小学生からバスケをプレーしよう! 知っておきたいミニバスの基礎知識
屋内外問わず楽しめる、プレーに必要な道具や人数が少ないといったメリットを持つバスケットボールは、世界的に高い人気を誇るスポーツです。
老若男女を問わず楽しめるスポーツですが、小学生向けのミニバスケットボール(ミニバス)は、大人がプレーするバスケットボールと異なる点があることはご存じでしょうか。
ここでは、子どもにバスケットボールを教えたり、子どもの試合を観戦したりする時に役立つ、ミニバスの基礎知識をご紹介します。
【目次】
■普通のバスケットボールとミニバスの違い
小学生向けのバスケットボールであるミニバスと、中学生以上の選手がプレーする一般的なバスケットボールには、どのような違いがあるのでしょうか。
バスケットボールとの違いを踏まえながら、ミニバスの基本的なルールをご紹介します。
・ボールの大きさ
バスケットボールは、年齢によって使用するボールの大きさが異なります。年齢別のバスケットボールのサイズは、以下のとおりです。
・中学生以上の男子:7号球(重さ567~650g、直径24.5cm)
・中学生以上の女子:6号球(重さ510~567g、直径23.2cm)
・小学生男女(ミニバス):5号球(重さ470~500g、直径22cm)
小学生の子どもは大人に比べると手が小さいため、大きく重たいボールを使ってプレーするのは困難です。そのため、ミニバスでは比較的軽く扱いやすい5号球を使用します。
・ゴールの高さ
ゴール(リング)の高さも、ミニバスと一般的なバスケットボールでは異なります。
一般的なバスケットボールでは、ゴールの高さは床からリングまでが305cmと定められていますが、身長の小さな選手が多い小学生は大人と同じようにプレーできません。
そのため、ミニバスでは床からリングまでの高さは260cmと定められています。
注意したいのが、ゴールの高さは中学生になると一般的なルールに即したものに変わる点です。つまり、小学生から中学生に進学すると、ゴールは一気に45cmも高くなります。
小学生の間にあまり身長が伸びなかった子どもは、中学校でバスケットボールをプレーする際に大きな違和感を覚えるかもしれません。
進学後もバスケットボールを続けたい方は、小学6年生頃から、一般的なゴールの高さを意識してシュート練習を行い、違いに慣れておくのもおすすめです。
・試合時間
大人と子どもでは体のつくりはもちろん、体力も異なるため、試合時間にも違いが見られます。
ミニバスの試合は、1クォーター6分の4クォーター制です。ハーフタイムやタイムアウトなどの時間を除くと、1試合24分ということになります。
一方で、中学生は1クォーター8分、高校や日本のプロリーグは1クォーター10分の4クォーター制です。ミニバスは、1試合あたりの試合時間が短くなります。
・選手交代に関するルール
選手交代や試合に参加する選手数に関するルールも異なるので、確認しておきましょう。コート内でプレーできる選手の数は、一般的なバスケットボールもミニバスも、1チーム5人で同じです。
ミニバスの公式試合は、1チーム8人以上の選手をそろえなければいけません。
また、8人以上10人未満のチームは試合中に必ず選手交代を行い、出場予定の選手が1クォーター以上は試合に出場しなければいけないとルールで定められています。
つまり、ミニバスの試合では、特定の選手がずっとコート上に居続けることはできません。上手な選手がいるからといって、出場しないまま試合が終わることがない点は、ミニバスの魅力のひとつです。
・プレーに関するルールの違いも
プレー中のルールにも違いが見られます。ミニバスと一般的なバスケットボールで大きく異なるルールは、以下の3つです。
【3ポイントシュートがない】
一般的なバスケットボールのコートには、リングから6.75m離れた場所に3ポイントラインが引かれており、ラインの外から打ったシュートが決まると3ポイント入ります。
一方、ミニバスには3ポイントラインがありません。どれだけ遠くからシュートを決めても、得点は2ポイントです。
【バックパスがない】
一般的なバスケットボールには、オフェンス中にセンターラインを越えたボールは自陣に戻すことができないという「バックパス」のルールがあります。
ミニバスでは、このバックパスが適応されません。コート全体を広く使って攻撃を行えます。
【8秒ルールがない】
8秒ルールとは、オフェンス側のチームは8秒以内にフロントコート(相手チーム側)にボールを運ばなければいけないというルールです。
ミニバスには8秒ルールも存在しないので、じっくりと攻めやすくなっています。
■ミニバスの試合の流れ
試合観戦の際は、一般的なミニバスの試合の流れも覚えておくと便利です。
前述のとおり、ミニバスは1クォーター6分の4クォーター制で、各クォーターの間には1分のインターバルが与えられます。第2クォーターと第3クォーターの間にあるハーフタイムは5分間です。
延長戦が行われる際は、第4クォーターの後に3分間プレーを続けます。
また、1クォーターにつき45秒間のタイムアウトを1回取ることが認められています。
試合前後に両チームで挨拶を行ったり、ジャンプボールで試合が始まったりする点は、一般的なバスケットボールと変わりません。
■小学生からバスケをプレーするメリットは?
バスケットボールは、小学生の習い事としても高い人気を誇るスポーツです。小学生のうちからバスケットボールをプレーすることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
・体力がつく
バスケットボールは、前後左右への切り返しやジャンプなど、体を激しく動かすスポーツです。さらに、小学生のミニバスでは6分×4クォーターの24分間試合を行います。
交代のルールがあるため、24分試合に出続けるケースはほぼないとはいえ、長い時間動き続けるだけの持久力が必要です。
長い時間を動き続けるだけのスタミナ作りは練習でも行うため、体を鍛えることができます。
・判断力や集中力が育つ
バスケットボールはチームスポーツです。チームメイトはもちろん、相手チームの選手の動きも観察したうえで、自分のプレーを判断しなければいけません。
パスを出すかドリブルするか、パスを誰に出すのか、どこに動けばパスをもらえるかなど、瞬時にさまざまなことを判断する力も必須です。
バスケットボールをプレーし続ける中で、判断力や集中力、観察力などを鍛えられます。
・チームワークを養える
ミニバスのプレー人数は、1チーム5人です。試合中は、コート上の5人で連携してオフェンスやディフェンスを行うことになります。
水泳や武道などの個人競技よりも、チームワークや協調性を鍛えられる点もメリットです。
■小学生からミニバスにチャレンジしてみよう
バスケットボールは、判断力や集中力、体力、チームワークなど、さまざまな能力を鍛えられるチームスポーツです。
室内でプレーすることが多いため天候に左右されにくい、シューズやウェアといった最低限のアイテムを用意するだけで済むなど、保護者にとっても多くのメリットがあります。
小学生のうちから、子どもをミニバスにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。
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