「第30回おきなわマラソン」開催! 神野大地が快走──レース後に語った沖縄の魅力と「FT5/36」の安定感

変わりゆく天候の中、ランナーたちが挑んだ「第30回おきなわマラソン」。大会初出場となった神野大地選手は、沖縄特有のアップダウンのあるコースや高温多湿の気候に挑みながらも、見事に完走。沿道からの温かい声援や充実したエイドステーションの魅力を語り、レースで着用したシューズ『FT5/36』についても触れた。神野選手が感じたおきなわマラソンの魅力と、そのレースの模様をお届けする。
沖縄市の県総合運動公園を発着点に、「第30回2025おきなわマラソン」が2月16日に開催された。大会当日は雨の中でスタートし、途中からは日差しが照りつけるコンディションに。高温多湿の厳しい環境の中、ランナーたちは沿道の声援に背中を押されながらゴールを目指した。
大会にはフルマラソンに7,949人、10キロロードレースに2,225人がエントリー。
天気予報では「雨のち晴れ」とされていたが、実際のレースはスタート時の雨、途中の曇り、そして後半は強い日差しという目まぐるしい展開に。最高気温は23℃、湿度も高く、ランナーたちは体力を奪われながらも懸命に走り続けた。
レース前半、黒のスポーツウェアを着た地元の学生たちがメガホンを手に神野選手を全力で応援。笑顔でエールを送る彼らの姿に、神野選手も力をもらったに違いない。沖縄ならではの温かい雰囲気が伝わるシーンだった。
神野選手の走りは、沿道の温かい応援と共にあった。おきなわマラソンならではの熱い雰囲気の中、自らのペースを貫き、確かな一歩を刻み続けた。
(初のおきなわマラソンを走った神野大地選手、爽快な笑顔でフィニッシュ!)
沖縄の景色と人々の声援を力に変え、神野選手が駆け抜けた42.195km。その姿は、多くのランナーやファンにとって大きな刺激となったに違いない。
次回の第31回大会へ向けて
第30回を迎えたおきなわマラソンは、変わりゆく天候、過酷な気象条件の中でも、多くのランナーが挑戦し続けた。次回の第31回大会では、どんなドラマが生まれるのか?沖縄の風を感じながら走るこの特別なレースは、これからも多くのランナーを魅了し続けるに違いない。
神野大地インタビュー「おきなわマラソンを初完走!沖縄の応援とシューズ「FT5/36」の魅力を語る」
──本日はお疲れ様でした。おきなわマラソンを走り終えた率直な感想を教えてください。
沖縄でマラソンを走るのは今回が初めてでした。2月とはいえ気温が高く、コースの標高差もあまり事前にチェックしていなかったのですが、思った以上にアップダウンが多かったですね。
当初は1キロを4分30秒ペースで走るつもりでしたが、怪我の影響で十分な練習ができていなかったので、少し不安もありました。でも、アップダウンをうまく利用して自分のリズムを作り、最終的にはサブ3に近いペースで走れました。個人的には、とても満足のいくレースでした。
──沖縄ならではの魅力を感じた瞬間はありましたか?
他のマラソンと比べても、沿道の応援の温かさが際立っていました。地元の方々がエイドステーションで骨汁や沖縄そばなどの地元のグルメを提供してくれて、まさに「沖縄ならでは」だと感じましたね。
他にも、途中で野球部の学生や小中学生の団体が一生懸命応援してくれていたのも印象的でした。街全体が「ランナーを支えよう!」という雰囲気に包まれていて、その温かさがとても心に残りました。
──沖縄のランナーの熱量について、どのような印象を持ちましたか?
全国的に見ると、ランニングへの熱量は確実に上がってきていると思います。沖縄は気温が高く、東京と比べると街中で走る人は少ない印象ですが、それでもおきなわマラソンや那覇マラソンの開催を考えると、確実にランニング文化は広がっていると感じました。
これからさらにマラソン文化が根付いていけば、もっと多くの人が走る環境を楽しめるようになるのではと思います。
──神野さんは、沖縄の地域スポーツにどのように貢献していきたいですか?
