フリーワード検索

football2024.12.05

コーナーキックの種類や蹴り方を解説! 上手く決めるための戦術も

サッカーの試合中に見ることが多いプレーのひとつに、コーナーキックが挙げられます。シュートやゴールにつながりやすいため、攻撃側は上手に決めたいプレーです。
しかし、コーナーキックを上手に蹴ることができない、なかなか得点につながらないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、サッカーにおけるコーナーキックの概要や種類、蹴る際のコツなどをご紹介します。

 

【目次】

■サッカーのコーナーキックとは

■コーナーキックの種類

・ファーサイド

・ニアサイド

・ショートコーナー

■コーナーキックを蹴る際のコツ

・蹴り方

・アイデアを作ることも重要

■コーナーキックを上達させて勝利に貢献しよう

 

■サッカーのコーナーキックとは

サッカーにおけるコーナーキック(CK)とは、ゴールライン(ゴールの後ろにあるライン)とサイドラインの交わる角からボールを蹴るセットプレーの一種です。守備側の選手が最後に触れたボールがゴールラインを割ってフィールド外に出た際に、攻撃側のチームに権利が与えられます。
コーナーキックからシュートや得点につながる可能性は高く、攻撃側にとって大きなチャンスとなります。

また、高いパスを出したりグラウンダーで速いパスを出したりと、コーナーキックにはさまざまな種類があり、状況に応じて使い分ければ攻撃の選択肢を増やすことも可能です。
チャンスを生み出すためにも、コーナーキックは重視したいプレーといえるでしょう。

 

■コーナーキックの種類

コーナーキックの種類

 

コーナーキックと一口にいっても、蹴る方向や蹴り方に応じていくつかの種類に分けることができます。得点につなげるには、種類ごとの特徴を把握して使い分けることが大切です。
コーナーキックの種類と、それぞれの概要をご紹介します。

 

・ファーサイド

ファー(far)は遠いという意味の英語で、名前の通りコーナーキックを蹴るキッカーから見て、ゴールの奥側の遠いサイドに向かって蹴るプレーです。
高い弾道のボールを選手が少ないファーサイドに蹴り出せば、相手の視線を動かせるので、スペースを作ったりマークをズラしたりすることができます。
味方選手はプレッシャーが少ない中でヘディングしてシュートを狙うだけでなく、一度トラップしたボールを中央に戻してアシストを演出することも可能です。

また、遠くにボールを飛ばす分、ボールの滞空時間が長くなりやすいので、高身長で空中戦に強い選手がいる場合に有効な戦術です。
ただし、カーブをかけすぎたり力強く蹴り過ぎたりするとゴールラインやサイドラインを割ってしまう、弱すぎると相手選手にクリアされてしまうなど、ボールを蹴る力の調整やコントロールが求められます。
キーパーが前に出られず、他のディフェンスも反応が難しい場所に蹴り出すのがポイントです。

 

・ニアサイド

ニア(near)は近いという意味の英語で、ファーサイドとは逆にキッカーから見てゴールに近い手前のスペースに蹴り出すコーナーキックです。
低く速いライナー性のボールを蹴り込めば、ゴール前の選手がタイミングを合わせて触れるだけでも、ボールの弾道が変わりゴールにつながる可能性があります。ディフェンスが速いボールに反応できず、体に当たってオウンゴールになることもあるでしょう。

また、ファーサイドへのコーナーキックと異なり低い弾道で蹴り出せるので、選手の身長にプレーの威力が大きく左右されることはありません。
相手のディフェンスの身長が高い、味方に空中戦が得意な選手が少ないといった場合に有効です。

 

・ショートコーナー

ショートコーナーは、ニアサイドよりもコーナーに近い位置の味方選手にパスを出すコーナーキックです。最初から近くに選手が待機しているだけでなく、選手がプレー直前にコーナーに走ってパスを受ける場合もあります。

