フリーワード検索

baseball2019.09.18

【野球】バッティングフォームの基本チェックポイントと練習方法とは?

野球のバッティングにおいて最も大切なことは、しっかりとボールを捉えることです。ボールを捉えることで打球の飛距離が伸び、ヒットになる可能性も高くなります。また、投手の投げたボールをしっかり捉えるためには、バッティングフォームも重要です。

この記事では、バッティングフォームの基本的なチェックポイントと、バッティングが上達するための練習方法をご紹介します。

 

【目次】

■バッティングフォームの基本チェックポイント

1.準備が完了した状態「構え」

2.力をためる動き「テイクバック(乗せ)」

3.スイング前の最後の状態「トップ(運び)」

4.バットを振る動作「スイング(振り出し)」

5.ボールがバットに当たる瞬間「インパクト」

■バッティングフォームを固めるための練習方法

・素振り

・ティーバッティング

・トスバッティング

■まとめ

 

■バッティングフォームの基本チェックポイント

バッティングフォームは要素を分解して考えると理解しやすいです。ここでは、バッティングフォームで気を付けたいポイントについて、要素ごとに説明していきます。

 

1.準備が完了した状態「構え」

準備が完了した状態「構え」
 

「構え」とは、いつボールを投げられてもすぐに打てるように体の準備が完了した状態を指します。

まず、足は肩幅程度に開くと腰を回転させやすくなります。グリップ(バットの握る部分)は肩の高さ程度まで持ち上げ、手のひらの真ん中あたりでしっかりと握るようにしましょう。このとき、両手の小指の部分に力を入れるように意識すると、バットコントロールを行いやすいです。

 

構えの基本は、リラックスして力まないようにすることです。プロ野球選手の構え方が人それぞれであることからもわかるように、構えに正解はありません。プロの構えを参考にするなど、さまざまな構えを試して自分に合ったフォームを探していきましょう。

 

2.力をためる動き「テイクバック(乗せ)」

力をためる動き「テイクバック(乗せ)」
 

体重を後ろ足の方へ移し、力をためる動作のことをテイクバックと言います。グリップを後ろへ引き、後ろ足の股関節辺りに体重を乗せるように意識しましょう。後ろ足側の股関節、膝、つま先の3点がまっすぐにつながることでタメを作ることができるため、これによって体が開いたり突っ込んだりするのを防げます。

 

テイクバックの際に、前足をどの程度上げるかは個人の好みです。一般的には前足を上げすぎない方が身体の軸が安定しやすく、またタイミングも取りやすくなります。

また、上半身をひねってしまうとピッチャー側の肩が入りすぎてしまい、肩の開きが早くなりフォームが崩れてしまいます。上半身はそのままで、下半身をひねるような意識を持つことが大切です。

 

3.スイング前の最後の状態「トップ(運び)」

スイング前の最後の状態「トップ(運び)」
 

トップとは、テイクバックが終わったスイング前の最後の状態のことで、この状態からスイングに入ります。

トップのポイントは、グリップの位置と足のステップです。グリップの位置はストライクゾーンより上で、後ろ足より少し外側に置きましょう。これにより、アッパースイングを防ぐことができます。

 

ステップをする際のコツは、前足の親指辺りでタイミングを取りながら踏み込むことと、上半身をしっかりと残すようにすることです。ここで一気に足を踏み込んでしまうと、ボールの変化や緩急に対応できずに泳いだスイングになってしまい、力も分散してしまいます。

 

ステップの幅は好みの問題もあるので、自分に合ったステップ幅を見つけるように意識してスイングしてみてください。基本的にステップ幅が狭いほど、身体の軸は不安定になりますがスイングが鋭くなります。逆に、ステップ幅が広いほど軸は安定しますが、腰の回転は難しくなり、スイングスピードを上げるのが難しくなります。

 

4.バットを振る動作「スイング(振り出し)」

バットを振る動作「スイング(振り出し)」

 

