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football2024.07.17

新次元のスピードと精密なコントロールを体感!プーマ『ULTRA』と『KING』の最新モデルを徹底レビュー【前編】

プーマは「電光石火、稲妻スピード」を掲げた史上最軽量の次世代サッカースパイク『ULTRA』と、「精密一閃、高機動コントロール」をテーマにした『KING』シリーズの最新モデルを、2024年7月18日に発売する。発売に先駆けて開催されたトライアルセッションでは、アルペングループの社員が参加し、新作スパイクの特徴や魅力、履き心地についての感想を語った。


新作スパイクのトライアルセッションの前に講義が行われ、プーマジャパンの大川氏がULTRAとKINGの両モデルについて説明した。両方を同時に体験できるのは初めてとのこと。講義の冒頭では、特別ゲストとして解説者としても活躍中の鄭大世さんが挨拶を行った。


「皆さん、お疲れ様です。現役時代からプーマのスパイクを愛用してきたので、その良さはよく知っています。今日は新作スパイクを試せるということで、とても楽しみにしてきました。皆さんと一緒に素晴らしい時間を過ごしましょう。よろしくお願いします」


■シリーズ史上最高傑作の最新モデル『ULTRA 5 ULTIMATE』の機能を紹介

ULTRAのコンセプトは「スピードブーツ」。この理念のもと開発を重ね、今回のULTRA 5 ULTIMATEは過去最高の傑作となりました。近年、スピード系ブーツはユーザーから高い支持を得ており、現代サッカーでスピードは欠かせない要素です。今回のULTRAは、加速力だけでなく、スピードを重視したプレーをサポートし、局面を打開してゲームを支配するために設計されています。


まずアッパーについてです。軽量の「ENGINEERED MESH UPPER(エンジニアードメッシュアッパー)」を採用し、編み込みのテンションや網目の大きさを効果的に調整しています。耐久性が求められる部分は編み込みを強くし、柔軟性が必要な部分は網目を大きくしました。

さらに、極薄のマイクロファイバーで形成された「GRIPCONTROL PRO(グリップコントロールプロ)」を搭載。グリップアッパー素材が全体を覆うことで、ボールコントロール性を向上させ、シューズの保形性もサポートします。

スピードプレーヤーには、縦のスピードだけでなく、カットインや横への動き、中盤でのプレッシングなど、さまざまな動きが求められます。このアッパーにより、あらゆるステップワークをサポートできるように設計されています。


スパイクの新機能として加わったのが「PWRTAPE SQD(パワーテープスクワッド)」です。これはスパイクのインサイドとアウトサイドの両方に配置されており、スパイク内を見れば、四角形状に配置されたパワーテープが確認できます。PWRTAPE SQDが左右から足をしっかりとサポートし、前方向への力を逃がさない役割を果たします。また、柔軟性を保つために穴を開けており、適度な柔らかさも確保。締め付けすぎず、しっかりと足をサポートする素材です。


次にアウトソールについて説明します。プーマ独自の新しいアウトソール「SPEEDPLATE(スピードプレート)」を開発しました。軽量な「Pebax(ペバックス)」をベースに、学術的な研究に基づいて開発されたT字型の「FastTrax stud(ファストトラックススタッド)」が、加速やターン、クイックフェイントにおいて最適な蹴り出しを実現し、スピードとトラクションを強化します。この技術は、100メートルと200メートルの世界記録を保持しているプーマの陸上用スパイクの技術をサッカースパイクに応用したものです。


スタッドの形状についてですが、今回からかかと部分に通常より1本多くが配置されています。これにより急加速や急ブレーキがしやすくなり、相手の裏を取るプレーが可能になります。また、このスタッドは、ボールをキックする際のグリップ力も向上させています。スタッドのグリップ力は高く評価されており、力を逃がさず、最後の一歩までしっかりと足を支える形状になっています。


