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other2021.07.26

バレーボールのサーブのコツは? 基本のフローターサーブを例に解説

バレーボールでは、チーム全体でボールをコートに落とさないようにつなぎ、得点を狙います。全員で協力するチームプレーが基本のスポーツですが、ボールを最初に打ち出す「サーブ」だけは、唯一個人技といえるプレーです。
ここでは、バレーのサーブで基本になる「フローターサーブ」に焦点を当てて、打ち方のコツや練習方法をご紹介します。

 

【目次】

■バレーボールのサーブの種類

・アンダーハンドサーブ

・サイドハンドサーブ

・フローターサーブ

・ジャンプサーブ

■フローターサーブの打ち方

■フローターサーブのコツ

・トスの位置を安定させる

・ボールの芯を叩く

・腰の回転を使う

■フローターサーブの練習方法

・壁打ち

・トスを狙った高さに上げ続ける

・コートに置いた目印を狙う

■サーブのコツを掴んで精度を高めよう

 

■バレーボールのサーブの種類

バレーボールのサーブの種類

 

バレーボールのサーブには、さまざまな種類があります。中でも代表的なサーブは、アンダーハンドサーブ、サイドハンドサーブ、フローターサーブ、ジャンプサーブの4つです。
まずは、それぞれの特徴を知っておきましょう。

 

・アンダーハンドサーブ

小さくトスを上げて、腕を下から上に振り上げて打つのがアンダーハンドサーブです。他のサーブに比べてボールの芯を捉えやすいので、難易度が低いサーブでもあります。ボールの芯を叩く癖をつけられるので、初心者の方はアンダーハンドサーブから行ってみるのも良いでしょう。

ただし、アンダーハンドサーブはボールを確実にコートに入れることを目的にしたものです。バレーボール初心者でも打ちやすいものの、得点に結びつきづらいため、実際の試合で使用されるケースは多くありません。

 

・サイドハンドサーブ

サイドハンドサーブでは、トスは体の横に上げて、腕を野球のバットのように回してボールを打ちます。アンダーハンドサーブの次に簡単ですが、体重をボールに乗せやすく、初心者でも強いサーブを打てるのが特徴です。
サイドハンドサーブを打つ際は、斜め下から腕を振り抜くイメージを持つと決まりやすくなります。

 

・フローターサーブ

自分の顔の前からトスを上げ、ボールを押し出すように叩いて打つサーブです。コントロールやパワーの変化をつけやすく、打ち方を工夫できるため、プロの試合でも多く使われています。
また、飛びながら行うジャンプフローターサーブや、助走をつけて打つランニングフローターサーブ、助走をつけてジャンプするランニングジャンプフローターサーブなど、バリエーションが多いのも特徴です。

 

・ジャンプサーブ

スパイクを打つ時のように高くトスを上げたら助走をつけてジャンプし、ジャンプの最高到達点でボールを捉えて打ち込むサーブです。
数あるバレーのサーブの中でも特に威力のあるボールを打てますが、ジャンプのタイミングなどが合わないとサーブが決まらないため、難易度が高いです。

 

■フローターサーブの打ち方

バレーボールのサーブの中で、最も基本になるのがフローターサーブです。フローターサーブはバリエーションが豊富なので、打てるようになるとサーブの幅が広がります。
フローターサーブの基本的な打ち方は以下の通りです。ここでは右利きの方を例にご紹介しているので、左利きの方は手足を逆にして行ってください。

【フローターサーブの基本的な打ち方(右利きの場合)】
1.左手でボールを持ち、右足を少し前に出して構える
2.左足を前に踏み出しながら、体の真上にトスを上げる
3.右肘を後ろに引き、バックスイングの体勢を取る
4.前に出した左足に体重を移しながら、押し出すようにボールの中心を打つ

足を踏み出す時にエンドラインを踏むと「ラインクロス」という反則を取られてしまいます。サーブを打つ際はラインの位置に注意しましょう。
またボールを打った後、腕を振り切らずに止めるイメージを持つと、無回転のサーブを打ちやすくなります。

 

■フローターサーブのコツ

フローターサーブのコツ

 