沖縄に限らず、全国各地に足を運んでマラソンの魅力を伝えていきたいと思っています。
今日改めて感じましたが、マラソンって本当にきついんですよ。でも、そのきつさを乗り越えたときの達成感は何にも代えがたいものがあるんです。練習を頑張ることで、昨日の自分より成長したと実感できるのも魅力ですね。
大人になると、なかなかこうした「努力して成長する経験」を得る機会が少なくなります。でも、マラソンは年齢やレベルに関係なく、誰でもチャレンジできるスポーツです。僕自身がその魅力を広める“きっかけ”になれたら嬉しいですね。
■「FT5/36」幅広いランナーに対応できる万能シューズ!
──今回のレースでは『FT5/36』を履いていただきましたが、実際に走ってみてどのような印象を持ちましたか?
まず、市民ランナーとエリートランナーでは、シューズの選び方が違うとは思いますが、今回『FT5/36』を履いてみて、幅広いランナーに対応できるシューズだと感じました。
実際、僕もこのシューズでサブ3に近いペースで走ることができましたし、多くの人にとって使いやすいモデルだと思います。
普段、エリートランナーが履くシューズは、前足部に強い反発があり、スピードを出しやすい一方で、30km以降に前腿(もも前)の筋肉痛との戦いになることが多いです。
しかし、『FT5/36』は、強すぎる反発がなく、足全体を使って安定した着地ができるのが特徴でした。
特に、通常の高反発シューズは安定感が少なく、走行中にグラつくことがあるのですが、このシューズは着地時の安定感が抜群でした。そのため、初心者ランナーや、後半に歩いてしまうようなランナーにもおすすめできるシューズ だと思いました。
レース後のダメージも、普段と比べて違いを感じましたね。通常、マラソン後は前腿が痛くて歩くのが大変になることが多いのですが、今回はそれがほとんどありませんでした。ふくらはぎには多少の疲れを感じましたが、脚全体への負担は軽減されているという印象です。
──まだ履いたことのないランナーにも、ぜひ試して走ってもらいたいですね。
(人気ランニングYouTuber・よしきさんも「FT5/36」を履いて走り完走!)
そうですね。『FT5/36』は、価格が比較的リーズナブルですが、実際に履いてみると、価格以上のスペックを備えていることが分かりました。
最近は「スピード重視」「反発重視」のシューズが増えていますが、このシューズは程よい反発とクッション性のバランスが取れていて、無理にスピードを出させるのではなく、自然に走れる設計になっています。
正直、レース前は「このシューズでフルマラソンを完走できるのか?」という不安もありました。でも、実際に走ってみると、後半のアップダウンでもしっかりとペースを上げることができ、シューズが走りをサポートしてくれているのを実感しました。
『FT5/36』で3分/kmのペースで走るのは難しいですが、今日のレースでは後半に3分50秒/kmまでペースを上げることができました。なので、そのくらいのスピードまでは十分対応できるシューズだと感じました。
また、レースだけでなく、普段のジョギングや練習用としても非常に使いやすいシューズ だと思います。
──2025年がスタートしましたが、今年はどのような1年にしたいと考えていますか?
毎年、新しいチャレンジをさせていただいていますが、2025年も引き続きさまざまな挑戦をしていきたいと思っています。
現在、自分が取り組んでいることの一つが、市民ランナーとの交流を深め、より多くの人が目標を達成できるようサポートすることです。これは今後も継続して力を入れていきたいですね。
また、4月から本格的に実業団チーム「M&Aベストパートナーズ(MABP)」が始動します。これは、自分にとって大きなチャレンジの一つ。陸上界をより魅力的なスポーツにしていくために、本気で取り組んでいきたいと思っています。
──陸上界を変えたい、という強い思いがあるんですね。
はい。陸上は人気のあるスポーツですが、選手が本当に恵まれているかというと、まだまだ課題が多いのが現状です。
世界を見渡すと、他のスポーツでは選手の待遇がどんどん良くなっていますが、陸上はまだ取り残されている部分もあるように感じます。だからこそ、これまでの陸上界の常識を覆し、新しい道を切り開いていきたい。
誰も成し遂げていないことに挑戦し、新たな可能性を示すことで、未来の陸上界がもっと発展していくきっかけを作れればと思っています。チャレンジすることが大事ですが、それだけでは結果にはつながらない。結局のところ、挑戦と努力をセットで積み重ねていくことが、成功への一番の近道だと思っています。
2025年も、新たなチャレンジを続けながら、その先の努力を惜しまずに頑張っていきたいですね。
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