“柔らかさ”と“高さ”が生み出す、至高のコンフォート。思わず「気持ちいい!」とこぼれる、ナイキ ボメロ 18(NIKE VOMERO 18)の極上クッション。

2月27日ナイキからリッチなクッションが特徴のボメロシリーズ最新作「ナイキ ボメロ 18(NIKE VOMERO 18)、以下ボメロ 18」が発売された。それに先駆け行われた勉強会では、全国から集まったアルペンの店舗スタッフたちが、新プロダクトの知識を吸収するとともに、実際に足を通すことでボメロ 18の性能の良さを実感。多角的な視点から製品についてディスカッションすることで新商品への理解を深めた。ランニングシューズのエキスパートたちが自信をもって提案したがる「ボメロ 18」の魅力とはどのようなものだろうか。
今回リリースされた「ボメロ 18」を一言で表すなら、ずばり“柔らかさ”と“高さ”。ランニングは、着地時に関節や筋肉に負担がかかるが、その衝撃を受け止めるためクッションの柔らかさと高さ(=厚さ)は欠かせない。
ソールは上層にズームXフォーム、下層にリアクトXフォームを重ねた二層構造で、エネルギーリターン85%の非常に推進力のあるズームXを、リアクトXがキャリアフォームとして外側から包み込むことで、柔らかいながらも安定感のあるシューズに仕上がっている。フォームを上からのぞくとフレア型になっており、幅をしっかりとることで高さのある分厚いソールであっても、接地時のぐらつきを抑制してくれることがわかる。
裏側が凹んでいるので、接地した際、フォームが下にたわみやすい
推進力に関しては、ロッカー構造を採用することで、自然と足が転がる設計に。踵から着地すると、柔らかいフォームがしっかりと下にたわみ、たわんだフォームを反発させることで、前に進む力としている。
トップ選手も愛用しており、廣中璃梨佳選手(JP日本郵政G)は「クッション性が優れているため路面が硬いロードでもじっくり脚づくりができる」、一山麻緒選手(資生堂)においては「地面に接地したときの足への負担が軽減される感じ。足首まわりが緩くなることもなく全体が守られている感覚」とコメント。
また、従来のボメロシリーズは、良質なクッションを使用したプレミアムなシューズのイメージがあったが、今回のボメロ 18は、より多くのランナーに楽しんでもらいたいという想いから、ペガサスと同価格の16,500円(税込)での発売に踏み切った。肉厚なソールが印象的で、クッションが弾き出したようなグラデーションのカラーリングは一目でボメロとわかる。
疲労をためず、怪我なくトレーニングを積むためにマラソン練習のつなぎは「ボメロ 18」のジョグで
ゲストトークにはNRCのAoiコーチが登壇
勉強会では、NRCのAoiコーチをお招きしてトークセッションも行われた。引退前は実業団選手として積水化学で走り、クイーンズ駅伝でアンカーを務めた際は総合2位の栄光を手にしたAoiコーチ。アスリートの目からボメロ 18はどのように映るのか。現在、初フルマラソンに向けてトレーニングを積んでいるということだが、セッションでは、マラソン練習を視野に入れたボメロ 18の履き分けについても伺うことができた。
――ボメロ 18を履かれていかがですか?
ボメロ 18は、クッションを感じるので、筋疲労であったり、関節への負担が軽減される印象です。クッション性に優れていますが、沈み込むことはないので、履いていて安心します。シュータンから踵にかけて、履き口も柔らかく安定感があります。
――どういうシーンでボメロ 18を履きますか?
ボメロ 18は、ペースを上げ過ぎない長距離を快適に走りたいときチョイスしたいシューズです。ロッカー構造を利用することで、前足部よりは踵の接地で走ります。
――ほかのシューズとの履き分けポイントは?
レースや、ちょっと頑張りたいときは、カーボンシューズを選んでいます。その際、足底が疲れたり、痛みが出ることがある。そういう時の補助としてボメロ 18を履きます。マラソン向けのトレーニングでは、強度の高い練習を行いますが、高強度の練習と練習の間はジョギングでつなぎます。つなぎのジョグでは、膝や関節への負担を和らげるためボメロ 18を使用します。
また、ジョギングの中でもレベルがあります。リズムよく淡々と走りたいときは地面の感覚をしっかりつかめるペガサス 41を、快適にゆっくり行くときはボメロ 18という履き分けをしています。
――ボメロ 18のデザインについてはいかがでしょうか?
