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other2024.10.16

バスケのステップバックとは? 得点につながる技術のコツ

バスケットボールは、パスやドリブル、フェイントなどを駆使してゴールを狙うスポーツです。さまざまなテクニックがありますが、プロ選手も多く取り入れているテクニックのひとつに「ステップバック」があります。
ステップバックは、得点力アップにつながる重要なプレーです。バスケ経験者はもちろん、バスケ初心者の方も練習しておくと、試合で役立ちます。
ここでは、バスケットボールにおけるステップバックの概要や、やり方のコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■バスケのステップバックとは?

■上手なステップバックの流れとコツ

・ディフェンスを押し込む

・大きく後ろに下がる

・ジャンプシュートを行う

・体を鍛えることも大切

■ステップバックはトラベリングにならない?

■得点が欲しい時の切り札を習得しよう

 

■バスケのステップバックとは?

バスケのステップバックとは?

 

バスケットボールのステップバックとは、ディフェンスとの間合いを広げるために、後ろに飛ぶようにステップするテクニックのことです。
バスケットボールの試合において、ディフェンスの選手は「オフェンスはゴール方向に向かって来る」と想定しながらプレーしています。相手の逆を突き、あえて後ろに下がるステップバックを行えば、ディフェンスの反応を遅らせることが可能です。

シュートコースが塞がれている時に、ステップバックを使って間合いを広げてからシュートを放つなど、主に1on1のシュートシーンで多く見られますが、相手選手が密集していてスペースがない時に使われることもあります。

また、近年は「ステップバックスリー」と呼ばれるプレーを採用するプロ選手も増えてきています。
これは、2ポイントエリアのライン付近にいる選手がステップバックでエリア外に出て、3ポイントシュートを放つプレーです。

具体的には、小さく前に踏み出てディフェンスを後ろに下げてから、3ポイントエリアに残した後ろ足まで踏み出した足を戻して3ポイントシュートを行います。
難しいプレーではありますが、上手にできるようになれば、相手ディフェンスのプレッシャーを受けずに3ポイントシュートを放つことが可能です。

 

■上手なステップバックの流れとコツ

上手なステップバックの流れとコツ

 

ステップバックは、相手選手との間合いを作ったり、シュートのタイミングを計ったりすることができる有用なテクニックです。できるようになるとプレーの幅が広がりますが、初心者の方は難しさを感じることもあるでしょう。
ステップバックを上手に決めるには、基本的な動き方とコツを意識することが大切です。ステップバックのコツを動き方の流れごとにご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

・ディフェンスを押し込む

ステップバックを行う目的は、ディフェンスとの距離を広げたり、相手の反応を遅らせたりすることです。ディフェンスとの距離がそもそも離れていたり、後ろに下がってもすぐに相手が反応してきたりするような状況では、ステップバックを行う意味がありません。

ステップバックの効果を高めるために、ドリブルでしっかりとゴール方向に切り込み、ディフェンスの体をゴール側に押し込むことから始めましょう。意識がゴール側に向きやすくなるので、反応を遅らせることができます。
相手の重心を後ろにずらすように、前方向にステップを踏むことが大切です。

 

・大きく後ろに下がる

前方へのステップで相手ディフェンスを押し込んだら、ステップを踏んで後ろに下がります。この時、一気に減速してから後ろに下がることを心がけましょう。
徐々にスピードを落としながら後ろに下がると、相手が反応しやすくなってしまいます。

また、スピードを落とし切れずに、前への推進力が残ったままだと、ステップバックの距離が短くなってしまう点にも注意が必要です。
一気に減速して、最小限のステップで向かいたい方向に体を動かすと、キレのあるステップバックになります。

 

・ジャンプシュートを行う

ステップバックが上手に決まっても、その後のプレーに手間取るとディフェンスに距離を詰められてしまいます。ステップバックの後は、すぐシュートモーションに入ることが大切です。

シュート前のステップは、両足で着地する方法と、2歩ステップを踏む方法の2種類に大きく分けられます。
両足で着地する方法は、シュートフォームが崩れやすいものの、ステップバックしてすぐにシュートを打つことができる点がメリットです。シュートまでの時間を短縮することで、相手ディフェンスに距離を詰められるリスクを減らせます。

一方で、2歩ステップを踏む方法は、シュートフォームが安定する一方で、シュートまでに時間がかかります。
相手との距離が離れている時は2歩ステップ、時間に余裕がない時は両足で着地してシュートなど、状況に応じて使い分けることを心がけましょう。

 

・体を鍛えることも大切

ドリブルやシュート、パスなど、バスケットボールの基本的なプレーは、いずれもゴール方向(前)に進みながら行います。
一方で、ステップバックはゴールとは反対側(後ろ)に重心を移動させるプレーです。前に踏み込む動作を行ってから後ろにステップを踏むため、キレのあるプレーで相手を翻弄するには、足腰の筋力や体幹、バランス能力なども求められます。

反復練習でステップバックの動きを覚えるだけでなく、体幹を鍛えて体を安定させることも重要です。

 

■ステップバックはトラベリングにならない?

一見すると、ボールを持った状態で後ろに1歩または2歩下がって次のプレーに移るステップバックは、トラベリングに思えることもあるでしょう。
トラベリングは、ドリブルせずにボールを持ったまま3歩以上歩くことを禁止するルールです。
厳密には、トラベリングはピボットフット(ボールを持った時点で先に地面につけた軸足)がズレたり、軸足を上げた後に再度地面につけたりした時に、反則が取られます。

従来は、ボールキャッチと同時に着地した軸足は1歩目としてカウントされていましたが、2018年にルールが改訂され、ゼロステップという概念が導入されました。
ゼロステップは、ボールキャッチと同時に踏んだ足(従来のピボットフット)を、0歩目としてカウントするというルールです。

ゼロステップの導入により、従来のルールよりも1歩分余計に動くことが可能になったため、現行ルールにおいては、普通にステップバックを行うだけでトラベリングとなることはまずありません。

 

■得点が欲しい時の切り札を習得しよう

後ろに移動して、ディフェンスとの距離を広げてから次のプレーに移るステップバックは、その場でジャンプシュートなどを行うよりも、ブロックされるリスクを低くできるプレーです。
ステップバックを安定してできるようになれば、得点の機会を増やすことができるでしょう。2ポイントエリアと3ポイントエリアの境目でステップバックを行えば、3ポイントシュートも多く狙えます。

ただし、ステップバックは相手に動きを見切られてしまうと意味がありません。しっかりと相手を押し込む、スピードを一気に落とすなど、相手を翻弄することを心がけましょう。
試合中の切り札のひとつとして、ステップバック習得を目指してみてはいかがでしょうか。

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