■KING ULTIMATEについての商品説明

続いて『KING』に移ります。プーマブランドの中で最も重要なシリーズの一つであるKINGは、多くの名選手に支持されてきました。今回のKING ULTIMATEでは、主要ポイントに焦点を当てたアップデートが行われています。着用する選手には、グローバルではコバチッチ選手やシャビシモンズ選手、日本では伊東純也選手がいます。さらに、谷口彰悟選手と町田浩樹選手もULTRAからKINGに移行します。


まず、今作のKING ULTIMATEに採用されているアッパー素材「K-BETTER」について詳しく説明します。K-BETTERは、不織布ベースの合成繊維で、天然革のような柔らかさとフィット感を再現しています。天然皮革は履いた瞬間から足に馴染む特性がある一方で、耐久性に欠け、現代の激しいサッカーには適していません。そのため、プーマは新しい素材としてK-BETTERを採用しました。


さらに、ボールコントロール性を向上させるために、内側に立体的なGRIPCONTROL 3Dを配置し、プーマ独自のPWRPRINTを施しています。これにより、ボールコントロールが向上し、精度の高いプレーが可能になります。特に、ゴール前での決定力や中盤でのボールキープ力を強化するのに役立ちます。


アウトソールは従来のキングと同様に、新しい「LIGHTWEIGHTアウトソール」を採用しています。このアウトソールは、FUTURE やULTRAにも使われている軽量な「Pebaxナイロン」とポリウレタンで構成され、スタッドは「丸形」を採用しています。これにより、多様な動きに対するグリップ力を発揮し、機動性をサポートします。また、中足部に配置されたシャンクが足のねじれを抑え、力の分散を防ぐ効果があります。試合中の激しい動きにも対応し、快適さを保てます。


■鄭大世さんと実践トレーニング!新スパイクの魅力を体感!

講義のあとに行われたトライオンセッションにも触れておこう。

鄭大世さんが今日のメニューを説明。「まずウォーミングアップを行い、その後にボール回しをします。次にパス&コントロールの練習をしてからシュート練習、最後にゲームを行います。怪我には注意し、ウォーミングアップからしっかり取り組みましょう」

参加者は前半パートでKING ULTIMATEを着用。鄭大世さんの指導で入念にストレッチをした後、身体がほぐれたらハーフコートで鬼ごっこに突入。捕まったら腕立て伏せの罰ゲームが待っているという、なかなかハードな出だしだった。


次はマーカーでスペースを制限し、5対2のパス&コントロールのトレーニングに進む。狭いエリアでのパスワークや瞬間的な判断力が試される場面だ。KING ULTIMATEの正確なボールコントロールとスムーズな切り替えがピッチ上で発揮されていた。


その後、KING ULTIMATEからULTRA 5 ULTIMATEに履き替えてシュート練習に移行。3箇所からワンツーでシュートを打つ。ULTRA 5 ULTIMATEの軽さを活かした一歩目の速さや、軸足の安定感が際立つ。スタッドのグリップが力を逃がさず、最後の一歩までしっかりと足を支えてくれる。トレーニング中は「ナイスシュート!」の声がグラウンドに響きわたっていた。


最後にゲーム形式の練習が行われた。参加者たちはプレーやポジションに応じてULTRA 5 ULTIMATE とKING ULTIMATEのスパイクを履き替えながら参加。スピードとコントロールに特化したスパイクの性能を体感し、満足そうな表情で練習を終えた。


トライオンの最後に、鄭大世さんがULTRA 5 ULTIMATEとKING ULTIMATEのスパイクを履いた感想を総括してくれた。

「今日はお疲れ様でした。僕の感想が店頭での販売の参考になれば幸いです。KING ULTIMATEは足をしっかり包み込む安定感があり、安定したプレーを求める方におすすめです。一方、ULTRA 5 ULTIMATEはスピードと軽さを追求していて、特に前線でスピードが求められる選手に最適です。軽さとフィット感がとても心地よく感じられました。皆さんがプーマのスパイクをしっかり販売してくださることを願っています。ありがとうございました」

こうして講義とトライオンセッションは終了した。

続く後編ではアルペングループのサッカーチーフアドバイザーによるULTRA 5 ULTIMATEとKING ULTIMATEのレビューをお届けします。

後編へ続く

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