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outdoor2021.03.23

“渓流釣り”の魅力を伝える注目のYouTube チャンネル「源流居酒屋」よーこさん、たいしょーさんにインタビューしました(後編)

2019年8月からYouTubeチャンネル「源流居酒屋よーこ」を開設し、釣りYouTuberとして活動しているよーこさん。彼女は竿と糸、一つの毛鉤だけで行うシンプルな「テンカラ釣り」を中心に渓流釣りの魅力を動画を通じて配信しています。

そんなよーこさんと一緒にチャンネルを運営しているたいしょーさんの対談で、渓流釣りの魅力についてインタビューしました。

釣りの魅力について伺った前編に引き続き、YouTubeを始めたきっかけやコンテンツ作成の裏側についてお話を伺った、後編をお届けします。

[ 前編はこちら ]


——居酒屋というテーマで動画を配信されていますが、そのスタイルにどのように行き着いたか教えて下さい。


よーこ:もともとたいしょーが料理好きで、源流釣り仲間のなかでも特に上手なので、毎回「居酒屋じゃん」って言いながら食べていたんです。それで私がふざけてインスタのハッシュタグとかで「源流居酒屋」って言い始めて。ハッシュタグは全然流行らなかったんですけど、思い立って暖簾を作ったり、動画を撮ったりして、ノリでYouTubeチャンネルを作りました(笑)。


——暖簾もかなり本格的なものを作られてますよね。

よーこ:ただ居酒屋っぽいからという理由で、ノリで作ったんです。料理するときにその辺にかけてたりしてますが、実はイラストも塗装も全部自分でやりました!


——たいしょーさんが作った料理で、特に印象に残っているものを教えてください。

よーこ:イワナの天ぷらですね。天つゆがわりに、甘酢に玉ねぎを刻んだものを用意してくれて。疲れた体に酢の酸味が最高で、ちょっと甘いところもよくて。揚げたてふわふわで食べるので、本当においしいです。



(よーこさん撮影写真)


たいしょー:あれは美味しかったね。評判いいもんね!


——では、YouTubeはどんなきっかけで始めたんですか?

よーこ:源流釣りって、キャンプとかと違ってマイナーな遊びだと思うですよね。知っている人も少ないので、自分が魅力に感じているところを人に伝えたくても、うまく説明できない部分があって。



動画にすることで自分がやっていることや、源流というか自然の素晴らしさが伝えられるんじゃないかと思って始めました。写真はずっと撮ってたんですけど、動画は初めてでした。でも、写真とは違って伝えられることも多いので、面白くて便利だなって思います。


——今後こういう企画やっていきたい、という展望はありますか?

よーこ:動画作りにもはまっちゃったので、釣り以外のものも撮ってみたいですね! いつか田舎暮らしをしたいなというのもあるし、猟師さんのドキュメンタリーもディレクターという立場で撮ってみたいです。


——ちなみに、釣りをする場所で寝泊まりすることもあると思うのですが、キャンプギアを選ぶ基準にしていることはありますか?



たいしょー:必要最低限のサイズと重さですね。過剰にならないことを道具の一つ一つに求めていくと、トータルで軽くなるので、行動がすごく楽になりますね。リュックひとつで5泊くらいしたこともあります。


——食事は基本的に現地で調達するんですか?

たいしょー:何泊するかにもよって食材の量は変わりますね。魚がたくさんいる所であれば釣った魚をいただきます。魚が少ないところで殺生をして食べようとは思わないので、ある程度は自前で食べられるように、最低限のお米と調味料は持っていくようにしてます。1日1匹、釣った魚を食べれば十分生きていけるので。

よーこ:たまに魚がいなくておかずがないっていう日もあるよね。釣れないとやばい!みたいなときがあります(笑)。

たいしょー:まあご飯があれば何とか生きていけるので、自然を最優先に考えてます。それに、毎日魚を食べてると飽きるから、なんだかんだベーコンみたいな腐りづらい肉は持っていきますね。

よーこ:だから初日は豪華だけど、だんだんひもじくなっていく(笑)。

たいしょー:お酒もだいぶ軽量化するようになりましたね。1日1本はビールを飲みたいので350ml缶と、あとは一番濃い酒を持っていきます。ただのアルコールだと味気ないので、度数が96度ある梅酒をスピリタスで漬けた特性梅酒を作って持っていきます。ビール1本飲んだらこのスピリタス梅酒でつないでますね(笑)。



よーこ:沢水で割るとおいしいんですよ。これが軽量化の工夫ですね。


——山の奥に行かれると思いますが、身の危険を感じたエピソードはありますか?

よーこ:私がちょうど釣り上げたときに、たいしょーが向こう岸にいる子熊を見つけて。テンパっちゃって釣った魚持ったまま逃げたことがあります(笑)。

たいしょー:子熊がいたら必ずそばに親熊がいるので。熊対策として、撃退用の唐辛子スプレーや笛、鈴はもっていきますね。今まで遭遇した動物で怖いのは熊ですが、イノシシも怖いですね。


——最後に、自然の中で楽しむアウトドアの魅力を教えてください。

よーこ:私たちが行くところは、基本的に誰もいないんですよ。1組が釣りをしていると、他の川下の組みが釣れないので、1つの川にいるのは1組なんですね。10時間かけて歩いてきたとしたら、人間の世界まで10時間離れていて、本当に誰も来ない空間にいるっていうのが魅力ですね。



たいしょー:自分達しかいないっていうのが良いし、自然の中にいると人工的な音が一切しないので、そうすると自然の音がいっぱい聞こえてくるんです。川の音とか、木が揺れ動く音とか、鳥の声とか、獣の声とか。

焚き火のパチパチっていう音も飽きないし、ずっと聞いていられます。例えば、ものすごい音で川が流れてても、その横で寝られるんですよ。人工的な音と違って、自然の音はいくらあってもうるさくないのが不思議ですよね。

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