golf2024.08.06

ブリヂストンがプロモデルアイアン「241CB」「242CB+」とウエッジ、パターを新発売

今年9月、ブリヂストンから新しいアイアン「241CB」「242CB+」が発売される。

多くのプロが使用し好評だった「221CB」「222CB+」の後継となる軟鉄鍛造プロモデルで、すでにツアーでは多くのプロがチェンジ。とくに「241CB」は、男子では木下陵介や宮里優作、比嘉一貴、長野泰雅ら、女子も吉田優利、佐藤心結らがすでに実戦投入していることに加え、堀川未来夢が6年ぶりにアイアンを替えたということで、その完成度の高さが話題になっている。

「241CB」は、単一素材の軟鉄鍛造プロモデルということもあり、「221CB」から劇的な機能面での進化があるわけではない。しかし、ツアープロからのフィードバックをもとに顔、打感、ソールの抜けといったプロモデルに求められる実戦的な機能がブラッシュアップされ、前モデルをすべての面で上回る非常に高い完成度を誇るアイアンとなっている。

The 軟鉄鍛造のツアーアイアン「241CB」アイアン

プロからは、バックスピン量の増加によりどんなグリーンにもしっかりと球を止められる点や打感の向上がとくに評価されているという。これは機能的には若干の高重心化の効果による部分が大きいが、単なる重心位置の変更ではなく、プロの感覚に一致する全体的なバランスを洗練させたなかでの機能向上という、非常に繊細・緻密な工夫の賜物と言えるだろう。

マッスルキャビティ形状がフェースコントロールの向上とやわらかい打感を実現

また、各番手に適切に設定された「ツアーコンタクトソール」による抜けのよさや、さらにシャープになった顔など、ごく小さな変化が全体として大きな進化をもたらし、プロにとっての「やさしさ」がさらにレベルアップしたことが使用率に現れていることは間違いない。

番手ごとに設定された「ツアーコンタクトソール」。リーディング/トレーディング側を削りヘッドの入りと抜けが向上

「242CB+」は、前モデルのポケットキャビティ部分に蓋をするような形で中空化したのが大きな変化。これによって、プロや上級者が求める構えたときの見え方が向上し、ポケット部への異物の侵入も防ぐことができる。

安心感のあるツアーアイアン形状の「242CB+」アイアン

中空構造ながら、ヘッドは軟鉄鍛造で、ポケット内の打点部分の裏側にはバー状のリブを配して厚みを確保することで、やわらかい打感を実現。「241CB」よりもやさしく、それでいて上級者の求めるフィーリングを損なわない工夫が施されている。

やさしいだけでなくプロも認めるやわらかい打感を実現

「ツアーコンタクトソール」は「241CB」よりも丸みを帯びてやや幅広な形状。やや低重心な設計と相まって、ゆるやかな入射角でのインパクトに向いている。

「242CB+」の「ツアーコンタクトソール」は、芝との当たり、滑りのバランスを追求したラウンドタイプ設計

ロフト設定は、両モデルとも8番以下は同じで、8番36度、９番41度、PW46度というコンベンショナルな設定。一方で「242CB+」の7番以上は「241CB」対比で１度ストロングにしつつ、さらに4・5番にはソールにタングステンウェイトを内蔵してやさしく飛ばせる工夫がなされている。

これによって両モデルを組み合わせたコンボセットも組みやすく、より実戦的なアイアンセッティングの幅が広がる点は、ユーザーフレンドリーと言えるだろう。

コンボセットもおすすめ

アイアンと同時にウエッジとパターも発売される。

ウエッジは「BRM2」の後継となるモデルで、その名も「BITING SPIN(バイティングスピン)」だ。

軟鉄鍛造のニューツアーウエッジ「バイティングスピン」

好評だった「BRM2」のティアドロップ形状をほぼそのまま踏襲しつつ、フェースに新たに「バイティングスピンIXミーリング」という特殊ミーリングを施したのが大きな特徴。「バイティングスピンIXミーリング」は、タテとナナメの2方向のミーリングを組み合わせた加工技術で、摩擦のアップとともに排水性能の向上に大きな効果を発揮する。これによってウェット時のスピン性能が、フルショットで59％、30ヤードのアプローチで71％と劇的にアップし、雨の日や濡れたライでも強いスピンでボールを止めることができる。