フリーワード検索

football2024.07.17

新次元のスピードと精密なコントロールを体感!プーマ『ULTRA』と『KING』の最新モデルを徹底レビュー【後編】

前編ではプーマ『ULTRA 5 ULTIMATE』と『KING ULTIMATE』の講義とトライオンセッションの模様をお届けしたが、後編ではこの日のトライオンセッションに参加した弊社(アルペングループ)サッカーチーフアドバイザーの向井風太に、実際にULTRAとKINGの新作を履いてプレーした印象や、オススメのポイントを語ってもらった。

> 前編はこちら


■「アッパーの薄さと柔らかさがULTRA 5 ULTIMATEの大きな特徴だと思います」

――今日のトライオンで実際にULTRA 5 ULTIMATEを履いた感触は、どうでしたか?

履いた感触は、間違いなく前作よりも履きやすくなっていました。前作では履く時に硬さを感じましたが、今回はニットもアッパーも非常に柔らかくなり、足入れがスムーズになりました。これならお客さんにも自信を持っておすすめできると思います。


――特にプレーしていて、どんな時に良さを感じましたか?

走っている時にアッパーのサポート力を強く感じました。スピードブーツでありながら、人工皮革の特徴も兼ね備えていて、嫌な感覚が全くありません。とても快適にプレーできました。


――多数のスピード系スパイクを履いたと思いますが、ULTRA 5 ULTIMATEの優れているところはどこですか?

特に優れている点は、アッパーの薄さです。他のメーカーのスパイクは、ペコペコ感や固さのあるアッパーが多いですが、今作のULTRAは曲げてみても非常に柔らかい。この柔らかさが足馴染みの良さに繋がり、アッパーの薄さと柔らかさが、大きな特徴だと思います。


――シュート練習もULTRA 5 ULTIMATEで蹴っていますね。蹴った感覚はどうですか?

蹴った感覚は非常に良かったです。アッパーの薄さのおかげで、ボールを蹴った時の感触がダイレクトに伝わってきました。カンガルーレザーのような厚めの素材とは異なり、非常に軽快な感じがありました。


――踏み込んだ感触はどうでしたか?

アウトソールが非常に特徴的で、人工芝でしっかりと止まる感じがありました。実際にプレーしていても特に気になることはなく、確実にグリップしているのがわかります。


――OrthoLiteインソールはどうでしたか?

インソールは熱を通しづらく、遮熱性も優れています。今日は、快晴でしたがプレー中に熱をあまり感じなかったので、その点も非常に良いと思いました。


――逆にあえて気になったところはありましたか?

フィット感は良かったです。人工芝用と通常のものでは踵の作りが少し異なるため、人工芝用のパッドが少しだけ硬く感じました。


――どう改善しましたか?

今回はサイズを0.5センチ大きくし、通常は26.5センチですが、27センチを選びました。その結果、踵の痛みが多少軽減し、より快適に履けるようになりました。このようにサイズを調整し、最適な履き心地を接客時にも活かしていきたいですね。


――今後、プーマのULTRAシリーズに期待することをお聞かせください。

ULTRAは現在、日本代表の三笘薫選手や堂安律選手が使用しており、日本代表の攻撃の中心選手たちに選ばれていることが大きな強みです。個人的には、今後もULTRAは尖った性能を追求し続けてほしいと思います。特定のニーズにしっかり応えるシューズを作り続けることで、多くの選手にとって欠かせない存在となるでしょう。今日の講義で大川さんがおっしゃっていた「パフォーマンスを向上させるシューズを作る」という目標にも大いに期待しています。


■「KING ULTIMATEは、唯一無二というか、独特の履き心地を求める人には非常にオススメです」

――続いて、KING ULTIMATEを実際に履いた感想は、どうでしたか?

間違いなく履きやすかったです。フィット感も非常に良く、足の甲から中足部、そして履き口にかけての厚みがしっかりしていて、包み込まれるような感覚がありました。鄭さんもおっしゃっていましたが、本当に包まれている感じがありました。特に、アッパーの柔らかさと適度な厚みが足全体をしっかりサポートしてくれるのを感じました。


――トレーニングでは、KING ULTIMATEを履いてパス&コントロールなどやりましたが、止める、蹴るなどのスムーズさはどうでしたか?

止める時には、アッパーの凹凸の部分がしっかりとボールに当たる感じがあり、インサイドでのショートパスやトラップの感触がとても良かったです。ボールが足に吸い付くような感覚があり、コントロールが非常にスムーズでした。動き出しについても、アウトソールは前作と変わらないので、重さも感じず、踏み出しに違和感はありませんでした。


――他にプレーして良かった点は?

特に足首周りがしっかりと包まれている感じがあり、キック時の立ち足のズレが少ないんです。この包まれている感覚は非常に安心感があり、プレーに集中できました。また、フィット感のおかげで、素早い方向転換や急な動きでも足がしっかりとサポートされているのを感じました。


――あえてに気になった点はありますか?

今回のトップモデル「アルティメット」には問題はありませんでしたが、もう一つ下のグレード「プロ」については少し違いがありました。プロの方は生地が厚めで、通常のサイズだときつく感じたので、0.5センチ大きいサイズを選ぶ必要がありました。この点は、購入時に注意が必要です。特にフィット感が重要な方には、試着してから購入することをオススメします。


――お店で接客していて、KINGシリーズを求める層は、どんな感じでしょうか?

KINGを求める人は、特に履き心地とフィット感を重視する方が多いです。また、軽さと安定感を求める選手にもぴったりです。昔のKINGはシュータンが折れたデザインが特徴的でしたが、現在のモデルはその伝統を受け継ぎつつ、現代のプレーヤーのニーズに合わせて大幅にアップデートされています。


――最後に今後、KINGシリーズで期待することをお聞かせください。

KINGはプーマの代名詞的な存在で、その歴史と伝統を大切にしながら、さらなる進化を期待しています。現在はFUTURE やULTRAが主流ですが、KINGがプーマの原点であるという認識を持ってもらえるよう、クオリティをさらに向上させてほしいです。特に昔のKINGを履いていた世代にとって、今のモデルが記憶に残るようなスパイクになってほしい。アップデートを重ねることで、若い選手たちにも愛され、履き続けられるモデルになってほしいです。

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索