鍛造フルチタンの超低スピンヘッド リョーマ「MAXIMA III」ドライバーが発売
9月20日、リョーマゴルフから新しいドライバー「MAXIMA(マキシマ) III」が発売される。
リョーマと言えば、かつて「D-1」がトップアマを中心に大ヒットしたメーカー。以後も飛ぶドライバーの雄として、多くのファンを持つ。
「MAXIMA III」は、ドライバーブランド「MAXIMA」シリーズの3代目で、リョーマとしては5年ぶりのニューモデル。「すべての面で現行モデルを超えないと発売しない」という哲学でクラブ開発を行っているという同社が、満を持して完成させたニュードライバーだ。
『リョーマゴルフから新たに登場する「MAXIMA III」ドライバー(写真はタイプD)』
「MAXIMA III」の最大の特徴は、圧倒的低重心設計による球の上がりやすさと低スピン性能。
それを可能にしているのは、独自技術による鍛造フルチタンヘッドだ。一般的な精密鋳造チタンでは0.9~1.0㎜が限界と言われている素材の厚みを、鍛造することによって約1/3にまで肉薄化。クラウンで厚さ0.3㎜、ソールで厚さ0.4㎜という超極薄構造を可能にし、合計78gもの余剰重量を創出した。それを「ロースピンユニット」としてカップフェース下部内に23g、「アンチロールパワーブースター」としてヘッド後方下部内に55g、それぞれ高比重タングステンで配分することで、従来にない超低重心を実現したのだ。
チタン鍛造は技術的に難しく、歩留まりが悪いため製造コストも高くなりがちだったが、リョーマ独自の特許技術が商品化を可能にしたという。
『カップフェース下部内に搭載された23gの「ロースピンユニット」がインパクト時にボール直下に回り込むよう動くことでバックスピン量を減らす』
『後方下部内には55gの「アンチロールパワーブースター」が搭載。深重心かつ低重心化を実現した』
こういった構造は、ヘッドのたわみにおいても大きなメリットを発揮する。インパクトでは、大きくたわんだフェース面を、カップフェースリップ部と、ヘッド後方の「アンチロールパワーブースター」で受け止めることで、その間の肉薄クラウンを大きくたわませる。このボディ全体が3段階でバネのようにたわむ「トリプルインパクト」が高いボール初速を生むのだ。
『ヘッド全体で3段階のたわみが発生。ミスヒットでも初速が落ちない』
また低スピン化には、テニスのラケットに着想したという「メタグリッドフェース」も大きな効果を発揮している。テニスのラケットでは、タテヨコに張り巡らされたガットのタテ方向テンションを上げるとボールのバックスピンが減るという。「メタグリッドフェース」は、この原理を応用しフェース素材自体をリョーマで開発した。フェース面のタテ方向の剛性をヨコ方向よりも1.5倍強い素材にしたことで、低スピン化を促すというものだ。
『タテ方向のたわみを抑え、バックスピン量を激減させる「メタグリッドフェース」』
リョーマの歴代ドライバーは、純正シャフトのクオリティが高いことでも有名だ。「MAXIMA III」もその例にもれず、独自設計のオリジナルシャフトが用意されている。
その核となるのが「ビヨンドパワーIII」。前モデルよりもクラブの長さが短くなってもヘッドスピードが落ちない抜群の走り感を備えており、やわらかめの1フレックス設定ながら、速く振れば重くしっかり感じられるため、使い手を選ばない。
重めの「ビヨンドパワープラス」、軽めの「ビヨンドパワーライト」のバリエーションもあり、カスタムシャフトの対応もしているが、ヘッドの性能を最大限生かせる純正シャフトツアーAD MX-3と併せて、ぜひ試してほしいシャフトだ。
『「ビヨンドパワーIII」はゴルファーのタイプに合わせた3種類がラインアップ』
『グラファイトデザイン「ツアーAD MX-3」もラインアップ。リョーマ専用のオールマイティなシャフト」』
ヘッドは基本となるややつかまりのいい「タイプD」のほか、スクエアフェースの「タイプV」、そして高反発モデルの「スペシャルチューニング」の3モデル。
リョーマは4月にも「誰でも打てる3番ウッド」として「MAXIMA F」を発売しているので、ぜひこれと併せてゴルフ5で試打していただきたい。
『誰でも打てる3番ウッド「MAXIMA F」とセッティングを組むのもおすすめ』
<MAXIMAⅢの詳細はこちら>
https://store.alpen-group.jp/golf5/campaign/detail.php?id=9660
RECOMMENDED POSTS
この記事を見た方におすすめの記事