一般的なコーナーキックの際は、守備側の選手は浮き上がるクロスボールを警戒しているはずです。ショートコーナーを活用してクロスをワンテンポ遅らせることで、ディフェンス陣のタイミングや陣形を崩すことができます。
ニアサイドへのコーナーと同様に、高さで相手チームに劣っている場合などに有効な戦術です。

また、ショートコーナーは相手選手が少ない場所にパスを出せるので、時間を使うことができます。勝っている試合の終盤でショートコーナーを使い、相手にボールを奪われないように時間を稼ぐといった使い方も可能です。

 

■コーナーキックを蹴る際のコツ

コーナーキックを蹴る際のコツ

 

コーナーキックのチャンスをものにするためには、ファーサイドやニアサイド、ショートコーナーを使い分ける以外にも、蹴り方のコツなどを覚えておく必要があります。
コーナーキックを蹴る際のコツを、蹴り方と考え方の2つに分けてご紹介します。

 

・蹴り方

コーナーキックは、弾道が高く滞空時間の長いボールや低いグラウンダーのボールなどを、クロスを合わせる選手やディフェンスの位置取り、サインプレーなどに応じて使い分けることが重要です。

基本的な蹴り方としては、少し助走を取ってから、足の親指の付け根辺りで、ボールの右下辺りを蹴り上げます。ボールをこするように足を振り抜くと、回転によってゴールに近づく「インスイング」のボールを蹴ることが可能です。
ゴールに近づくためキーパーにパンチングやキャッチングされる可能性はありますが、場合によってはそのままゴールに入ることも考えられます。

一方で、ゴールから遠ざかる方向に回転をかける「アウトスイング」を活用するのもおすすめです。パスを受ける選手はボールとゴールを見られるため、シュートしやすくなります。
また、守備側からすると攻撃側の選手が死角になりやすい、ゴールキーパーから離れるボールなのでキャッチされにくいといった点もメリットです。

 

・アイデアを作ることも重要

フリーキックなどと異なり、コーナーキックは蹴る場所が毎回変わりません。蹴り方などの技術的な要素に加えて、さまざまな戦術を活用してアイデアを作ることも重要です。
相手が予想していなかったコーナーキックを行えば、ディフェンスを翻弄して得点につなげやすくなります。
コーナーキックで考えられる戦術の一例は、以下の通りです。
 

【スクリーンを活用する】
味方にヘディングが上手な選手がいる場合は、スクリーンを活用するのがおすすめです。相手ディフェンスの進行方向を邪魔するように動くことで、フリーの状態を作り出せます。


【ファー空けやニア空け】
走り込んだ選手が少ないサイドにクロスを上げる戦術も有効です。例えば、ファーサイドに早めに4人ほどの選手が走り込めば、相手のディフェンスは釣られてマークに走るはずです。
その後、2人ほどの選手がニアサイドに走り、キッカーはニアサイドに合わせてクロスを上げれば、マークが少ない状態でシュートを打てる可能性があります。


【ゾーンを狙う】
ピンポイントで個人を狙うのではなく、大まかなエリアを狙ってコーナーキックを蹴り出すのも良いでしょう。どの辺りを狙うのかチームで共有しておいて、そこにパスを出せば、相手は狙いを絞りにくくなるはずです。
手の上げ方でニアとファーを指示するなど、チーム間で伝わるサインを決めておくと、意思疎通がしやすくなります。

 

■コーナーキックを上達させて勝利に貢献しよう

コーナーキックは、得点のチャンスになる重要なプレーのひとつです。状況に応じて使い分けられると、相手を翻弄してさらにチャンスが広がります。
ただし、戦術的な側面が強いプレーでもあるので、連携を取れるようにチームメイトと練習を繰り返すことが大切です。
ご紹介した内容を参考に、コーナーキックの精度を高めてみてはいかがでしょうか。

⇒サッカー・フットサル用品はこちら

BUY NOW

SEARCH フリーワード検索