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golf2024.09.13

ガーミンのレーザー計測器「アプローチZ30」 GPSウォッチと連動する革新的な機能を搭載

今年6月27日、ガーミンからレーザー距離計「アプローチZ30」が発売された。

ガーミンといえばスマートウォッチメーカーとして有名で、ゴルフ用としては昨年GPSゴルフウォッチ「アプローチS70」を発売し、その高性能ぶりが話題となったのは記憶に新しい。

そんな時計やGPSデバイスのイメージの強いガーミンがレーザー距離計を発売したということで今回も注目が集まったが、この「アプローチZ30」は、既存のレーザー計測器とは一線を画す優れものだ。

 

『ガーミンから登場したレーザー測定器「アプローチ Z30」』


最大の特徴は、ガーミンのGPSデバイス(※)と連動する機能を備えている点。つまりレーザー計測器で測った情報と、GPSデバイスが持っている情報がBluetoothによって相互に共有されるのだ。


『ガーミンのデバイス間で連動することができる』


具体的には、「アプローチZ30」でピンまでの距離を計測すると、GPSデバイスからのフィードバックで、覗き込んだ画面上に、ピンまでの距離に加えてグリーンのフロントエッジとバックエッジまでの距離も表示される。また同時に「アプローチZ30」からGPSデバイス側にも情報が行き、GPSデバイスの液晶画面上にピンまでの距離とピン位置も反映されるのだ。さらには、ピン以外の地点に関しても「測った場所」までの距離がGPSデバイスに送られるため、バンカーや池の縁や目印となる木などを計測すると、その情報も画面上に表示される。

 

『「アプローチZ30」でピンからグリーンのフロントエッジ・バックエッジまでの距離を表示』

 

『「アプローチZ30」で計測した距離をウォッチ型デバイスに表示できる』


既存の計測器の場合、GPSデバイスでは、グリーンのセンター、フロントエッジ、バックエッジまでの各距離と、登録された地点までの距離しか見ることができず、レーザー計測器では実際にレーザーを当てた地点までの直接的な距離しか見ることができなかった。しかし「アプローチZ30」を使えば、お互いの短所を補い合い、両方ですべての情報を確認することができるようになる。

しかも一度ピン位置を測ってしまえばそれがGPSデバイス上に固定される。つまり2打目地点で計測すれば、3打目地点で再度計測する手間も省けるのだ。

また、これによって「レーザーの当て損ない」によるミスも激減する。間違ってグリーン奥の木にレーザーを当ててしまっても、連動しているGPSデバイス上では奥の木に当てて測定していることが確認できるので、距離を誤認することはない。

「アプローチZ30」は、レーザー計測器としての機能も非常に高い。透過度の高い有機ELの画面に赤色の文字で表示されるので画面が見やすく、計測可能距離も最大1300ヤードと既存製品では最大級。「IPX7」という最高クラスの防水性能を誇り、マグネット式マウントも搭載している。もちろん高低差などをオミットし競技でも使える「トーナメントモード」も搭載。さらに「Garmin Golf」アプリに接続することで、最後に計測した地点をスマホ上に表示する「Find My Garmin」という、置き忘れ防止機能を備えている点もうれしい。

 

『操作方法もシンプルで扱いやすい』

 

『「トーナメントモード」では高低差などのアシスト機能をオフにすることが可能。「TOUR」表示下のLEDインジケーターが点灯し、アシスト機能を使用していないことを外部に知らせてくれる』


ゴルフ用の距離計測器は、2019年のルール改正によって競技での使用が認められるようになって、一気に普及した。しかしそれから約5年が経過したいま、レーザーもGPSも、技術的な行き詰まりに直面していると言っていい状態だった。性能的には十分高性能化し、高額商品も廉価商品も、精度に決定的な差はない。あとは性能面では小型化や軽量化、反応速度の向上、防水性能や耐久性の向上といった部分で差別化され、一方で低価格化という差別化が図られる。つまりメインの機能に大差がない「横並び化」が進み、サブの機能やディティールでしか差別化できない状態になっていたのだ。

そんななか「アプローチZ30」の「GPSデバイスとの連動」という業界初の新機能は、メインとなる距離計測性能の部分での大きなブレイクスルーといえる。

レーザー計測器とGPSデバイスの両方を持って初めて機能する「連動」は、ともすればオーバースペックだと思うかもしれないが、実際に使ってみれば、その便利さは圧倒的であることがわかる。1+1が2ではなく、3にも4にもなる感覚だ。

とくにピン位置をより明確に認識できる点は、プレーヤーにとっては非常に有用。従来も、登録された少数のコースでGPSデバイス上でピンポジションを表示できるものはあったが、非常に限定的だった。しかし「アプローチZ30」なら、あらゆるコースでピン位置を確認できるうえ、計測も一度だけで済む。

「アプローチZ30」の登場によって、距離計測器は、レーザーとGPSデバイスの両方を持つことに大きな意味を持つようになった。いまガーミンのGPSデバイスを持っているなら、レーザー計測器は「アプローチZ30」を持つことに圧倒的なアドバンテージがあり、いまGPSデバイスを持っていない人も、今後「両方持ち」が当たり前になる時代に向け、ガーミン製品を持つメリットは非常に大きい。

もはや、連動機能を持たないレーザー計測器を買うメリットはないとすら言えるほどの革新性。ガーミンユーザーも、そうでない人も、チェックしない手はないだろう。


※連動可能なGPSデバイスは下記製品
【ゴルフウォッチ】
Approach S70
Approach S62
Approach S42
Approach S40
Approach S12
fēnix7/7 Pro/ 8 Series
epix/ epixPro (Gen 2)
MARQ (Gen 2)
Enduro 2
tactix7 Series
quatix7 Series
DescentMk3 Series

【ハンディナビ】
Approach G12

【アプリ】
GARMIN GOLF アプリ

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