もはやこれはスーパーシューズ!NIKE ZOOM FLY 6(ナイキ ズームフライ 6)
初代から3までは、トップレーシングモデルのすぐ後ろに位置付けられていたズームフライシリーズ。でも4と5ではちょっと立ち位置が変わり、特に5はレース兼用でもOKですよーとは言いにくい存在となっていましたが、この6は違います。トップ集団の右斜め後ろにピタリと着いてきた、そんな印象です。
そのスピード感をビンビンに感じるこのルックス。まず見た目が抜群にカッコいい。ランナーだけでなくファッション層もみんな虜になった、初代ズームフライの系譜を正当に受け継いだようなデザインです。
ナイキのレーシングシューズの2台巨頭、ヴェイパーフライ 3(上)とアルファフライ 3(下)の意匠を受け継いでいます。ヴェイパーフライ 3からはサイドカッティングのインビジブルプレートデザインを、アルファフライ 3からは丸みを帯びたヒール形状をディテールに落とし込んでいます。
ざっくりとしたアップデートポイントですが、
・軽量化
前作5では約314g(28cm)と300gを超えていた重量が、今回は約265g(28.0cm)と大幅減量。
・クッショニング
カーボンファイバー製FlyPlateの上層部に、ヴェイパーフライやアルファフライに使用されている高反発ZoomXフォームを、下層部にはボメロシリーズなどに使用されている、安定感に優れるSR-02フォームを採用。
ナイキレーシングカテゴリーで過去最大の42mmものソール厚みでありながらも、2種類フォームを組み合わせたハイブリッドミッドソールにより、驚くほど安心の安定感。ドロップ8の程よいローリング感も実に心地よいです。
・反発力
前述のFlyPlateがフルレングスで入っており、かつ、ZoomXフォームをプレート上部に敷くことで、反発感は過去モデルとは比較になりません。人によってはこのハイブリッドソールの方が、ZoomX単独よりも長い距離でのスピード維持にマッチするかも。それくらいバランスの良い反発力です。
アッパーは2層式のウーブンメッシュを採用。
シュータンが半一体型のソックタイプなので、ダブルメッシュと相まって、とても柔らかな足あたりです。
くるぶしやアキレス腱への干渉を避ける、流線型の履き口カッティングが美しい。
外側にまで膨れ上がる踵まわりのクッション材を見るだけでも、収まりの良さが実感できると思います。
重すぎず、でも耐久性もバランス良く担保する、トップレーシングモデルよりほんの少しだけ手厚いサポートのアウトソール。
特にヒール部分のサポート範囲が広がっているので、ヴェイパーフライやアルファフライをトレーニングから使っているヒールストライカーランナーは、このシューズをぜひラインナップに加えましょう。
実に8層にもなる演出がなされたインビジブル構造。
深層部からFlyPlateの一部が覗きます。
全国のスポーツデポ・アルペンで先行発売をしましたが、かなりの大反響でした。
※11/1(金)より通常販売を開始しています。
取り扱いカラーはこちら(モノトーンはメンズ、ベージュはレディースのみ)。
特にモノトーンのクールさが際立っており、ファッション層からも人気を集めそう。ほんとカッコいい。
レディースカラーのベージュ×スモーキーピンクも実にキュートです。
そして肝心のお値段ですが、円安の影響で5で値上がりしたプライスから変わり、4と同様の税込18,700円に!
各社しのぎを削る、群雄割拠の1.5万以上2万未満レース兼用デイリートレーナー戦線において、トップ集団にこれで一気に加わるでしょう。
これは我々ユーザーにとっては悩める嬉しい状況。
まずはともあれ、ぜひお試しにてその素晴らしさをご堪能ください。
きっと足入れして立っただけでも、その良さを感じると思いますよ。
■ズームフライ 6特集ページ
https://store.alpen-group.jp/campaign/sportsdepo_alpen/brand/nike/zoom_fly/
<著者プロフィール>
牧野 英明
BEAMS所属。キャリア約20年の中で、店頭とECスタッフを15年、2020年よりTIGORA by BEAMS DESIGNのディレクターを務め、Alpen TOKYOオープンを機にアルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザーに就任。
自身も熱心なランナーであり、フルマラソンベストは2時間47分44秒(東京マラソン2023)。ロード以外にもトラックレースやトレイルランにも積極的に取り組む全方位ランナー。
「走るに快適なファッション日常着」を体現する#いつでも10km走れるコーディネート は業界でも有名。
ファッション目線を取り入れた独自のシューズレビューをぜひお楽しみください。
Instagram: @makinohideaki
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