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golf2022.11.28

最新モデル・タイトリスト【TSR】ドライバーを試打データで解析!前作を凌駕する驚きの飛距離性能が明らかに!

9月30日に発売されたタイトリストの最新ドライバー「TSR」シリーズ。前モデル「TSi」シリーズに対して「Refined」、つまり「進化した」という意味の「R」の文字をつけられたニューモデルで、今秋には直進安定性の高い『TSR2』と、コントロール性の高い『TRS3』、そしてヘッドサイズが小さくより低スピンの『TSR4』の3モデルが発売された。

ゴルフ5では発表直後から3モデルすべての試打クラブを多数用意し、全国196店舗のフィッターたちによる実証試打を行ってきた。この膨大なデータを分析し、「TSR」シリーズ各モデルがどんな性能を秘めているのか、「TSi」シリーズからどのように進化したのかを明らかにしていこう。

まずは主力モデルとなる『TSR2』と『TSR3』のデータを比較していくと、両モデルとも非常に高い、そして非常に近い飛距離性能を備えていることがわかる。

ヘッドスピード1m/s当たりの飛距離を見てみると、両モデルに大きな差はなく、その範囲内での小さな差ではあるが、打ち出し角は『TSR2』のほうがわずかに高めに出て、ミート率はヘッドスピード43m/s以下でわずかに『TSR2』のほうが高め。そしてバックスピン量はほぼ同等という結果だった。


表1:『TSR2』vs『TSR3』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表2:『TSR2』vs『TSR3』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表3:『TSR2』vs『TSR3』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表4:『TSR2』vs『TSR3』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


しかし特筆すべきはこれらのデータが、ゴルフ5が2021年に店舗で販売した新品の全ドライバー試打データの平均値を大きく上回っている点だ。両モデルとも全領域でミート率が0.01ほど、ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離も0.1ヤードほど高く、バックスピンは100~200rpmほど低めと、非常に高い飛距離性能を備えていることがわかる。


表5:2021年店舗販売ドライバーvs『TSR2』『TSR3』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表6:2021年店舗販売ドライバーvs『TSR2』『TSR3』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表7:2021年店舗販売ドライバーvs『TSR2』『TSR3』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


そのうえで『TSR2』と『TSR3』の差を見てみると、左右ブレ幅に個性が現れていた。『TSR2』はやや左傾向、『TSR3』はやや右傾向という差が出たのだ。ただし、これも左右5ヤード未満と非常に小さな幅の中での差異であり、両モデルとも「曲がらない」ということが前提である。

したがって、高い直進性のなかで若干のつかまりや弾道の高さを求めるなら『TSR2』、つかまりすぎない中弾道を求めるなら『TSR3』ということになるだろう。


表8:『TSR2』vs『TSR3』ヘッドスピード別 つかまり具合の比較

※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯


ここで前モデル「TSi」シリーズとの比較を見てみると、『TSR2』は『TSi2』と比べてミート率が大幅にアップ、打ち出し角は低めで、バックスピンは低ヘッドスピードほど減っている。その結果、ヘッドスピード1m/s当たりの飛距離が大幅にアップするという進化が見られた。


表9:『TSR2』vs『TSi2』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表10:『TSR2』vs『TSi2』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表11:『TSR2』vs『TSi2』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表12: 『TSR2』vs『TSi2』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


一方で『TSR3』は『TSi3』とミート率、打ち出し角、バックスピン、いずれのデータも大きな差はない。それでもヘッドスピード1m/s当たりの飛距離は微増しており、『TSR2』ほどではないものの確実に進化していることはわかる。


表13:『TSR3』vs『TSi3』ヘッドスピード別 ミート率の比較

※グラフ縦軸:ミート率、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表14:『TSR3』vs『TSi3』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表15:『TSR3』vs『TSi3』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表16: 『TSR3』vs『TSi3』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


両モデルの左右ブレに関しては、「TSi」シリーズとは逆転しているのが特徴的。

『TSi2』はやや右に行きやすく『TSi3』は左に行きやすかったのに対して、前述のように『TSR2』は左、『TSR3』は右という傾向に変わっている。「TSi」シリーズから買い換える場合には、この点に注意が必要かもしれない。


表17:『TSR2』vs『TSi2』(写真左)、『TSR3』vs『TSi3』(写真右) ヘッドスピード別 つかまり具合の比較

※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯


最後に440ccと小ぶりなヘッドの『TSR4』について見てみると、『TSR2』と『TSR3』がロフト角10度のデータだったのに対し、『TSR4』はロフト角9度のデータとなり単純比較はできないものの、飛距離性能は『TSR2』、『TSR3』同様極めて高く、両モデルよりも低打ち出し・低スピン傾向となっているのが特徴だ。


表18:『TSR2』vs『TSR3』vs『TSR4』ヘッドスピード別 飛距離の比較

※グラフ縦軸:ヘッドスピード1m/sあたりの飛距離、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表19:『TSR2』vs『TSR3』vs『TSR4』ヘッドスピード別 打ち出し角度の比較

※グラフ縦軸:打ち出し角度、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


表20:『TSR2』vs『TSR3』vs『TSR4』ヘッドスピード別 スピン量の比較

※グラフ縦軸:バックスピン量、グラフ横軸:ヘッドスピード帯


左右ブレは、小ぶりなヘッドで重心距離が短いせいか、高ヘッドスピードではやや左傾向で、ヘッドスピードが遅いと球がつかまり切らないデータが出ている。

弾道などを考えてもヘッドスピードが速いゴルファー用で、球の吹き上がりを抑えたい人にとっては大きなメリットがあるモデルだと言えるだろう。


表21:『TSR2』vs『TSR3』vs『TSR4』ヘッドスピード別 つかまり具合の比較

※グラフ横軸:左右ブレの度合い(ヤード)、グラフ内数字:ヘッドスピード帯


すでにPGAツアーのプレーヤー達が続々とスイッチし、その性能を証明しつつある『TSR』シリーズ。ゴルフ5では試打クラブを豊富に取り揃えているので、ぜひ実際に店頭で試打してあなたに合ったベストな1本を見つけていただきたい。
 


<タイトリストTSRの動画はこちら>

https://youtu.be/DL-3tReTL00

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