キャンプに必要な調理器具と選び方。屋外でもおいしいご飯を作ろう
開放的な屋外での食事は、キャンプやトレッキングといったアウトドアシーンの醍醐味のひとつです。キャンプ場で料理を作るには、アウトドア用の調理器具が欠かせません。
しかし、アウトドア用の調理器具には多くの種類があります。キャンプ場には、どのような調理器具を持って行けば良いのでしょうか。
ここでは、キャンプシーンで用意したい調理器具の例や選び方などをご紹介します。
【目次】
■キャンプに必須の調理器具
キャンプでは、たくさんの荷物を用意することになります。持ち運びの負担を減らすために、調理器具は必要最低限に抑えることが大切です。
最初に、どのようなシーンでも必要になる調理器具から用意しましょう。キャンプの時に必須の調理器具としては、以下のものが挙げられます。
・まな板と包丁
まな板(カッティングボード)と包丁・ナイフは、料理の下ごしらえに欠かせないアイテムです。
まな板は、軽く携帯性に優れたプラスチック製や、刃が傷みにくい木製の商品が一般的です。
持ち運びしやすさを重視するならプラスチック製を、カッティングボードをお皿代わりに使いたい方はおしゃれな木製のものを選ぶと良いでしょう。
包丁・ナイフは、料理だけに使用するなら包丁、料理以外の作業に使いたい時はナイフを用意すると、持ち運ぶ荷物を減らすことができます。安全に持ち運びできるように、さやで刃を隠せたり、まな板に収納したりできるものを用意するのがおすすめです。
また、刃の材質によってはお手入れの手間がかかることも考えられます。耐久性が高くさびに強い、ステンレス製やセラミック製の包丁・ナイフを選ぶのがおすすめです。
・ガスバーナー・コンロ
食材に火を通したり、お湯を沸かしたりするために、ガスバーナーやバーベキューコンロといった熱源も必要です。どのような料理を、どれくらい作りたいか考えて、用意するアイテムを決めましょう。
【ガスバーナー】
CB缶やOD缶といったカセットガスを燃料として使用するため、後片付けに手間がかからないのが魅力です。シングルバーナータイプのガスバーナーは、軽量で持ち運びしやすさにも優れています。
【バーベキューコンロ】
バーベキューを行いたい方は、バーベキューコンロを用意すると便利です。立ったまま調理しやすいスタンド型や、テーブルに置いて使える卓上型などの種類があり、キャンプスタイルに応じて選ぶことができます。
料理と一緒に焚き火も楽しみたい方は、焚き火台を用意するのも良いでしょう。アウトドアならではの雰囲気を味わいながら料理を作れます。
・クッカー
クッカーとは、コッヘルやメスティンといった、携帯用の調理器具の総称です。家庭用の鍋やフライパンと比べて、持ち運びしやすさや耐久性に優れています。
炒める・茹でる・煮るといった多くの調理に対応でき、調理後は食器として使用できる点も魅力です。
クッカーの主な材質は、アルミ・ステンレス・チタンの3つに分けられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
【アルミ】
熱伝導率が高く短い時間で加熱できるため、お湯を沸かしたり、炒め物を作ったりするのに向いています。軽量で持ち運びもしやすいですが、他の材質に比べて耐久性が低いので取り扱いに気を付けましょう。
【ステンレス】
保温性や耐久性に優れているのが魅力です。重量があり、持ち運びしやすさは他の材質に劣ります。料理をしばらく保温したり、お湯を沸かしたりする用途に適しています。
【チタン】
チタン製のクッカーは、軽く耐久性に優れているのが特徴です。登山や徒歩での移動が多いシーンなどで重宝します。熱伝導率が低いので、炒め物を作る際は焦げ付きに注意が必要です。
■用意しておくと料理の幅が広がるアイテムの例
キャンプで本格的な料理を楽しみたい方は、必須の調理器具以外にもアイテムを用意しておきましょう。
例えば、ホットサンドを作りたい方はホットサンドメーカーを、燻製を楽しみたい方は燻製器を用意しておくと便利です。
他にも、スキレットやダッチオーブン、シェラカップ、ケトル、飯ごうなどもあると、幅広い料理を作ることができます。
とはいえ、全てのアイテムを持ち運ぶと荷物が増えてしまいます。キャンプスタイルや自分の好みなどに合わせて、アイテムを用意するのがポイントです。
■必要な調理器具の選び方
キャンプ用の調理器具は種類が豊富です。キャンプ初心者の方は、どれを選べば良いのか悩んでしまうかもしれません。
キャンプシーンで使いやすい調理器具の選び方のポイントをご紹介するので、商品を購入する際の参考にしてみてください。
・食べたいメニューを考える
キャンプで作りたい料理によって、用意するべきアイテムは変わります。バーベキューを楽しみたい時は、バーベキューコンロやグリル、トングといったアイテムは必須です。
缶詰やレトルト食品で簡単に食事を済ませるのであれば、ガスバーナーや燃料、お湯を沸かすケトルなどを用意するだけで問題ありません。
事前に食べたいメニューを決めておき、そのメニューに必要な調理器具を用意するのが、キャンプで持ち運ぶ荷物を減らすコツです。
複数の料理を作りたい方は、ダッチオーブンやスキレットのように、さまざまな調理に対応できるアイテムを用意しておくのもおすすめです。
・参加人数や移動手段から選ぶ
キャンプ用の調理器具は、キャンプに参加する人数に応じたものを選ぶことが大切です。人数に見合わないサイズの調理器具を選ぶと、持ち運びの負担が増えたり、人数分の料理を作るのに手間がかかったりする可能性があります。
大人数でのグループキャンプの場合は、サイズ違いのクッカーを複数用意しておくのも便利です。
また、キャンプ場までの移動手段も考慮しましょう。最寄り駅からキャンプ場まで徒歩で移動するのであれば、軽量かつコンパクトに収納できる調理器具を用意した方が負担になりません。
自動車でキャンプ場に向かう方は、自動車のサイズにも左右されますが、ある程度は大きく重たい調理器具でも持ち運ぶことが可能です。
・収納のしやすさもポイント
調理器具の収納のしやすさも重要です。持ち運びのしやすさだけでなく、自宅で保管しやすいかどうかも検討する必要があります。スタッキングや折りたたみできる調理器具だと、省スペースで収納できて便利です。
キャンプ場と自宅の両方で使えるアイテムを選ぶのも良いでしょう。
自宅の収納場所が足りない、調理器具の量が多いという時は、アウトドア用のコンテナや収納ケースを利用するのもおすすめです。調理器具を1カ所にまとめられるうえに、キャンプに行く時もコンテナごと持ち運ぶことができます。
■お気に入りの調理器具でおいしいキャンプ飯を作ろう!
屋外で食べる料理は、キャンプならではの魅力のひとつです。おいしい料理を作ったり、持ち運びの苦労を減らしたりするには、キャンプスタイルに合った調理器具を用意する必要があります。
キャンプ場でどのような料理を楽しみたいのか考えて、調理器具を揃えましょう。
ご紹介した選び方を参考に、おいしいキャンプ飯作りにチャレンジしてみてください。
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