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other2024.08.29

テニスの壁打ちには効果がある? メリットや練習方法をご紹介

テニスにはさまざまな練習方法がありますが、中でも有名なのが「壁打ち」ではないでしょうか。一見地味で退屈そうに見える壁打ちですが、取り組み方次第で効率的にスキルアップを図れるため、初心者の方は取り入れたい練習のひとつです。しかし、壁打ちを行う意味はないという声も聞かれます。実際に、部活やテニススクールで壁打ちを練習メニューとして取り入れていることは少ないはずです。壁打ち練習には、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
ここでは、テニスの壁打ち練習を行うメリット・デメリットや、壁打ちの際に意識したいコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■壁打ちの効果やメリット

■壁打ちのデメリット

■壁打ちの練習方法

・ストローク

・スマッシュ

・サーブ

■壁打ちの際に意識したいこと

■壁打ち練習を繰り返してテニスの上達につなげよう

 

■壁打ちの効果やメリット

壁打ちの効果やメリット

 

壁打ちとは、壁に向かってボールを打ち、跳ね返ってきたボールをさらに打ち返し続ける、テニスの練習方法のひとつです。テニスはコート上で相手とボールを打ち合う競技なので、相手がいないと練習を行えません。
しかし壁打ちなら、壁に当たったボールは自然と跳ね返ります。ラケットとボール、ボールを当てられる壁があれば、好きな時に1人で行えるのがメリットです。

また、壁打ち練習では、ボールを打つ打点(インパクト)がズレると、壁から跳ね返ってくるボールも大きく左右にズレます。連続してボールを打ち続けるためには、打点を意識しなければいけません。打点を意識して打つ癖が身につき、ボールコントロールの向上が期待できます。

ネットやアウトといったミスも起こらず、壁にボールを当て続ける限りは必ずボールが跳ね返ってくる点もメリットです。球拾いに時間がかからず、練習中にボールを打つ回数を増やせるので、フォーム固めなどの反復練習を効率的に行えます。
テニス初心者の方は、積極的に取り入れたい練習のひとつといえるでしょう。

 

■壁打ちのデメリット

メリットの多い壁打ち練習ですが、デメリットもいくつか考えられます。通常、テニスの試合では相手が前後左右にボールを打ち分けてきます。しかし、よほど広いスペースのある場所でないと、壁打ちで左右に動き回りながら練習するのは困難です。試合中に欠かせないフットワークや、動きながらボールとの距離感を合わせる感覚、アウトにならないコースを狙う打球感を養うことには向きません。

また、練習相手がいらないというメリットも、考え方によってはデメリットになります。相手のフォームや動きを見られない壁打ちでは、打球がどこに飛んでくるかを予測する力が養われません。ボールへの反応が遅れてしまう方の場合は、壁打ちではなく対人でラリー練習などを行った方が良いでしょう。

このように、壁打ちはメリットが大きいものの、デメリットもある練習方法です。初心者や打点、フォームに不安がある方は積極的に取り組むなど、自身のレベルや悩みに応じて練習に取り入れるかどうかを決めると良いでしょう。

 

■壁打ちの練習方法

壁打ちの練習方法

壁打ちは、サーブやスマッシュなど、さまざまなショットの練習を行えます。苦手だと感じているショットの練習を意識して行うと良いでしょう。壁打ちの際のコツをショットごとにご紹介します。

 

・ストローク

テニスにおけるストロークとは、コート上でワンバウンドしたボールを打つショットのことです。ストロークは、ボールの高さや方向性、強弱、回転量を意識すると安定して打つことができます。ストロークの壁打ち練習の際は、ボールの方向性を強く意識して練習を行いましょう。

【ストロークの練習方法】
1.壁の近くから、壁に向かって球出しをする
2.跳ね返ったボールをワンバウンドで打ち返し続ける
3.打ちながら徐々に壁との距離を取る

この時、フォアハンドで打ち始めたらフォアハンドだけ使って打ち返すようにしましょう。フォアハンドで安定して続くようになったら、次はバックハンドだけで打ち返すようにします。

また、打ち方そのものよりもボールの方向性を意識するのがコツです。この練習を繰り返せば、ラケット面の向きやスイングの力加減で、どこにボールが飛んでいくかという感覚を身につけられます。ボールの方向性が身につけば、ショットの力加減も自然と強弱をつけられるようになるでしょう。

 

・スマッシュ

ボールが壁に当たる際の入射角と反射角を活用すれば、壁打ちでもスマッシュの練習を行えます。狙った場所に打てているかを意識しながら練習を繰り返すことで、試合でも使えるスマッシュの感覚を養うことが可能です。

【スマッシュの練習方法】
1.壁の手前の地面にボールを打ちつける
2.壁に当たったボールは高いロブになるので、落下地点に移動してスマッシュを打つ

ボールを打ちつける地面の位置を調整すると壁に当たる角度が変化し、ロブの高さも変わります。スマッシュのコントロールが身についた方は、ボールを打ちつける位置も意識してみると良いでしょう。

また、ボールを打つ際にラケット面が上向きだと効果的なスマッシュになりません。ラケット面でボールを上から押さえつける意識で打ち下ろすのがポイントです。

 

・サーブ

テニス初心者の方は、サーブがなかなか伸びない、ネットに当たってしまうといった悩みを抱えているかもしれません。サーブが思うように伸びない場合は、ボールにドライブ回転をかける意識を持ちましょう。ドライブ回転とは、ボールが進行方向側に向けて回る回転のことです。
ドライブ回転をかければ、ボールがバウンド後もしっかりと伸びやすくなります。

【サーブの練習方法】
1.壁からできるだけ遠い場所に立つ
2.壁の上側を狙うように、山なりにドライブ回転をかけたサーブを打つ

また、テニスのサーブは回転によってフラットやスライス、スピンなどの種類に分けられます。フラットなら肘を止めて手首を使う感覚で打ち抜く、スライスならボールの外側をこする感覚で打つなど、サーブごとにポイントを踏まえながら練習を繰り返すことが重要です。

 

■壁打ちの際に意識したいこと

一般的なテニスの試合では、自身が打ったボールの勢いがわかりにくく、ボールを打った際の感覚から勢いを判断するしかありません。インパクト時の感覚だけを求めると、体に力が入ってフォームが崩れてしまいます。
しかし壁打ちなら、ボールが壁にぶつかった際の音の大きさと跳ね返り方で、打球の勢いを判断できます。インパクトの質の良し悪しを打球から判断すれば、ラケットの出し方やスムーズなフォームなどを効率的に身につけられるでしょう。

また、壁打ちは壁のどこにどれくらいの強さでボールを当てるかを意識することで、ボールの返ってくるコースや軌道をコントロールできます。自身が苦手なコースに絞って練習を繰り返すことも可能です。
狙った場所にコントロールできているか、しっかりとボールに力を乗せて打てているか、フォームを崩していないかなどを意識することで、より効率的に練習を行えます。

 

■壁打ち練習を繰り返してテニスの上達につなげよう

壁打ちは、好きな時に1人で反復練習を行えるのが最大のメリットです。意識して練習に取り組めば、漫然とラリーをしているだけよりも高い効果が期待できます。
ただし、フットワークの練習には不向き、ボールのコースを予測する力は養われないなど、デメリットがあるのも事実です。対人練習と平行して壁打ちでコントロールやフォームを身につけるなど、どちらの練習もしっかり行う必要があります。

フォームに悩んでいるという方で、近くに壁打ちを行える場所がある場合は、壁打ち練習をトレーニングメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

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