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outdoor2024.08.12

登山前に虫対策は必須! 刺されないための対策と刺された後の対処法

豊かな自然を感じながら体を動かせるのが、登山やトレッキングといった山登りの魅力です。その反面、登山中はさまざまな虫に出くわすことになります。中には、人に害を及ぼす虫もいるため、虫が苦手な方はもちろん、虫が平気という方も、快適に登山を行うには虫対策が欠かせません。
ここでは、登山の時に気を付けたい代表的な虫の種類や、簡単にできる虫よけ対策の例をご紹介します。

 

【目次】

■山で注意が必要な虫は?

■登山で行いたい虫対策

・肌の露出を減らす

・香りの強いものを控える

・虫よけスプレーを使う

・ハッカ油を活用するのもおすすめ

・薬やポイズンリムーバーを用意する

■対処が難しい虫刺されはすぐ病院に

■十分に対策して登山を満喫しよう

 

■山で注意が必要な虫は?

山で注意が必要な虫は?

 

山には非常に多くの虫が生息しています。地域によって生息している虫の種類は異なるものの、人を刺したり、噛んだりしてくる代表的な生物としては、次のようなものが挙げられます。

【カ(蚊)】
虫刺されと聞いて、最初に思い浮かべる方が多い虫ではないでしょうか。刺されるとかゆみを生じます。汗や体温に反応して近寄ってくるとされているので、こまめに汗を拭くと安心です。

【ハチ(蜂)】
主に夏から秋にかけて活発に活動し、刺されると命に関わることもあります。ハチやハチの巣を見かけたら、静かに逃げましょう。

【アブ(虻)】
ハチに似ていますが、ハエの仲間です。ハチは防御のために刺してきますが、アブは食事を目的に人を刺します。患部が強く痛むのが特徴です。

【マダニ】
山野などに生息するダニの一種です。皮膚にくっつき、数日間吸血します。無理に取ろうとするとマダニの一部が残る恐れがあるため注意が必要です。
感染症を引き起こすこともあるため、刺されたことがわかったらすぐに医療機関を受診してください。

【ヒル】
主に湿度の高い場所に生息しています。出血が止まりにくいのが特徴です。ヒルに噛まれた時は、しっかりと傷口を押さえておきましょう。火を近づけたり、スプレーを使ったりすると取りやすくなります。

 

■登山で行いたい虫対策

登山で行いたい虫対策

 

山には、人を刺す虫が多く生息しています。具体的に、登山の際はどのような虫対策を行えば良いのでしょうか。個人でもすぐに行える、登山中の虫よけ対策の例をご紹介します。
山登りに行く際は、次の対策を済ませておきましょう。

 

・肌の露出を減らす

虫刺されを防ぐ最も基本的な虫対策は、肌の露出を減らすことです。季節に関わらず、登山の際は長袖長ズボンの着用をおすすめします。
長袖長ズボンを着用するのが難しい時は、虫が発生しやすい時間帯や場所だけ、アームカバーや上着などを使って、肌の露出を減らすのも有効です。

また、黒をはじめとした色の濃い服装は、虫が寄ってきやすいとされています。淡い色の服装を選ぶのも良いでしょう。帽子をかぶって髪の毛を隠すのも、虫対策になります。

ただし、薄手のウェアの場合は服の上から刺されることもあるなど、肌の露出を減らしても万全の対策にはなりません。必ず、他の対策も併せて行いましょう。

 

・香りの強いものを控える

香りに反応して、虫が寄ってくることもあります。登山やトレッキングの際は、香り付きの制汗スプレーや汗拭きシートの使用も控えましょう。
整髪料や柔軟剤、香水、においの強い化粧品なども、登山やトレッキングシーンでは使用しないことをおすすめします。

 

・虫よけスプレーを使う

市販の虫よけスプレーを活用するのもおすすめです。長袖長ズボンを着用して肌の露出を抑えたうえで、虫よけスプレーも活用すれば、高い虫よけ効果が期待できます。
虫よけスプレーは虫が寄ってこないようにするものではなく、虫刺されを防ぐものです。露出している部分だけでなく、衣類の上からもスプレーしておきましょう。

虫よけ成分である「ディート」や「イカリジン」は、高濃度なほど虫よけ効果が高いです。ただし、ディートは高濃度だと肌への刺激が強いとされています。年齢による使用制限もあるため注意が必要です。
子どもに虫よけスプレーを使いたい時は、イカリジンを配合した虫よけスプレーを選びましょう。

また、虫よけスプレーを使うのがはばかられる顔まわりには、うちわやハンディファン(小型扇風機)などで風を送るのも効果的です。顔まわりの気流が乱れるため、小さな虫が寄ってくるのを防げます。

 

・ハッカ油を活用するのもおすすめ

虫よけスプレーを使うのが難しい時は、虫が嫌がる香りといわれる「ハッカ油」を使うのもおすすめです。前述のとおり、ディートやイカリジンといった成分は虫の吸血行動を阻害するものですが、ハッカ油は虫が近づかなくなる効果が期待できます。

無水エタノール(10ml)と水(90ml)、ハッカ油数滴を混ぜるだけでできるので、試してみてはいかがでしょうか。容器が溶ける恐れがあるので、ポリスチレン製のスプレーボトルを使うのは控えてください。

ハッカ油の虫よけ効果は、あまり長続きしません。こまめに塗り直すことを心がけましょう。問題ない方は、市販の虫よけスプレーと併用すると安心です。

 

・薬やポイズンリムーバーを用意する

虫対策を行っていても、虫に刺されてしまうことはあります。虫刺され用の塗り薬も用意しておくと安心です。カに刺された時は、市販の虫刺され薬などを活用すれば対処できます。

ハチや毛虫といった毒を持つ虫に刺された時は、ポイズンリムーバーがあると便利です。ポイズンリムーバーを使えば、患部に直接触れることなく毒を吸い取れます。
虫に刺されてから時間が経っていると効果がないので、刺されたことに気が付いたらすぐ使用することがポイントです。毒液などを吸い出したら、患部は流水で洗ってください。

また、マダニに刺された時に無理に取ろうと引っ張ると、マダニの一部が体内に残ってしまう可能性があります。マダニの持つウイルスを体内に押し込んでしまう恐れがあるため、潰すのも厳禁です。ダニ除去専用の器具を用意しておくと、万が一の時に役立ちます。
自力での完全な除去が難しい場合は、無理に取るのではなく、そのまますぐに医療機関を受診してください。

 

■対処が難しい虫刺されはすぐ病院に

ポイズンリムーバーやマダニ除去用の器具を使った対処法は、あくまでも現地での応急処置です。ハチや毛虫、マダニといった毒性の強い虫に刺されたことがわかっている時は、すぐに皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

それ以外の虫刺されだとしても、体調に異変を感じる、自分で対処することができない、素人では判断が難しいと感じた際は、すぐ医療機関に相談・受診することをおすすめします。

 

■十分に対策して登山を満喫しよう

自然が豊かな山には、虫も多く生息しています。その中には、毒性を持っているものなど、危険性が高い虫もいるため注意が必要です。肌の露出を減らす、虫よけスプレーを使う、香りの強いものは控えるなど、登山を行う際は万全の虫対策が欠かせません。

また、虫刺されに気付いたら、すぐに応急処置を行いましょう。自力での対処が難しかったり、判断に悩んだりした時は、医療機関に相談することをおすすめします。
虫が寄ってこないように万全の対策を行い、登山を楽しみましょう。

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