ハウスダンスとは? 特徴的なステップと技を覚えてダンスに挑戦しよう!
ダンスには、ブレイクダンス(ブレイキン)やヒップホップダンスなど、さまざまなジャンルがあります。それらと並んで知名度の高いジャンルが「ハウス」です。SNSでも、ハウスダンスを踊っている動画がよく見られます。
しかし、ハウスダンスを踊ったことがない方からすると、どのようなジャンルのダンスなのか、どんなステップがあるのかなど、疑問に思うことも多くあるはずです。
ここでは、ハウスダンスの概要や歴史、覚えておきたい基本のステップをご紹介します。
【目次】
■ハウスダンスとはどんなジャンル?
ハウスダンスとは、ディスコやクラブなどで流れているクラブミュージック(ハウスミュージック)のリズムに合わせて踊るダンススタイルのことです。
フットワークやステップ、ターンといった動きを取り入れたジャンルで、ブレイキンやポッピン(ポップダンス)、ヒップホップダンスなどと同じストリートダンスに分類されます。速いビートに合わせて、流れるようなステップとフロアワーク(床を使ったムーブ)を行うのが特徴です。
同じストリートダンスに属するヒップホップダンスと比較されることもありますが、それぞれ使用する音楽が異なります。ハウスダンスは、テンポの速い曲に合わせて流れるようにステップを踏むジャンルです。
一方で、ヒップホップダンスは比較的ゆったりしたテンポの曲で踊ります。手や腕を大きく動かし、全身を使って表現するのも、ヒップホップダンスの特徴です。
■ハウスダンスの歴史
ハウスダンスは、ヒップホップやサルサ、バレエ、カポエイラ、アフリカンなど、さまざまなジャンルをフリースタイルで踊っていたものが起源とされているダンスです。
ストリートダンスの中でも比較的歴史が浅く、1990年代以降に流行した「ニュースクール」というジャンルに属します。
ハウスダンスで使われるハウスミュージックの由来になったのは、1970年代のアメリカ・シカゴにオープンした「ウェアハウス」というクラブといわれています。
4つ打ちが基本で、リミックスやサンプリングなどを活用した打ち込みによって作られている曲が多いのが、ハウスミュージックの特徴です。同じリズムを繰り返すことも多く、ダンスに適した音楽といえるでしょう。
このハウスミュージックの広がりに合わせて、ハウスダンスも世界的に注目を集めるようになりました。
■ハウスの基本ステップは?
ハウスダンスの魅力は、テンポが速い曲に合わせて行う素早いステップやフロアワークです。ステップやフロアワークには非常に多くの種類があるため、初心者の方は基本的なテクニックを、できる速さで練習することから始めると良いでしょう。
基本的なハウスダンスのステップやフロアワークをご紹介するので、参考にしてみてください。
・ダウン
かかとを少し浮かせながら、リズムに合わせて膝を曲げ伸ばしすることで、体を上下に動かすムーブがダウンです。ダンスの基本的な動き方のひとつで、ハウスダンスはもちろん、ヒップホップダンスやロックダンスといった他のジャンルでも使われます。
ダウンは、力まずにリラックスした状態で行うのがポイントです。首も使ってリズムを取りながら踊ると、よりきれいに見せることができます。
・2ステップ
片足を横に出して、反対側の足を後ろに引いてから、1歩目の足を反対側の足の前に出すステップです。リズムに合わせて、軽快にステップを踏むことを心がけましょう。
2ステップはハウスダンスの基本ステップですが、初心者の方は難しく感じることも考えられます。慣れないうちは、ゆっくりしたリズムで動きを覚えることから始めるのがおすすめです。
・パドブレ
1歩目を外に踏み出したら、2歩目で反対側の足を後ろに引き、3歩目で両足をそろえるステップです。2歩目を出すタイミングで、体を反転させていきます。
下半身を柔軟に使って、動きながらリズムをキープすることを意識しましょう。
また、腕はリラックスさせながら踊るのが、きれいに見せるコツです。
・シャッフル
シャッフルは、3拍子に合わせて体を左右に動かすステップです。1拍目は片足でキック、2拍目は1拍目と逆の足でキック、3拍目は2拍目でキックした足を後ろに引くという動作を行ながら、左右どちらかに移動します。
リラックスした状態で、つま先に重心を置くイメージで動くのが、左右に動きながら素早くステップを踏むコツです。
また、真上にジャンプするように動くのは、リズムが合わなかったり、疲れやすくなったりする原因になります。あくまでも左右に移動するためにステップを踏むことを心がけましょう。
・クロスステップ
シャッフルと同じリズム(3拍子)で足を開いたり、閉じたりするステップです。閉じるタイミングで足を前後に交差させて、体の向きもひねります。動き方がわかりやすいため、ダンス初心者の方でも習得しやすいでしょう。リズムをキープする練習にも適しています。
足は肩幅くらいに開いて、片足を前に持っていくイメージで両足を交差させるのが、クロスステップのポイントです。クロスする時に、前に出している足の向きに合わせて体をひねりましょう。
また、上半身も含めて、体を柔軟に動かすイメージでステップを踏むことも大切です。全身を柔らかく使うと、よりリズムをキープしやすくなります。
足と腕の動き方によって、見せ方を変えることも可能です。
・ドルフィン
ドルフィンはステップではなく、フロアワークの一種です。シャチやダイブなどと呼ばれることもあります。ドルフィンという名前のとおり、イルカのように体を動かすのが特徴です。
両手をフロアにつけたら、腕を曲げて体をしならせます。上半身の動きに合わせて、片足を魚の尾ひれのように大きく上に動かすのがポイントです。
ハウスダンスのフロアワークの中で、最初に練習することが多いテクニックではあるものの、行うには腕の筋肉や体幹、体の柔軟性などが欠かせません。
特に、腕の筋肉が足りないとすぐに疲れたり、動きができなかったりすることも考えられます。
上半身をしならせる動きから、少しずつ練習していくのがおすすめです。
■慣れるほど楽しくなるのがハウスダンスの魅力
ハウスダンスは、テクニックとリズム感を求められるジャンルです。リズムの取り方が独特なので、ダンス初心者の方はもちろん、他のジャンルを踊り慣れているダンサーだとしても、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
その反面、慣れてさまざまなステップやフロアワークができるようになると、踊りの幅が広がっていくのが魅力です。
ハウスダンスの基本的なステップは、別ジャンルのダンスにも応用できます。基本ステップの練習からはじめて、ハウスダンスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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