお手入れ方法】
1.使用後、スキレットが温かいうちに、たわしなどを使ってお湯で汚れを洗い流す
2.焦げ付きが残っている場合は、スキレットに水を張り沸騰させる
3.汚れが落ちたら、スキレットを火にかけて全体の水分をしっかり飛ばす
4.水分を飛ばし切ったら、熱いうちに油を薄く塗る
5.次回の使用までに時間が空く場合は、油を塗り込んだ後に再度火にかけておく

 

コンロがIHの場合は、熱しても取っ手などに水分が残りやすいため、タオルを使ってしっかりと水気を拭き取りましょう。
どうしても焦げやにおいが気になる場合は、洗剤や重曹を使って汚れを落とします。その後、再度シーズニングを行い、スキレットの表面をコーティングし直してください。

 

■使わない際の保管方法も確認しよう

スキレットの使用後、お手入れを済ませて十分に冷ましたら、湿気の少ない場所で保管しておくとサビを防げます。長期間使用しない場合は、新聞紙などでスキレットを包んでおくのもおすすめです。新聞紙が余分な水分を吸ってくれるので、サビができづらくなります。

しかし、お手入れや保管に気を使っていても、サビてしまうことも考えられます。サビができた場合はスキレットを火にかけ、サビている部分をしっかりと焼きましょう。熱したスキレットを冷ましたら、たわしを使ってサビを削ぎ落し、仕上げにクレンザーなどで磨きます。最後にシーズニングを行えば完了です。

 

■スキレット用のふたやハンドルカバーも用意するのがおすすめ

スキレット用のふたやハンドルカバーも用意するのがおすすめ

 

スキレットをより活用したい方は、スキレット専用のふたも一緒に用意しておきましょう。ふたも鋳鉄製で重いため、圧力鍋のように食材を柔らかく煮込んだり、食材のうま味を閉じ込めた料理を作ったり、チップを用意しておけば燻製を作ることもできます。
スキレット本体と同様、ふたもシーズニングや使用後のお手入れをしっかり行い、サビを防ぐことが大切です。

また、スキレットを火にかけると、取っ手の部分も熱くなります。火傷を防ぐために、取っ手用のハンドルカバーやミトン、タオルといったアイテムも用意しておくのがおすすめです。

 

■スキレットを使って本格的なキャンプ料理を楽しもう

スキレットは、食材を焼いたり煮たり蒸したり、多くの料理に使える万能な調理器具です。一般的なフライパンよりも熱伝導や蓄熱性に優れているため、ふっくらとおいしい料理をアウトドアシーンでも楽しめます。

シーズニングや使用後のお手入れなどが必要ですが、料理を繰り返すことで油が馴染み、サビづらくなるのもスキレットの特徴です。一般的なフライパンよりも長く使用することができるため、アイテムを育てていく楽しみも感じられます。
キャンプや登山といったシーンでも本格的な料理を楽しみたいという方は、スキレットを用意してみてはいかがでしょうか。

 

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