【バドミントン】初心者が覚えておきたい! 打ち方の種類とコツ
バドミントンは、さまざまな打ち方(ショット)を駆使してシャトルに緩急をつけ、得点を狙うスポーツです。複数の打ち方を使い分けられると、試合展開をコントロールしやすくなります。
バドミントン初心者の方は、使われることが多い打ち方の種類と特徴を覚えておきましょう。
ここでは、バドミントン初心者が覚えておきたい、打ち方の種類とコツについてご紹介します。
【目次】
■初心者が覚えておきたいバドミントンのショット
バドミントンには、非常に多くの打ち方があります。その中から、初心者のうちから覚えておきたいショットをご紹介します。
一度に全てを覚えたり、打てるようになったりする必要はありませんが、1つずつマスターしていきましょう。
・サーブ
ラリーの1球目で、試合を始めるためのショットがサーブ(サービス)です。テニスや卓球と異なり、バドミントンのサーブはシャトルを下から打ち上げるため、回転を加えたり、スピードを出したりすることができません。
狙った位置にシャトルを落とせる正確なコントロールや、相手のタイミングを崩す技術などが求められます。
サーブは、狙う場所やシャトルの軌道から、ショートサーブとロングサーブに分けることができます。
【ショートサーブ】
低い軌道で、相手のサービスライン際を狙うサーブです。攻撃的なレシーブを返しにくいので、シングルス・ダブルス共によく使われます。
レシーバーとの距離が近いダブルスでは、シャトルが浮くと攻撃される恐れがあるため注意が必要です。
【ロングサーブ】
シャトルを高く打ち上げ、コートの奥に垂直にシャトルを落とします。相手をコート奥に移動させられるので、攻撃的なレシーブを防げるのがメリットです。
高さが中途半端だとスマッシュを打たれてしまうため、しっかりと高く上げましょう。
・スマッシュ
頭の上から、シャトルを相手コートに叩きつけるように打つのがスマッシュです。ジャンプしながら打ち込むスマッシュは、ジャンピングスマッシュと呼ばれます。
トップ選手になると時速400kmほどになる、バドミントンの中で最も攻撃的なショットです。
効果的なスマッシュを打つには、スピードだけでなくコントロールや角度も意識しなければいけません。
力任せにラケットを振り回すのではなく、インパクトの瞬間だけ力を入れることを心がけましょう。打点を体よりも前側において、全身を使うようにして打ち込むと、威力のあるスマッシュを打ちやすくなります。
また、常に全力で振り切るのではなく、時折スピードをあえて落として緩急をつけるのも有効です。
・ドロップ
自コートの奥側から、相手コートのネット際に落とすショットです。スマッシュと同じフォームから、インパクトの瞬間にスイングスピードを落として、シャトルを押し出すように打ちます。
似たフォームから速度の異なるショットを繰り出せるので、相手を惑わせたい、ラリーに緩急をつけたいといったシーンで有効です。
ただし、他のショットに比べるとスピードが遅く、多用すると相手に読まれて効果が薄くなります。ここぞという場面で使うようにしましょう。
・ドライブ
シャトルがネットと同じくらいの高さを、コートと平行に飛ぶように打つのがドライブです。主に、ラリーのテンポが速いダブルスで使用されます。
スマッシュを打ち返す際に使われていて、威力のあるドライブなら攻撃の起点にすることも可能です。
スマッシュと同様に、インパクトの瞬間に力を入れる意識を持ちましょう。腕の力だけでなく、手首を返すようにして打つことも重要です。打点を体の前側に置くと、シャトルが浮くのを防げます。
・クリア
シャトルを相手コートの奥側に打ち返すショットがクリアです。高い軌道でコート奥に打ち返すハイクリアと、低い軌道でコート奥に打ち返すドリブンクリアに大きく分けられます。
軌道が高いハイクリアは、相手をコート奥に移動させて時間を稼げます。自分の体勢を立て直したい時に有効なショットです。シャトルを垂直に落とせれば、相手がミスショットする可能性も上がります。
一方で、ハイクリアよりも軌道が低いドリブンクリアは、相手を崩して次の攻撃につなげることができるショットです。相手の意識がネット際に向いている時は、高い効果が期待できます。
相手がスマッシュやドロップを打ち込んでくる恐れがあるので、距離や高さに注意しましょう。
・プッシュ
ネット際で浮いたシャトルを、ラケットで相手コートに押し出すように叩きこむショットです。ラケットを持っている側の足を大きく前に踏み出し、肘を軸にしてラケットを前に押すように振ります。大振りするのではなく、コンパクトに振ることを心がけてください。
できるだけ高い位置からシャトルを下に押し出し、相手コートの手前側に落とすように打つと、より効果的なプッシュになります。
・ヘアピン
ネット際に来たシャトルを、相手のネット際めがけて落とすショットがヘアピンです。シャトルを打ち上げないので、相手のスマッシュを防ぐ用途で使用できます。
打つ際に力むとシャトルが浮いてしまうので、リラックスすることが重要です。ラケットを持っている側の足を一歩前に出して、体重移動しながら打ちましょう。
また、ネットぎりぎりの位置からだと、どうしてもシャトルが浮いてしまいます。山なりの軌道になるのを防ぐために、ネットに近づきすぎないこともポイントです。
・ロブ
ネット近くに打たれたシャトルを、相手コートの奥側に高く打ち上げるのがロブ(ロビング)です。相手がドロップやヘアピンなどを打ってきた際に、ロブでシャトルを高く打ち上げれば、体勢を立て直す時間を稼げます。
反対に、低い軌道でロブを打ち込み、攻撃に転じることも可能です。
肘から手首までのしなりを使って、遠くまでシャトルを打ち出す意識を持ちましょう。この時、手だけでシャトルを打とうとすると飛距離が出ません。ひざのクッションを使って、全身の力で打つことが重要です。
■基本的な打ち方の練習法
バドミントンの打ち方は、自分の体とシャトルを打つ位置の関係から、オーバーヘッドやバックハンド、アンダーハンドなど、複数の種類に分けられます。
この中で、スマッシュやドロップ、クリアなど、さまざまな打ち方で使われるのがオーバーヘッドストロークです。バドミントン初心者の方は、オーバーヘッドストロークの練習から始めましょう。
素振りや、打ちやすい位置に上げてもらったシャトルを打つ練習などを行い、フォームを固めることが重要です。しっかりしたフォームで打てるようになれば、後は自分が打ちやすい位置に移動するだけで、相手のショットを打ち返せるようになります。
■打ち方をマスターして試合を優位に運ぼう
バドミントンの打ち方には多くの種類があります。得意な打ち方が増えれば増えるほど、攻撃のバリエーションを広げられます。相手の構え方を見て、次のショットを予測することも可能です。
打ち方をマスターすれば、バドミントンの試合を優位に進めやすくなります。いきなり全てのショットを使いこなすのは難しいかもしれませんが、練習を繰り返して習得を目指しましょう。
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