golf2024.04.16

ハイバウンスが生きるのは「やわらかシャフト」【グッと深掘りゴルフギアVol.90】フォーティーン「FA-W」ウェッジ編Part4

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深～い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。

第90回目は、引き続きフォーティーン「FA-W」がテーマ。

「FA-W」は、ゴルフ5がフォーティーンと共同開発した超ハイバウンスウェッジ。ゴルフ5が長年のウェッジフィッティングで得てきたデータを元に開発され、バウンス24度というハイバウンス(ロフト58度の場合)が大きな特徴。「ミスがミスにならない」と、ユーザーからは非常に高い評価を得ている。

もちろんただ単にバウンス角が大きいだけのウェッジではなく、フォーティーンが持つウェッジ制作のノウハウがたくさん詰め込まれており、フェースが開きやすく、短いアプローチでもバウンス効果を発揮できるウェッジとなっている。

ゴルフ5とフォーティーンが共同開発したハイバウンスウェッジ「FA-W」

この「FA-W」を販売するにあたっては、フィッティング面でもゴルフ5が蓄積してきた工夫が生かされているという。ゴルフ5プレステージ神戸店勤務のフィッター濱西剛史さんが、その秘密を教えてくれた。

「実は私たちが『FA-W』を販売する際には、シャフト選びに独特の配慮をしているんです。それはやわらかめのシャフトを選ぶこと。ハイバウンスのウェッジというのは、クリーンに打ってボールを拾う必要はなく、少しダフリめに入れてバウンスを滑らせたほうがやさしいですし、むしろインパクトロフトがそろって結果もよくなるんです。それを考慮に入れると、アイアンやほかのクラブよりも少しやわらかめのシャフトを選んだほうが、いい意味で『ダフリやすく』なるんです」(濱西さん)

プレステージ神戸店勤務のフィッター濱西剛史さんが、「FA-W」のシャフト選びの秘密を教えてくれた

ゴルフ5のフィッティング理論として、重め・やわらかめのシャフトはダフリ傾向に、軽め・硬めのシャフトはトップ傾向になりやすいという考えがある。普段はそれをミスを減らす工夫として活用しており、ダフリが多いお客さまには軽め・硬めのシャフトを、トップが多いお客さまには重め・やわらかめのシャフトをおすすめするのだが、「FA-W」のフィッティングでもこれを応用するというわけだ。

あえて「ダフリやすい」シャフトを選ぶことで、ハイバウンスの効果でミスを減らす

「フレックスを少し落として、アイアンがSならウェッジはSRやRというような工夫もしますが、シャフトのモデル選びの段階からここを考慮することも多いんです。普段、日本シャフトの『N.S.PRO 950GH』をお使いの人なら『N.S.PRO 950GH neo』を、『N.S.PRO MODUS³ TOUR105』の人なら『N.S.PRO MODUS³ TOUR115』を、アイアンがトゥルーテンパーダイナミックゴールドに『S200』ならウェッジは『R300』や『ウェッジフレックス』を試していただくというようなパターンですね」(濱西さん)