フローターサーブは基本的なサーブではありますが、バレーボール初心者の方だと難しく感じるかもしれません。練習を開始する前に、いくつかコツを知っておくと良いでしょう。コツを踏まえて練習を繰り返せば、より早い上達が見込めます。
フローターサーブを行う際に注意したいコツは3つあります。

 

・トスの位置を安定させる

フローターサーブに限らず、サーブを打つ際はトスの位置を安定させることが重要です。トスを上げる方向や高さが毎回安定していれば、ボールを捉えやすくなります。

トスは高く上げ過ぎるとボールを捉えるのが難しくなり、コントロールが安定しません。逆に低すぎると打点も下がるので、ネットを超えなくなってしまいます。手を伸ばした時の高さぐらいを目安に、自身が打ちやすい高さを見つける必要があります。

ボールを上げる位置としては、利き手の真上か、利き手側の斜め前辺りにトスをするイメージを持つと良いでしょう。ただし、トスが前過ぎても打点が低くなるので注意が必要です。

 

・ボールの芯を叩く

ボールの芯をしっかりと叩くことも、サーブのポイントです。ボールの芯を正確に叩ければ、サーブが相手コートに届くようになり、コントロールも安定します。
トスを上げた後に焦ってボールを指先で叩いてしまうと、ボールの芯を正確に叩くことができません。指先側ではなく、手のひら全体でボールの真ん中を叩くことを意識しましょう。

 

・腰の回転を使う

バックスイングの際に手のひらだけ後ろに引くと、力がしっかりと伝わらず、威力のないサーブになってしまいます。バックスイングは肘から後ろに引くようにして、腰の回転を意識することが大切です。

具体的なやり方としては、トスを上げたら肘の高さを保ったまま、腰を回してバックスイングを取ります。ボールを打つタイミングで腰を前に戻して、その勢いで腕を振り出すイメージです。
腰の回転を使えるようになると、体全体の力が乗った威力のあるサーブを打つことができます。

 

■フローターサーブの練習方法

フローターサーブを上達させるためには、具体的にどのような練習を取り入れれば良いのでしょうか。フローターサーブの練習方法の一例をご紹介しますので、トレーニングメニューの参考にしてみてください。

 

・壁打ち

1人で自主練を行う場合は、壁打ち練習がおすすめです。ボールが壁に跳ね返るので、ボール拾いの時間がかからず、効率的に練習を行えます。
強いサーブを打つことではなく、バックスイングの際に肘を下げないで引くこと、ボールの中心に手のひらを当てることの2点を意識して行うのがポイントです。
また、ネットがあると想定して、実際に試合でサーブを打つイメージを持って行いましょう。

 

・トスを狙った高さに上げ続ける

フローターサーブを成功させるコツのひとつに、トスを安定して出せるようになることが挙げられます。サーブを打つのではなく、トスを狙った高さに上げ続ける練習を行うのもおすすめです。
上げたボールを動かずにキャッチする練習を繰り返して力加減などを覚えれば、トスの位置を安定させられます。トスの位置が安定してきた場合は、目をつぶってトスを上げてみると良いでしょう。

 

・コートに置いた目印を狙う

フォームやトスの高さが安定して、サーブを相手コートに入れられるようになったら、相手選手が返しづらい位置を狙うコントロールを身に付ける必要があります。
コートにカラーコーンなどの目印を置いて、それを狙ってサーブを打つ練習を繰り返しましょう。コート全面が使えない場合は、壁に印をつけてそこを狙う練習などがおすすめです。
この練習の際も、常にフォームを意識しながら取り組むようにしてください。

 

■サーブのコツを掴んで精度を高めよう

バレーボールのサーブには、基本のフローターサーブ以外にもジャンプサーブやジャンプフローターサーブなど、さまざまな種類があります。トスを安定させる、ボールの芯を叩くといったコツは、フローターサーブ以外のサーブにも共通するコツです。フローターサーブの練習を繰り返せば、自ずと他のサーブも上達していきます。
フローターサーブのコツを掴んで精度を高めれば、得点に結びつくサーブを打てるようになるでしょう。

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