打感、やさしさ、見た目のバランスがより高次元に進化【グッと深掘りゴルフギアVol.120】フォーティーン「TB-5フォージド」アイアン編
ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。
第120回目に取り上げるのは、フォーティーンのアイアン「TB-5フォージド」。
フォーティーンは、「慣性モーメント」という概念をゴルフ界に持ち込んだことで知られる伝説のクラブ設計家、竹林隆光氏が立ち上げたクラブメーカー。かつて長尺ドライバー「ゲロンディー」で一世を風靡したが、その後、圧倒的スピン性能で大ヒットしたウェッジ「MT-28」シリーズの印象が非常に強く、いまもウェッジメーカーというイメージを持っている人も多いだろう。
しかし近年では、「シアターブレード」という独特のバックフェース形状を持った「TB-5フォージド」アイアンがスマッシュヒット。軟鉄単一素材のやわらかい打感とシャープな顔つきを持ちながら、打ってみると意外にやさしいと、幅広いゴルファーから支持された。
『「シアターブレード」という独特のバックフェース形状を備えた「TB-5フォージド」』
その「TB-5フォージド」が4年ぶりにリニューアルされ、11月8日に発売された。この新しい「TB-5フォージド」、ありそうでなかった痒い所に手が届くアイアンだと、ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちの間で評判になっているという。
プレステージ神戸店勤務のフィッター竹田敬介さんは、見た目やヘッドサイズの変更がいい方向に作用していると分析する。
『プレステージ神戸店勤務のフィッター竹田敬介さん』
「初代『TB-5フォージド』の『シアターブレード』は、ソール幅が広くバックフェースが大きくえぐれていて、打つとやさしいのですが、バックフェースのデザインは凹凸が少なくフラットで一見ハードそうに見えます。軟鉄の単一素材ですし、ヘッドシェイプも割とシャープ。そのため第一印象で敬遠されてしまうケースがあったんです。その点ニューモデルは、ヘッドがひと回り大きくなって、ソール幅もさらに広くなりました。この見た目の『やさしそう』な雰囲気が、打ったときの実際のやさしさとマッチしているので、前モデルのように印象で敬遠されることが減ると思います」(竹田さん)
『前モデル(右)と比べ、ニューモデル(左)はソール幅が広がり、ソール形状も丸みを帯びた』
竹田さんも言うように、「TB-5フォージド」のヘッドの性能自体は前モデルから十分に「やさしい」と言っていい。
低重心で球も上がりやすく、ミスヒットへの寛容性も低くない。それでいて軟鉄単一素材ならではの抜群の打感を備えている。
ニューモデルは、ソール幅自体は広くなっているが、リーディングエッジ、トレーリングエッジが面取りされ、ソール全体にラウンドがついて抜けのよさも向上。バックフェースの曲面も再設計され、打感もさらに向上しているという。
『バックフェースの曲面部がボリュームアップされ、打感もさらにやわらかくなった』
ロフトは7番で30度と、しっかり飛距離は出せるが「飛び系」とまではいかないほどよい設定。
幅広いゴルファーが、やさしく、気持ちよくグリーンを狙えるアイアンとして大きな進化を遂げている。
『ロフトは7番で30度。ソール幅も広くやさしく飛ばせる』
「試打された方は、やはりまず打感のよさに驚かれます。それでいて弾道を見ると飛んで上がって、ミスにも強い。軟鉄単一素材のアイアンではトップクラスのやさしさを備えたモデルなので、打感とやさしさの両方を求める欲張りな方は、ぜひ実際に打ってみていただきたいですね。ニューモデルは構えた安心感もアップしているので、前モデルはちょっと抵抗があったという方も、問題なく使えると思います」(竹田さん)
『形状はシャープだが、セミラージヘッドで安心感がある』
前作に比べ打感、やさしさ、見た目のバランスが高次元に進化したフォーティーン「TB-5フォージド」。ゴルフ5プレステージではすでに試打クラブを投入されているので、気になった方は実際に足を運んでチェックしていただきたい。
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