【バドミントン】ダブルスが苦手な方必読! 試合で勝つための戦術とコツ
バドミントンの試合には、1対1で行うシングルスと、2対2で行うダブルスがあります。シングルスとダブルスでは試合に参加する人数が異なるため、細かなルールや戦術も変わります。
シングルスからバドミントンを始めた方がダブルスにチャレンジすると、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、バドミントンのダブルスの基本的なフォーメーションや、試合で勝つために心がけたいコツなどをご紹介します。ダブルスに苦手意識をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
■【バドミントン】ダブルスの基本フォーメーションは2つ
バドミントンのダブルスの試合では、トップアンドバックとサイドバイサイドが基本のフォーメーションとされています。それぞれの特徴や使い方は、以下のとおりです。
・トップアンドバック
ダブルスのパートナー同士が、コート上で縦にポジショニングするフォーメーションです。前衛はプッシュなどで得点を決める役割を、後衛はスマッシュやドロップを打ったり、シャトルを拾ったりして、前衛が攻撃できる展開に導く役割を担います。
ネット近くに選手を配して後衛の選手もスマッシュを打つなど、非常に攻撃的なフォーメーションで、自分たちが相手を攻めている時に使われることが一般的です。
・サイドバイサイド
ダブルスのパートナー同士が、コート上で横一列に並ぶフォーメーションです。お互いにコート半面ずつ守備を担当し、自分がシャトルを上げてしまった時などに、相手からの攻撃を防ぐ目的で使われます。
トップアンドバックと異なり、相手のスマッシュに対して左右に大きく振られないのが特徴です。
基本的には守備で使用する戦術ですが、守り続ける一方では体力が奪われるだけで、得点することはできません。
相手がミスをしたり、攻撃が緩くなったりしたら、素早くトップアンドバックにローテーションして、反撃に移る必要があります。
■ダブルスで試合に勝つためのコツ
ダブルスの試合で勝つには、フォーメーションを覚えるだけでなく、ダブルスならではのコツを覚えることも大切です。ダブルスの試合で意識したい、勝つためのコツをご紹介します。
・相手を2人で攻める
シングルスと異なり、ダブルスは2人でコートを守ります。1人が攻め続けても相手を打ち崩すことは難しく、なかなか得点には結びつきません。
後衛がスマッシュして、相手の返球が甘くなったところに前衛が打ち込むなど、2人のコンビネーションを駆使して相手を攻めることが大切です。
また、どうすれば2人対1人の数的優位を作り出せるかも考えておきましょう。2人で攻めたとしても、相手チームも2人で守っている状況が続くと、自分たちが想定している攻撃の形につなげにくくなります。
どれだけダブルスが上手なペアだとしても、必ずペア間の実力差はあるものです。実力が劣る選手を集中的に攻撃する、相手が苦手なパターンに持ち込んでミスを誘うといった工夫も行うと、得点につなげやすくなります。
・コミュニケーションを取る
パートナーとのコミュニケーションも大切です。ダブルスでは、自分とパートナーの位置関係を考えてプレーをしなければいけません。
どのようなプレーが失点やミスにつながったのか、どこを狙いたいのかなど、情報や自分の考えをお互いに共有すれば、戦略を組み立てやすくなります。
お互いに言葉を掛け合うことで、リラックスしたり、モチベーションを高めたりする効果が期待できる点も、コミュニケーションを取るメリットのひとつです。
とはいえ、試合中にたくさんのことを話す余裕はありません。普段からコミュニケーションを取り、パートナーのプレースタイルや性格を把握することも重要です。
・3球目までの作戦を考える
バドミントンのダブルスにおいては、サービス(サーブ)から3球目まででラリーの方向性が決まります。これは、サービスが甘いと相手が、サービスに対する相手のレシーブが甘いと自分たちが有利になり、ラリーの主導権を握りやすくなるためです。
自分たち、または相手のサーブから3球目までの間に、どのように攻めたり、守ったりして主導権を握れば良いのか考えることも、ダブルスで勝つうえでは欠かすことができません。
・ネットの近く・高い位置から打つ
コートの奥側からスマッシュするよりも、ネット際の相手に近い位置からショットを放った方が、得点できる可能性は上がります。ネットに近い位置から攻撃を続けられる展開を作ることもポイントです。
相手の返球が甘いと感じたら、少しでも前に出て打ち返す意識を持ちましょう。
また、ネットからの距離だけでなく、できるだけ高い位置でシャトルに触れることも重要です。高い位置からシャトルを打ち下ろせば、角度のついたショットになります。ショットの選択肢が広がるだけでなく、相手の返球ミスを誘うことも可能です。
反対に、ネットよりも低い位置からの返球は、どうしてもシャトルが打ち上がるような軌道になってしまいます。相手の強力なショットにつながる恐れがあるため注意しましょう。
・緩急をつける
スマッシュは強力なショットとはいえ、常にスピードのあるショットを打ち込むだけでは、相手もタイミングに慣れてしまいます。スマッシュにハイクリアを織り交ぜるなど、ラリーに緩急をつけることも心がけてください。
強いショットを打つと見せかけて遅いショットを打ち返すフェイントも、相手のペースを乱す用途で活用できます。
・ローテーションにこだわりすぎないことも大事
前述のとおり、バドミントンのダブルスでは攻撃ならトップアンドバック、守備ならサイドバイサイドと、フォーメーションを入れ替えて戦います。素早くポジショニングしないと、相手にその隙を狙われて失点する恐れがあります。
体勢を整えるのが間に合わず、ミスショットにつながる可能性も捨てきれません。できるだけ素早く、攻守を切り替えられるように練習しておきましょう。
ただし、フォーメーションの変更はペアで揃って行うものです。ダブルスを始めたばかりの頃は、ペアとローテーションのタイミングを合わせるのが難しいことも考えられます。
「守備だからサイドバイサイドに切り替えよう」と、ローテーションすることだけを考えた結果、ミスにつながることもあるでしょう。
ペアによっては、ローテーションしない方が攻守ともに安定することもあります。上手に攻守を切り替えできるまでは、無理にローテーションを行う必要はありません。
■日頃からペアで練習を繰り返すのが勝利への近道!
バドミントンのダブルスは、シングルスよりも攻撃的なプレーが多く、試合展開も早いです。状況に応じて攻守を切り替えなければいけないため、ペア同士で日頃からコミュニケーションを密にする必要があります。
どうすれば相手を崩せるのか、どんなプレーだとお互いに動きやすいかを2人で考えるなど、さまざまな準備をしたうえで、試合に臨むことが大切です。
コンビネーションで相手を翻弄できるように、日頃からペアでコミュニケーションを取りながら、練習に取り組みましょう。
RECOMMENDED POSTS
この記事を見た方におすすめの記事