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football2024.11.15

サッカーの「ポゼッション」とは? 勝つために意識したい戦術の目的

サッカーをプレーしたり、テレビで試合を見たりしている時に「ポゼッション」や「ポゼッションサッカー」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。サッカーにおけるポゼッションとは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
この記事では、サッカーにおけるポゼッションの概要や、ポゼッションサッカーに求められるテクニックなどをご紹介します。

 

【目次】

■サッカーのポゼッションとは?

■ポゼッションを重視する3つの理由

・自チームの得点を狙う

・相手の攻撃を防ぐ

・相手選手を疲れさせる

■ポゼッションサッカーで求められるテクニック

・正確なパス・トラップ

・ポジショニング

■「悪いポゼッション」にならないよう注意

■目的と手段を間違えないことが大事

 

■サッカーのポゼッションとは?

ポゼッション(Possession)は、「所有」「支配」「占有」といった意味を持つ英語です。サッカーにおいては、自チームがボールをキープ(支配)している状態をポゼッション、ボールをキープしていた割合のことをポゼッション率などと呼びます。

そして、ボールの支配率(ポゼッション)に重きを置いた戦術がポゼッションサッカーです。基本的には、ショートパスを中心に自チームでボールをキープしながら、相手チームのフォーメーションを崩すことでゴールを狙います。
世界的に有名な強豪クラブでも取り入れられている戦術のひとつです。

ポゼッションサッカーに対抗する戦術としては、守備を重視しながら一気に攻勢に転じる「カウンターサッカー」が挙げられます。

 

■ポゼッションを重視する3つの理由

ポゼッションを重視する3つの理由

 

戦術としてポゼッションサッカーを取り入れる理由は、チームによって異なります。ポゼッションサッカーがただのパス回しになるのを防ぎ、効率的な戦術として作用させるには、ポゼッションを重視する理由を理解しておくことが大切です。
ポゼッションを重視する主な理由としては、以下の3点が考えられます。

 

・自チームの得点を狙う

サッカーの一番の目標は、相手よりも多くの得点を取って、試合に勝つことです。細かくパスを回してポゼッション率を高めると、自ずと自チームがボールを保持する時間が長くなります。
絶妙なパス回しでボール支配率を高めれば、結果として攻撃の機会も増えていくということです。

ポゼッションサッカーでは、パス回しを行いながら相手陣内にアタックして、ゴールを目指します。

 

・相手の攻撃を防ぐ

自チームがボールを保持し続ける限り、相手に攻撃される恐れはありません。バックパスミスによるオウンゴールで失点するリスクこそありますが、起こる可能性は低いです。
ボール支配率を高めて自チームの攻める時間を増やすことで、相手の攻撃・自チームの失点を防ぐことができます。

ただし、パス回しのミスから始まるカウンター攻撃などをきっかけに、失点する可能性は残されています。攻守ともに万全な戦術ではない点に注意が必要です。

 

・相手選手を疲れさせる

具体的なプレー内容はチームによって若干異なりますが、基本的なポゼッションサッカーは短いパスを細かく回してボールを前に運ぶ戦術です。
パスをたくさん回してコートを大きく使うと、相手選手はボールを追って前後左右に走り続けることになります。

相手選手を疲れさせることで、試合を優位に進めやすくなる点も、ポゼッションサッカーのメリットといえるでしょう。
疲れで相手チームの足が止まれば、よりポゼッションサッカーは猛威を振るいます。

 

■ポゼッションサッカーで求められるテクニック

ポゼッションサッカーで求められるテクニック

ポゼッションサッカーは、自チームでボールを保持し続けるのが前提の戦術です。ボールをキープできれば多くのメリットを得られますが、ミスがきっかけでカウンター攻撃を受けて失点するリスクも残ります。
自チームがボールをキープするために、チーム全体として次のテクニックを鍛えることが大切です。

 

・正確なパス・トラップ

前述のとおり、ショートパスを駆使して自チームでボールを回し続けるのが、ポゼッションサッカーの基本です。パスを出したり、受けたりするのに失敗して相手選手にボールを奪われると、即座にカウンター攻撃を受けて失点する恐れがあります。

失点のリスクをできる限り下げるためには、正確なパスやトラップのテクニックが必須です。狙った場所にボールを出すパスの精度や、ボールをコントロールしやすい場所で止めるトラップの技術を高めるための練習を行いましょう。

また、相手陣内では多くの選手からプレッシャーを受けながらボール回しを行うことも考えられます。当たりの強さや、狭いスペースでもショートパスを正確に出せるテクニック、パスコースを見つける視野の広さなども必要です。

 

・ポジショニング

パスを出す場所が近くにないと、効率的にボールを回すことはできません。ボール保持者が相手ディフェンスに囲まれて、ボールを奪われてしまう可能性もあります。
ボール保持者の周囲に、味方が常にパスコースを作っておくことも大切です。パスコースを常に用意するためのポジショニングは、ポゼッションサッカーにおける重要なテクニックといえます。

この時、ボール保持者だけが動いていても、パスコースは相手ディフェンスにつぶされてしまいます。ボールを持っていない選手の動き(オフザボール)を練習することも心がけましょう。

また、パスを出すコースを探したり、ポジショニングの位置取りを決めたりするのに時間がかかると、その間に相手のディフェンスラインが完成してしまいます。
攻撃をしているのではなく、ボールを持たされている状況に陥るのを防ぐために、判断力を身につけることも大事です。

 

■「悪いポゼッション」にならないよう注意

前述のとおり、サッカーの試合に勝つためには、相手よりもたくさんのゴールを決める必要があります。相手チームよりボールを保持していた時間が長かったとしても、ディフェンスラインでパスを回しているだけでは意味がありません。

自陣内でパスを回している時にボールを奪われてしまうと、ピンチに陥る可能性も高くなります。そのようなケースは、ボールを相手に持たされているだけで何もできない「悪いポゼッション」といえます。

ポゼッションサッカーを行う目的は、ボールを保持し続けることではなく、ゴールを決めることです。目的と手段が入れ替わらないように、ゴールまでの道筋を考えながら、ポゼッションサッカーを行うことを心がけましょう。

 

■目的と手段を間違えないことが大事

ショートパスをつなぎながら、相手のディフェンスラインを崩すことでゴールを目指すのが、ポゼッションサッカーの特徴です。うまく決まれば、自チームの得点を狙いながら相手チームの攻撃回数も減らせる、攻防一体の戦術といえます。

とはいえ、ポゼッションサッカーを取り入れたからといって、必ず勝てるわけではありません。ポゼッションサッカーを行うには、チーム全員に高い能力や戦術理解が要求されます。
ディフェンスラインでのパス回しに終始した結果、ポゼッション率は高いものの攻撃につながらず、相手のカウンターで負けてしまうということもあるでしょう。
ポゼッションサッカーを試みるうえでは、目的と手段を取り違えないことが大切です。

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