スノートレッキングで雪山を満喫しよう! 必要な装備やスノーシューの選び方
ウィンタースポーツの定番といえば、スノーボードやスキーが挙げられます。より雪山の魅力を感じたい、スノーボード・スキー以外のアクティビティにチャレンジしたいという方は、「スノートレッキング」を体験してみてはいかがでしょうか。
ここでは、スノートレッキングの魅力や必要な装備、スノートレッキングに欠かせないスノーシューの選び方をご紹介します。
【目次】
■スノートレッキングとは?
スノートレッキングとは、スノーシューと呼ばれるアイテムを履いて雪山や雪原を歩くアウトドアアクティビティのことです。スノーハイキングや雪上トレッキングといったり、イベントやツアーそのものをスノーシューと呼んだりすることもあります。
スノーボードやスキーを楽しむには、滑り方を練習しなければいけません。しかし、スノートレッキングは歩き方に慣れてしまえば、誰でも楽しめます。スノーボードやスキーが苦手な方にもおすすめです。
また、雪山登山のように急斜面を登ったり、下ったりすることも基本的にはありません。アイゼンやピッケルといった本格的な装備が不要で、登山技術のない方でもチャレンジできます。
チャレンジしやすいアクティビティですが、動物の痕跡を目にしたり、野鳥を見つけたりすることができるなど、雪山ならではの景色を満喫できる点がスノートレッキングの魅力です。
■スノートレッキングに必要な装備
スノートレッキングは、雪山の中で行うアクティビティです。雪山登山用の本格的な装備は必要ありませんが、安全に楽しむには万全の用意が欠かせません。
スノートレッキングにチャレンジする際に用意したい装備や、服装の例をご紹介します。
・スノーシュー
スノーシューとは、雪上を歩くために使う西洋かんじきのことです。幅が広いフレームと板状のデッキというパーツでできています。
日本発祥の「和かんじき(ワカン)」よりもサイズが大きく、浮力が高いのが特徴です。
雪質が柔らかい雪山は、一般的なトレッキングシューズや運動靴では足が沈んでしまい、しっかり歩くことができません。スノーシューを履くことで、深い雪の積もった山道でも歩き回れるようになります。
・ストック
雪道は地面が柔らかく起伏もあるため、スノーシューを履いていても歩きにくさを感じることがあります。スノートレッキングの際は、ストックも用意しておきましょう。
ストックがなくても歩くことはできますが、上半身を支えることで歩きやすさを改善できます。着地の衝撃を和らげ、体にかかる負担の軽減やけが防止を期待できる点もメリットです。
細いストックだと雪に深く刺さってしまうので、先端に雪用のリングを装着して使う必要があります。
・防寒性に優れたウェア
雪山を歩く時に、最も注意したいのが寒さです。山の標高次第では、日中でも気温が氷点下になることがあります。寒さから身を守るために、防寒性に優れたウェアの用意も必須です。
一般的な登山と同様に、ただ厚着をするのではなく、ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターの3層でレイヤリング(重ね着)することを心がけるのがポイントです。
ベースレイヤーには、吸汗速乾性に優れた化学繊維やウール素材のシャツが適しています。ミドルレイヤーはフリースやセーター、アウターは防水性と防風性に優れたジャケットを用意するのがおすすめです。
スノーボードやスキー用のウェアを持っている方は、アウターとしてスキー・スノボウェアを着用するのも良いでしょう。
・スノーブーツ・トレッキングシューズ
足元は体の中でも冷えやすい部位のひとつです。快適にスノートレッキングを楽しむには、靴や靴下の選び方も重要になります。
靴は、スノーブーツやスノーシューズ、防水性に優れたトレッキングシューズ(登山靴)を着用するのが基本です。スノーボード用のブーツでも代用できます。
靴下は、足が冷えるのを防ぐために、吸汗速乾性と保温性に優れたものを用意してください。
厚手の靴下は保温性に優れている反面、靴を履いた時にきつさを感じる可能性があります。靴のサイズとのバランスに注意しましょう。
・その他に用意したい小物類
スノーシューやストック、ウェア以外にも、寒い雪山を快適に歩き回るには、いくつか小物類を用意する必要があります。必要なアイテムの例は、以下のとおりです。
【スノートレッキングで用意しておくと便利な小物類】
ゲイター(スパッツ)、サングラスまたはゴーグル、ニット帽、グローブ、保温ボトル、ネックウォーマー、リュック(ザック)など
■スノートレッキングに欠かせないスノーシューの選び方
スノートレッキングを楽しむうえで、最も重要な装備がスノーシューです。さまざまな商品があるため、環境に適したものを用意することが大切です。
スノーシューを選ぶ時は、以下の点を確認しておきましょう。
・種類はコースに応じて選ぶ
スノーシューは、平地用と山岳用の2種類に大きく分けることができます。
平地用は軽量でフレームが大きく、着脱も簡単に行えるのが特徴です。雪原のような平たんな雪道を歩く用途に適しています。
一方で、山岳用は底面に「クランポン」と呼ばれる金属製の刃が付いているのが特徴です。小回りが利くように、平地用に比べるとサイズは小さめに作られています。グリップ力が高く、氷や踏み固められた雪の上を歩いたり、急坂を登ったりする際に便利です。
歩くコースに応じて、適切なタイプのスノーシューを選びましょう。スノートレッキング初心者の方は、平たんな雪原などで使いやすい平地用のスノーシューを選ぶのがおすすめです。
・スノーシューのサイズ感もポイント
スノーシューは、サイズが大きいほど浮力が高く、足が沈み込みにくくなります。
柔らかく深い雪道を歩く時は、サイズが大きめのスノーシューを用意すると便利です。木が生い茂っている場所や、踏み固められた雪道などを歩く時は、サイズが小さめで小回りが利きやすいものが適しています。
また、スノーシューには、どれくらいの重さまで耐えられるかを示す「適合荷重」が設定されています。自分の体重と装備の重さの合計が適合荷重の目安を超えると、沈み込んで歩きにくくなる可能性があるため注意が必要です。
■スノートレッキングで冬の雪山を楽しもう!
スノートレッキングは、雪山登山よりも手軽に行えて、スノーボードやスキーよりも自然を楽しめるアクティビティです。歩き方のコツさえつかめれば、スノーボードなどが苦手な方でも楽しむことができます。
ただし、スノートレッキングも雪山で行うアクティビティです。安全のために単独で行うのは避け、ガイドが同行するツアーに参加することをおすすめします。ウェアやストック、スノーシューなど、装備を整えることも大切です。
冬もアウトドアを楽しみたい方は、スノートレッキングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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