バスケットボールのスタッツとは? 試合観戦をさらに楽しめる指標一覧

バスケットボールの試合やニュースを見ている時に、「スタッツ」という言葉を目や耳にしたことはないでしょうか? スタッツは、その選手がどれだけ貢献したのか、コート上で何が起きていたのかなどを表すものです。スタッツの意味を知っていれば、バスケットボールの試合をデータからも楽しめるようになります。
ここでは、バスケットボールの試合を深く楽しむために知っておきたい、スタッツの基礎知識をご紹介します。
【目次】
■バスケの「スタッツ」とは?
スタッツは英語で「統計」を意味する「Statistics(スタティスティックス)」の略で、スポーツにおいてはチームまたは個人のプレー成績をまとめたものを指す言葉です。
バスケットボールのスタッツは、実際に試合中に起きたプレーの数を数えた「ベーシックスタッツ(ボックススコア)」と、ベーシックスタッツを元に算出する「アドバンスドスタッツ」に分けられます。
さまざまなプレー成績がスタッツとしてまとめられますが、バスケットボールではポイント・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックの5つが代表的です。
5つの中から複数の部門で2桁を記録すると、ダブルダブルやトリプルダブルなどと呼ばれます。
スタッツがわからなくても、試合観戦は行えます。
しかし、スタッツを知っていれば、データから選手のプレースタイルや、チームの戦術などを掘り下げることが可能です。よりさまざまな観点からバスケットボールを楽しむために、基本的なスタッツは知っておくと役立ちます。
■スタッツにおける各指標
スタッツには、シュートやリバウンドをはじめ、試合の出場時間やファウルの数など、さまざまな記録がまとめられています。
バスケットボールの主なスタッツをご紹介するので、試合観戦などの際にお役立てください。
ただし、スタッツの表記方法ならびに表記内容に関しては、国やリーグなどによって若干異なる場合があります。
・試合出場の情報に関するスタッツ
スタッツは、英語と数字で記載するのが一般的です。試合出場に関する主なスタッツとしては、以下の3つが挙げられます。
・G(Games):出場した試合数
・MIN(Minutes):試合の総出場時間
・MINPG(Minutes Per Game):1試合あたりの平均プレー時間
これらの項目を見ることで、その選手が今シーズンどれくらいプレーしているのかを知ることが可能です。
・シュート/得点に関するスタッツ
シュートや得点に関係するスタッツは、選手またはチームの得点力の高さやシュートのうまさを知るうえで重要な指標です。シュート成功率や攻撃力などに関連する主なスタッツには、以下のものがあります。
・PTS(Points):得点数
・FGA(Field Goals Attempts):フリースロー以外のシュート(フィールドゴール)を打った本数
・FGM(Field Goal Made):フィールドゴールを決めた本数
・FG%(Field Goals Percentage):フィールドゴールの成功率
・FGMPG(Field Goal Made Per Game):1試合あたりの平均フィールドゴール成功数。フィールドゴール成功数÷試合数で算出
・FTA(Free Throw Attempts):フリースローを打った本数
・FTM(Free Throw Made):フリースローの成功回数
・FT%(Free Throw Percentage):フリースローの成功率
・リバウンドに関するスタッツ
リングに入らなかったボールを取るリバウンドは、バスケットボールの重要なプレーのひとつです。リバウンドに関しても、スタッツからその選手の貢献度を知ることができます。
・DR(Defensive Rebounds):ディフェンスリバウンドを取った本数
・OR(Offensive Rebounds):オフェンスリバウンドを取った本数
・TR(Total Rebounds):オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンドの合計の本数
・RPG(Rebounds Per Game):1試合あたりの平均トータルリバウンド数
・アシストに関するスタッツ
バスケットボールにおけるアシストとは、ゴールを決めた選手に渡った最後のパスのことです。アシストに関するスタッツを見れば、選手がどれくらい得点に関わったのかを知ることができます。
・AS/AST(Assists):アシストの本数
・APG(Assists Per Game):1試合あたりの平均アシスト数
・TO(Turnovers):ターンオーバー(シュートミス以外のプレーで攻撃権が相手に移るプレー)の本数
パスを受けた選手がドリブルで相手を抜いてからシュートを決めた場合などは、アシストとして記録されません。パスを受けた選手が、ディフェンスを抜かずにシュートを決めた時にアシストが記録されます。
・ディフェンスに関するスタッツ
相手チームのシュートを防ぐディフェンスも、バスケットボールにおいては重要なプレーのひとつです。ディフェンスに関連するプレー内容も、スタッツから確認できます。
・BS/BLK(Blocks):ブロックショット(相手のシュートを防ぐプレー)の回数
・BSR(Blocked Shots Received):ブロックショットを受けた回数
・ST(Steel):相手からボールを奪った回数
・貢献度/ポゼッションに関するスタッツ
試合における総合的な貢献度を評価する、EFFやPOSSといった指標も存在します。それぞれの概要は、以下のとおりです。
【EFF(Efficiency)】
シュートやリバウンド、アシストといったプラスの面と、シュートミスのようなマイナスの面を考慮して、選手を総合的に評価する指標です。
「得点+リバウンド+アシスト+スティール+ブロック」 の合計から「フィールドゴールとフリースローの失敗+被ブロック+ファウル」の合計を引いて算出されます。
【POSS(Possession)】
POSSは攻撃回数を意味する指標で、数値が高いほど攻撃回数が多いことになります。
一般的には「フリースローを除いたシュート本数+(フリースローを打った本数×0.44)+ターンオーバー」という式で計算することが可能です。
■スタッツがわかれば試合観戦もより楽しめる!
バスケットボールの試合成績は、プレーごとに数値化できます。それらをまとめたスタッツを見れば、選手個人やチームのプレー内容を、直感的に把握することが可能です。
どのような試合展開だったのか、どんなプレースタイルの選手なのかなど、さまざまなことをより深く知るうえでも役立つでしょう。
ご紹介した内容を、試合観戦などにぜひお役立てください。
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