率直にかわいい。パキッとしたカラーで視覚的に気分が上がります。
ランニングを続けていると、気持ちが乗らないときもある。そういうときは、見た目のデザインで気持ちを高めると、ランニングに入っていける。履いているもののおかげで、走りがちょっと楽になります。
――ボメロ 18は、どういったランナーにおすすめできますか?
幅広くいろんな方に合うと思います。日頃から強度の高い練習を行っている方はリカバリーとして使えます。これからランニングを始めたい方にも持ってこいのシューズだと思います。
――フルマラソンに向け練習で意識していることは?
いちばんは継続して練習を積むこと。そのためには疲労をためないことが重要です。マラソンに向けて30㎞走をレースペースで走ると疲労が一気に来ます。私は、その後のジョギングをこのシューズに助けてもらっているので、怪我なく練習が積めています。
初心者からシリアスランナーまで快適に足に優しい「ボメロ 18」のクッショニング
トークの後は、Aoiコーチ指導のもとペガサス 41とボメロ 18を履き比べながらラダーとミニハードルのトレーニングが行われた。実際にボメロ 18を履いてみた参加者からは「気持ちいいクッションを感じます。受け止めてくれる感じです」「ソールがモチモチしています。私は偏平足なので、足底がすぐ痛くなりますが、これは大丈夫。いま足裏、絶好調です」「ボメロ 18は包み込まれている感じが凄くいい。2日前にフルマラソンを走りましたが、本当にリカバリーにバッチリです」などの声が聞かれた。
試走後は、参加者同士でディスカッションを行い、いま一歩シューズを考察。
クッショニングが特徴のボメロ 18だが、店舗スタッフからは「ソールは、リアクトXの衝撃吸収性がありつつ、ちょっと乗るとズームXの反発が来る。いい感じにマッチしている」
フィット感については「私は、足首が細いのでたまにレディースを履いています。それでもボメロ 18は足首の抜ける感じがしません。幅や、踵まわり含めてフィット感は問題なく、扱いやすいと思います」
見た目から心配される安定感については「最初履いた時、高さがあるのでぐらつかないか不安でした。けれど走ってみると不安定な感じはなく、ブレなく進んでいく。前足部を広げてくれているので、接地したときもしっかり踏めます」
ペガサス 41との履き比べ。前足部からつく細かい動きにはペガサス 41が対応
ペガサス 41との違いに関しては「ペガサス 41は地面との距離が近く機敏に動けます。軽量性や足まわしを考えるならペガサス 41。足をしっかり守りたい方はクッション性のあるボメロ 18だと思います」
ディスカッションの後は、実際に起こりうる接客シーンを想定し、お客様役とスタッフ役に扮してロールプレイが行われた。お客様役は、ランニング初心者、競技を行う部活生、走りこんでいる市民ランナー、3つの異なるタイプを演じ分け、スタッフ役はそれぞれに合った提案方法を模索する。
ロールプレイを通じて、より解像度のあがるシューズの特徴と、ニーズに合わせた履き分けの提案
「初心者でこれから始めますという方には自信をもってボメロ 18を提案したいです。クッションがいいし、足を守ってくれて進みやすい。競技者にはリカバリーや疲労抜きジョグの用途でおすすめします。あとはペガサスと履き比べてもらう。普段厚底シューズを履いている方であればその感覚に合わせてボメロ 18。逆に、脚を鍛えたい、フォームを矯正したいという方には、自分の感覚で走れるペガサス 41。うちのお店には陸上部の短距離選手もいらっしゃるのでそういう方はペガサス 41が使いやすいと思います」
「うちのお客様はファンランナーが多いのでジョグ用にボメロ 18をアピールしたいです。速いペースで走りたいときはペガサス 41。ゆっくり長く、楽しく走りたいお客様にはボメロ 18を使ってほしい」
「ボメロ 18はクッション性があるので、ロングランや、マラソン大会の帰りにも使ってもらえると思います」
多角的な視点からボメロ 18の魅力を深堀する店舗スタッフたち。「皆さんと一緒に走って靴を体感し、ディスカッションすることで、一人で考えるよりも多くの意見が聞けた」という参加者もいた。
日頃から多くのシューズに触れるアルペンスタッフが、心の底からいいと感じる「ボメロ 18」。プロダクトの秀逸さと、スタッフによる研ぎ澄まされた接客を体感すべく、ぜひ店舗でボメロ 18に足を通してもらいたい。