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other2024.09.02

テニスのボレーとは? 種類や練習時に意識したいコツを解説

テニスにはさまざまな打ち方(ショット)があり、試合に勝つためには多彩なショットを使い分けて相手を翻弄することが重要です。テニスの上達を目指すうえで、必ず習得したい打ち方のひとつに「ボレー」が挙げられます。しかし、ボレーとは具体的にどのようなショットなのでしょうか。
ここでは、テニスのボレーの概要や種類、上手に打つために意識したいコツをご紹介します。

 

【目次】

■テニスのボレーとは?

■ボレーの種類と特徴

・ブロックボレー

・パンチボレー

・ドロップボレー

・ハーフボレー

■ボレーを打つ際に意識したいコツ

・足の動かし方

・ラケットを引きすぎない

・グリップは軽く握る

■無駄を省くのがボレーのコツ

 

■テニスのボレーとは?

テニスのボレーとは?

 

テニスのボレーとは、相手の打ったボールをノーバウンドで打ち返すショットのことです。ワンバウンドしたボールを打つストロークと異なり、基本的にはコート前面のネット際で使われます。

相手との距離を詰めて放つ分、相手が体勢を整え切る前にショットを返したり、コートの左右に角度をつけたボールを打ったりしやすいのがメリットです。ドロップのような短いボールも容易に打つことができます。

一方で、ボレーにおいてはメリットがデメリットとなる点に注意しなければいけません。例えば、相手との距離が短いため相手からの返球も速く、時間的な余裕が短くなります。相手が余裕を持って返球してきた場合、自分の守備範囲が広がってしまう点もデメリットです。
また、スピードの乗ったボールをボレーでコントロールするのは難しく、アウトになってしまうことも考えられます。

このようにボレーはメリットと同時にデメリットも多く考えられるプレーです。有効に使いこなすためには、ボールを見極める目の良さや反射神経、ボール勘などが必要になります。

 

■ボレーの種類と特徴

ボレーの種類と特徴

 

ボレーは、ボールの高さや打ち方によって名称が異なります。ボールを打つ高さで見た場合は、高い位置のボールを打つハイボレーや、低い位置で打つローボレーなどに分けられます。
打ち方によるボレーの種類は、ブロックボレー・パンチボレー・ドロップボレー・ハーフボレーの4つが代表的です。ボレーの打ち方ごとの種類と、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

 

・ブロックボレー

相手のボールをブロックするように返球する、ボレーの基本的な形がブロックボレーです。主に守備を目的に使用します。

相手の打ったボールの軌道に合わせてラケット面をセットし、真ん中に当てる感覚で返球を行うのがポイントです。ラケット面をすぐにセットすることで、素早いボールにも反応できるようになります。
ネット近くのボールは、コートの後ろ側よりもスピードがあるため、ラケットの真ん中に当てさえすれば、スイングしなくても速い返球が可能です。

 

・パンチボレー

ブロックボレーとは異なり、インパクトの瞬間に手首を使ってラケットをスイングし、ボールに勢いをつけるのがパンチボレーです。速いボールを返しやすいため、主に攻撃を目的に使用されます。

打点より少し上にラケットを動かし、ボールを押さえつけるように打つのがコツです。手首を動かす意識を持ちすぎず、少しだけラケットを動かすと良いとされています。
力が入るとボールコントロールが難しくなるため、ブロックボレーよりも難易度は高いです。

 

・ドロップボレー

ドロップボレーとは、ネット際で行うドロップショットのことです。ボールにスライス回転をかけて勢いを殺し、ネット際にボールが落ちるように打ちます。繊細なラケットさばきが求められるため、「タッチショット」と呼ばれる場合もあります。

難易度は高いですが、前後左右に相手を揺さぶれるため、戦略の幅が広がるのがメリットです。ボールがバウンドしにくいコートでは特に有効なショットになります。

 

・ハーフボレー

通常のボレーとは異なり、ボールがワンバウンドした直後に打つのがハーフボレーです。ネット際に詰めている時に、ショットが足元に来た場合に使われます。

背筋はしっかりと伸ばした状態で、足幅を広げて腰を落としながら打つのがコツです。ラケット面は地面と垂直に向け、インパクトの瞬間にボールを押し込むようにラケットを出します。ボールが飛びすぎてアウトになるのを防ぐために、フォロースルーに差し掛かる辺りで手首を使ってスピンを掛けること、ラケットを振り切らないことの2点を意識しましょう。

通常のストロークと打ち方が異なるうえに、足元のボールをノーバウンドのローボレーで返すか、ハーフボレーで返すかの判断力が欠かせないため、難易度の高いショットのひとつです。

 

■ボレーを打つ際に意識したいコツ

ボレーは、ワンバウンドしたボールを返すストロークとは打ち方のコツが大きく異なります。ストロークと同じ打ち方だと、ボールが飛びすぎてアウトになったり、コントロールが効かなかったりするはずです。
では、ボレーを打つ際はどのような点を意識すれば良いのでしょうか。ボレーの打ち方のコツをご紹介します。

 

・足の動かし方

ボレーを打つ際は、上半身を使うのではなく、足を動かして打つ意識を持ちましょう。右利きの選手がフォア側(利き手側)でボレーを行う場合は、スプリットステップでタイミングを取った後に、右足、左足の順番にステップを踏んで打つのが基本です。左利きの選手の場合は、足を出す順番が逆になります。

インパクトの際は、左足が浮いた状態で、打ち終わってから左足が着くタイミングで踏み込むのがコツです。体重移動の力をボールに伝えられるので、簡単にボールを飛ばせます。
日々の練習から、ボレーの際は常にステップを踏むことを意識しておきましょう。

 

・ラケットを引きすぎない

ボレーを打つ際にラケットを大きく引く必要はありません。「返球しよう」という意識が強く、ラケットを後ろに大きく引きすぎると、振り遅れたり打点がズレたりして、ミスショットにつながる可能性が増します。
スイングの勢いでボールを飛ばすのではなく、体重移動でボールを打つ意識を持つのがコツです。

ボールの軌道上にラケット面を置いたら、ラケットを動かす必要はありません。ブロックボレーの場合は、ラケット面の中心さえボールの軌道上に構えておけば、自然に返球できるはずです。
また、パンチボレーを使う場合を除いて、基本的には手首を動かさないで固定する意識を持っておくと良いでしょう。ボレーに慣れてきたら、手首の動きを加えてみるのもおすすめです。

 

・グリップは軽く握る

ボレーは相手との距離が物理的に近く、速いボールに素早く反応する必要がありますが、緊張して力が入ると体を上手に動かせません。手や指の力は抜いて、ラケットを軽く握るのがコツです。
逆の手でラケットを支えるように構えておくと、体に余計な力が入らずボールに反応しやすくなります。

また、グリップは「コンチネンタルグリップ」と呼ばれる握り方で握るのが基本です。ラケットのフレームエッジから伸びたライン上に、親指と人差し指の間が当たるように握ります。サーブなどでも使われる握り方なので、覚えておくと便利です。

 

■無駄を省くのがボレーのコツ

ボレーを打てるようになると、ネット際に出て相手を翻弄するなど、戦術の幅を広げられます。ストロークと打ち方が異なりますが、基本的なコツは足をしっかりと使い、ボールの勢いと体重移動を利用することです。
ラケット自体を大きく動かしたり手首を使ったりする必要は、基本的にはありません。無駄な動きを省くことを意識して、ボレーの練習に取り組んでみてください。

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