キャンプ好き必見!VAN CAMP JAPAN代表小濵潤平さんに聞く、ファミリーで行くキャンプの魅力(前編)
ここ数年のキャンプブームで、ソロキャンプやファミリーキャンプなど、様々なスタイルでキャンプを楽しむ方が増加中。家族と楽しむ「ファミリーキャンプ」は、大人だけでなく、子どもたちの素敵な思い出になること間違いなし!キャンプ場やグッズなど、多くの選択肢がある中で、自分たちだけのスタイルでキャンプを楽しめることも、一つの醍醐味なのではないでしょうか。
今回は、10年以上のキャンプ歴を持ち、2018年より車中泊をスタートさせ、手軽なバンキャンプスタイルを発信されているVAN CAMP JAPAN代表の小濵潤平さんにインタビュー。車中泊キャンプを始めて変化したキャンプの楽しみ方についてお話をお伺いしました。前編・後編にわたってお届けします!
――キャンプを始められたきっかけは何だったのでしょうか?
12年ほど前に、友人と「朝霧JAM」という音楽フェスに行ったんですが、その時に小学校以来の体験学習以来のキャンプをしました。妻も一緒だったんですが、その日は豪雨で天気が悪かったので、苦い思い出からのスタートではあったけれど、それがきっかけで妻と二人でテントを担ぎ、電車に乗ってキャンプへよく行くようになりました。当時は趣味で山登りもしていたので、軽量の山岳用テントや着替えなど、ちょっとした道具だけ持って、鞄をパンパンにして行っていましたね。
――キャンプを始めてからしばらくテント泊をされていましたが、そこから車中泊にシフトされたきっかけは何ですか?
10年近くテント泊をしていたのですが、キャンプ場に着いたらすぐにテント設営をしていて、大きさにもよるけれど、設営するのに30分から1時間くらいかかる。テント設営をして疲れた後、夜を過ごして朝には真逆の作業をして撤収しなければいけないということを繰り返しやっていたんですが、ちょっとしんどくて。娘が生まれた時期も重なり、テントの設営をしている間子供を待たせなければいけない環境自体も心配で、自分達夫婦も心から楽しめないということもありました。それだったら、車中泊の様なスタイルでキャンプができたら楽だなと思ったのがきっかけです。簡単に、あまり深く考えずにできるし、天気が悪かったら帰って来ればいいと思えました。
――車の内装がとても素敵ですが、ご自身でDIYされたのでしょうか?工夫された点やこだわりのポイントはありますか?
全て自分で仕上げました。大掛かりなことは特にしていないけれど、自分がイメージしていた感じにすることはできたかなと思っています。
僕は一人でキャンプに出かけることも多いので、基本的にベッドはシングルサイズにしているのと、横に通路を作って動線を確保しています。家族3人で車中泊するときは、ベッドの上に乗っている板を横にスライドさせればフラットになり、面積が広がって3人で寝れるようになるので、簡易的に空間を変えられるように、考えて作っていますね。本当に部屋のようにしたいなと思っているので、落ち着いた空間になるように意識しています。
――車中泊ならではの良さは何でしょうか?
テント泊でできなかったことが叶うことですね。キャンプ目線で言うと、大きな道具も車があると持ち運びも楽で、不自由なく遠くまで行くことができるのはすごく良いポイントかなと思います。
テント泊の時に豪雨だと、テントを設営するときに立てることを躊躇することもあるし、地面がゆるくなってしまう危険性もあると思います。例えば、朝起きて雨が降っていたら「今日はキャンセルしようかな」と思う方もいるかもしれないですが、車中泊は車の中で寝れることが前提なので、むしろ雨の日の方が楽しめるという良さがありますね。雨の日こそ、「周りに誰もいないね、自分たちだけだね」なんて、ちょっとテンションが上がるかもしれないですね。逆に困ったことは今のところなく、デメリットを感じたことはないかもしれないです。
――車中泊だから叶う楽しさ、素敵ですね。これまで10年以上キャンプをされてきた中で、思い出に残っている場所はありますか?
娘目線から言うと、今年の夏に西湖の西ノ海キャンプ場に行ったんですが、その時は娘のお友達もいて、サップやカヤック、バックラフトなどを一緒に体験することができたので、みんなで色んな体験をできたことが楽しかったみたいです。
――普段からキャンプ場選びはどうされていますか?
キャンプ場でいうと、同じところに行きがちかなと思います。僕たちは神奈川県の藤沢市に住んでいるのですが、近場にキャンプ場はなく、行きやすいところだと住んでいる場所から1時間ほどかかるので、サクッと行って帰ってこようとなると行きやすい同じ場所になりがちですね。
妻がよく言うのですが、女性目線だとお手洗いは大事かなと思いますね。僕と娘だけだったら、車の中に簡易トイレを持ち込むことができるので、あまりお手洗いのことは心配していないです。夜、暗くて怖いからお手洗いに行けないということがなく、こういうスタイルだからこそ、あまり心配事はないかもしれません。なので、あまり前もってリサーチしたりすることはないかもしれないですね。
――お子さんと一緒にキャンプへ行く上で、注意されている点はありますか?
目は離さずに、自分達の目から見えないところには行かせないようにしています。絶対にほっとかないようにしています。一緒に行く時は、子供が遊べる環境が備わっているキャンプ場や、隣接している場所を選びがちですね。一泊二日となるとじっとしていられないので、僕らも気を遣わずに楽しめるような場所を選択しています。どうしても親の都合で連れ出しているので、子供のケアもきちんとしなければいけないと思っていて、同じだけ楽しみがあればいいかなと思っています。
後編 では、キャンプグッズの選び方やお子さんとのキャンプの楽しみ方をお伺いしました。
そちらもぜひご覧ください!