スイングとはバットを振る動作のことで、バットの軌道によって「ダウンスイング(上から下)」、「アッパースイング(下から上)」、「レベルスイング(水平)」の3種類に分けることができます。

 

近年は「フライボール革命」が話題になっており、多少アッパースイング気味にボールを打ち上げた方がヒットになる確率が上がると言われています。実際、アッパー気味のスイングでヒットを量産しているプロ野球選手も少なくありません。

しかし、フライボール革命は時速128km以上のスイングスピードが行える筋力を持つことが前提となった理論です。体がしっかりと出来上がっていない場合は取り入れる有用性が低いうえに、ボールに当てる面が少なくなるため、三振率が増加するというデメリットもあります。

 

なので、まずはボールの軌道と同じような軌道を描くようにスイングする、レベルスイングを覚えることが大切です。レベルスイングが最もバットをボールに当てやすく、空振りする確率が下がります。

 

スイングのコツはグリップをボールの軌道上に合わせるように振り出し、押し手(右打者の場合は右手、左打者の場合は左手)の肘をしっかりとたたむことです。この動作により、バットが最短距離で出るようになります。

また、スイングは腕の力ではなく、腰の回転を利用した遠心力でバットを振るようにイメージすることが重要です。その際の体重移動は、後ろ足の股関節に乗せていた体重を身体の中心に移すように行います。

 

5.ボールがバットに当たる瞬間「インパクト」

ボールがバットに当たる瞬間「インパクト」

 

ボールがバットに当たる瞬間のことをインパクトといいます。バットがボールの下側に当たればフライに、上側に当たればゴロになるため、前述のレベルスイングでボールとバットの接地面を増やし、しっかりとボールに力を乗せることが大切です。

 

インパクトのコツは、押し手側の肘を伸ばし切らず、適度に余裕を持たせることです。バットの先端部分が地面の方に下がらないようにし、へその前辺りでインパクトします。また、ボールを押し込む意識を持ち、後ろ足に体重がかからないように注意しましょう。インパクトの位置も腕の長さなどによって多少の個人差があるので、へその前を起点に最も力の入る位置を探すとよいでしょう。

 

インパクト後はバットを振り抜き、しっかりと大きなフォロースルーを取るようにすることで、インパクトまでの動作も正確なものになります。また、フォロースルーの際は押し手側の肘を伸ばすことが、よりキレイなフォームを作るうえでは重要です。

 

■バッティングフォームを固めるための練習方法

ここまでバッティングフォームのポイントについて説明してきましたが、バッティングが実際に上達するためにはどのような練習をすればよいのでしょうか。実際の練習方法と練習時に意識したいことをご紹介します。

 

-素振り

バッティングが上達するためには、自分のフォームを固めることが大切です。素振りを繰り返し、自分の振りやすいスイングを体に覚えさせることを意識してください。

素振りを行う際は、何も考えずに漫然とバットを振るだけでは効果を得にくいため、実際の試合を想定するなど、ボールの軌道やコースをイメージしながら素振りを行うとよいでしょう。また、体の軸がぶれないようにバランスボールに座りながら振るなど、自分の弱点を補強するために工夫を取り入れるのも効果的です。

 

-ティーバッティング

ティーバッティングで実際にボールを打つことで、素振りで固めたフォームを確認しながら修正できます。また、ティーバッティングは体をしっかりと回転させてスイングしないとボールが飛びにくいため、体の回転をしっかりと覚える練習にも最適です。

 

-トスバッティング

トスバッティングは、近い距離からボールを投げてもらい、それをワンバウンドで相手に打ち返す練習です。これにより、スイングのタイミングとインパクトの位置を確認できます。また、ワンバウンドでボールを相手に返さなくてはならないため、ミート力やバットコントロールの向上にもつながります。

 

■まとめ

バッティングフォームには多数のポイントとコツがあり、習得するのは難しいですが、ポイントを意識した練習を地道に繰り返すことで少しずつ上達していきます。自分の好きな選手のフォームを参考にするなどしてモチベーションを保ちながら、日々の練習に励みましょう。

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索