other2025.02.26

バスケのセンターはどんなポジション？求められる役割やプレーのコツ

一般的なバスケットボールの試合は、1チーム5人で行われます。コート上の5人はそれぞれが異なる役割を担いますが、その中で「大黒柱」と呼ばれることもあるポジションがセンター（C）です。
バスケットボールにおいて、センターとはどのようなポジションなのでしょうか。
ここでは、センターの役割や必要な能力など、プレーする際だけでなく、試合観戦をより楽しむうえでも役立つ基礎知識をご紹介します。

【目次】

■バスケのセンターの役割は？

バスケのセンターの役割は？

バスケットボールの試合で、ゴール（リング）に最も近い位置でプレーする機会の多いポジションがセンターです。5番と呼ばれることもあります。
センターの試合中の主な役割は、以下の3つです。

・リバウンド

味方選手がシュートミスしたボールを取るリバウンドプレーは、センターの大きな役割のひとつです。リバウンドを取ることができれば、自チームの攻撃回数が増えるため、結果として勝利できる可能性が上がります。
反対に、相手チームにリバウンドを取られてしまうと、相手の攻撃が続くため、失点のリスクが増してしまうのです。

ゴール下でのプレーを担うセンターには、チームのチャンスを増やしてピンチを減らすために、リバウンドを確実に取り切る能力が求められます。
リバウンドを取った後は自分でシュートを狙うのが基本ですが、味方がフリーになっているなど、状況次第では別の選手にパスを出してチャンスを演出することもあります。

・ポストプレー

ゴール下でのポストプレーも、センターに求められる役割のひとつです。リングとの距離が近いゴール下は、得点できる可能性が高いエリアです。
ポストプレーによってゴール下でボールを受けることができれば、得点の確率を上げることができます。

ゴールが近いため、相手からのファウルを誘ってフリースローを得られる可能性がある点もメリットです。ファウルを受けながらもシュートを決めること（バスケットカウント）ができた場合は、フリースローと合わせて3点追加できる可能性もあります。
シュートが外れたとしても、フリースローを決めれば2点取ることが可能です。

近年のセンターは、インサイドでのポストプレーだけでなく、ミドルシュートを狙うこともあります。幅広いレンジからシュートを狙えるセンターがいれば、ディフェンスはさまざまな攻撃に対応しなければいけません。
結果として、自チームの攻撃の幅を広げることにつながります。

・ディフェンス

攻撃中だけでなく、守備の際もセンターは最もゴールに近い位置でプレーを行います。相手チームのセンターをマークする、味方が突破されたらカバーに入るなど、ディフェンス面でも大事な役割を担うポジションといえるでしょう。

また、オフェンス時と同様に、ディフェンス中もしっかりとポジショニングしてリバウンドを取り切るプレーが求められます。

■センターに向いている選手の特徴

センターに向いている選手の特徴

バスケットボールのセンターは、攻守にわたってさまざまな役割を担うポジションです。上手にプレーするには、幅広い能力を求められます。
具体的に、センターにはどのような能力が必要なのでしょうか。
センターに向いている選手の特徴としては、次のような点が挙げられます。

・フィジカルが強い

センターは、ゴール下のペイントエリア近くでプレーする機会が多いです。相手選手との接触が多くなるため、フィジカルが強く、当たり負けしない選手ほど有利になります。

また、リバウンドやシュートブロックなど、高さを求められるプレーが多いのも特徴です。基本的に、バスケットボールは背が高いほど有利なスポーツですが、センターは特に体格の良い選手の方が活躍しやすい傾向にあります。

・シュートスキルが優れている

リングとの距離が近いゴール下は得点率が高いエリアです。レイアップシュートのような確率が高いシュートを外してしまうと、相手チームとの得点差が広がってしまう恐れがあります。
確実にシュートを決められるシュート精度の高さも必須です。

ただし、ゴール下からのシュート精度が高いだけでは、ディフェンスがシュートブロックを行いやすくなります。ポストプレー以外の選択肢を増やし、相手選手を惑わせるために、ミドルシュートのスキルも鍛えておくことが大切です。

・ジャンプ力が高い

ゴール下付近にポジショニングするセンターの大きな役割は、リバウンドでボールを取ることです。バスケットボールのリングは高い場所にあるため、背が高くジャンプ力に優れている選手ほど、リバウンドを取れる可能性は上がります。
高く跳ぶことができるジャンプ力も、センターに必要な能力のひとつです。

ただし、身長が高くジャンプ力に優れている選手だとしても、ポジショニングが悪いとリバウンドを取ることはできません。
ボールの落下地点を素早く予測できる能力や、良い位置にポジショニングできる能力なども求められます。

・視野が広い

ポストプレーから自分でシュートを打つのが基本とはいえ、パスを受けた後にディフェンスの厳しいマークを受けて、シュートに移れないことも考えられます。
自分がシュートを打つだけでなく、フリーになっている味方選手にパスを出してチャンスを演出する能力も重要です。

ゴール下のペイントエリアは、左右どちらにもパスを出しやすいエリアです。
味方や相手の位置を把握するための広い視野や、瞬時に最適なプレーを選択できる判断力なども、センターの選手は備えておく必要があります。

■センターにおすすめの練習メニュー

背の高い選手ほど有利になるとはいえ、それだけでは試合で活躍することはできません。ポジショニングやハンドリングのスキルがないと、リバウンドを取れなかったり、シュートを決められなかったりするはずです。
日々の練習を通じて、センターに求められる能力を高めていく必要があります。
リバウンドやレイアップシュート、ペイントエリア外からミドルシュートを打つ練習などを行い、基本的なスキルを鍛えておきましょう。

また、センターはスクリーンアウト（相手の動きを抑えるプレー）やリバウンド時の競り合いなど、パワープレーを求められます。体幹トレーニングや筋トレを行い、当たり負けしない体を作ることも大切です。

■パワーだけでなく技術も磨くことが大事

バスケットボールのセンターは、ゴール下でのプレーが多くなるポジションです。相手選手との接触が多いため、基本的にはフィジカル面に優れている選手ほど、活躍しやすい傾向にあります。

とはいえ、ポジショニングが悪かったり、ボールハンドリングのスキルがなかったりすると、思うようにプレーすることができません。力任せにプレーするのではなく、ポジション取りやシュートスキルなど、細かな技術を磨いてプレーの精度を高める必要があります。
プロの試合で、センターの選手がどのようなプレーをしているか見てみるのもおすすめです。
ご紹介した内容を参考に、センターに求められる能力を意識して練習してみてはいかがでしょうか。

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