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golf2024.03.12

アプローチ重視かショット重視か。超ハイバウンスウェッジの選択肢【グッと深掘りゴルフギアVol.85】フォーティーン「FA-W」&ミズノ「2代目ザ・クラフト」ウェッジ編

ゴルフ5プレステージの腕利きフィッターたちがフィッティングの現場で気づいたギアの「深~い話」をお届けする連載【グッと深堀りゴルフギア】。

第85回目は、フォーティーン「FA-W」とミズノ「2代目ザ・クラフト」の2本のウェッジを取り上げる。

先日、ゴルフ5がフォーティーンと共同開発した超ハイバウンスウェッジ「FA-W」が発売されたが、ゴルフ5はこれまでにも、ミズノと共同開発で「ザ・クラフト」「2代目ザ・クラフト」という超ハイバウンスウェッジを作ってきたが、「FA-W」とは何が違うのか。
プレステージ名古屋店勤務の金子尚平さんに話を聞いた。


プレステージ名古屋店勤務のフィッター金子尚平さん


「『ザ・クラフト』シリーズも『FA-W』も、ゴルフ5でのフィッティングデータを元に、アマチュアには30度前後の超ハイバウンスが最適だという理論をベースに開発された点では同じです。入射角やスイングの最下点がバラついても、バウンスがしっかり働いてインパクトロフトをそろえ、打点や打ち出し角、スピン量を安定させてくれます。そのうえでこの2モデルの違いは、使い方の想定が違うのです」(金子さん)


ミズノと共同開発した「2代目ザ・クラフト」はロフト56度でバウンス26度


フォーティーンと共同開発した「FA-W」はロフト56度でバウンス22度


具体的には、「2代目ザ・クラフト」がフェースを開かずスクエアなまま使うことや、ある程度振り幅の大きいショットで使うことを前提に作られているのに対して、「FA-W」はフェースを開くことや振り幅の小さなアプローチで使うことを想定して作られているのだ。

そのコンセプトの違いはソールの削り方に強く表れている。「2代目ザ・クラフト」が比較的フラットなシンプルなソール形状でヒール側のバウンスにも大きなボリュームを持たせているのに対し、「FA-W」はトレーリングエッジ(ソール後方)を落とした2面構成のソールで、ヒール側のバウンスを削り落としているのがその違いだ。


バウンス形状に大きな差があり、「FA-W」はヒール側が削られている


そのため「2代目ザ・クラフト」がスクエアに構えて使ったときにもっともバウンスが効果を発揮するのに対して、「FA-W」はフェースを開いてもヒール側のバウンスが出すぎず、ピッチショットやロブショットが打ちやすいソールになっている。

またヘッドのシェイプも、「2代目ザ・クラフト」がオフセットのついたセミグースネックでリーディングエッジも直線的なのに対し、「FA-W」はオフセットのないストレートネックでリーディングエッジにも丸みがあって開きやすい。


セミグースでスクエアに構えやすい「2代目ザ・クラフト」


丸みのあるリーディングエッジで開いても違和感のない「FA-W」


「『2代目ザ・クラフト』はフェースを開かなくてもバウンスが使えることが大きな特徴で、ショット時にも大きな効果を発揮します。そのため普段フェースを開かずにスクエアに使う人や、ショットで多用する人には最適でしたが、その反面フェースの開きにくさがありました。その点『FA-W』はフェースを開きやすくて多彩な技が使え、コントロールショットで最大の力を発揮します。この2つの超ハイバウンスウェッジはそこが住み分けられているので、お客さまも用途によって選べる選択肢が増えたと思います」(金子さん)


スクエアに使うなら「2代目ザ・クラフト」、開いて使うなら「FA-W」


もちろんショットで多用するAWは「2代目ザ・クラフト」、アプローチで多用するSWは「FA-W」といったコンボセッティングもアリ。

いままで超ハイバウンスのウェッジに抵抗があった人も、両方を打ってみれば違いも感じられるし、ハイバウンスのメリットも体感できるはず。

気になった方はゴルフ5プレステージに足を運んでいただき、ぜひ実際に打って確かめてみていただきたい。
 


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