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running2025.02.27

このシューズのことを知らないランナーにこそ履いてもらいたい!NIKE VOMERO 18(ナイキ ボメロ 18)発売!

■派手な機能性により新しくなった履き心地  のNIKE VOMERO 18(ナイキ ボメロ 18)

ZoomXフォーム × ReactXフォームと、ナイキの持つまさに反発性×安定性のコラボソールという贅沢な仕様のモデル、NIKE VOMERO 18が2/27(木)に発売されました。。

すでにSNSなどでは見かけていて期待していたモデル、いよいよその全貌が明らかになりますね。

そして、派手な機能性コラボソールで”ボワン、ボワン”のクッションを想像している方が多いかもしれませんが、しかし、このNIKE VOMERO 18、実走してみるとその履き心地はオーソドックスながらも新鮮な履き心地、全体的にしっかり感が漂っているモデルになっています。

ファーストインプレッションが、前作の17代目から大きく変わりすぎて、ボメロファン、自称“ボメラー“であった私は最初かなり戸惑いましたが、これは、モデルチェンジというより、リニューアルチェンジ、新ボメロのスタートだと考えると腑に落ちました。

ではボメロを知っていた方にも、はじめて聞いたという方にも、早速、このモデルをご紹介していきましょう。


■ナイキのラインナップを大幅に再編

結局、今回のナイキの大幅なラインナップ再編で、NIKE VOMERO 18が、NIKE INVINCIBE 3(ナイキ インヴィンシブル 3)、NIKE INFINITY RUN 4(ナイキ インフィニティラン 4)を吸収して、マックスクッションカテゴリーの基幹モデルになって、ペガサス、ストラクチャーとともに、デイリートレーナーラインナップの中心を担うことになりました。このラインナップ再編で、ラインナップでもシンプル化、分かりやすくなるというわけですね。


レスポンティブクッショニング【PEGASUS(ペガサス)】

サポーティブクッションニング【STRUCTURE(ストラクチャー)】

マックスクッションニング【VOMERO(ボメロ)】


上記の大きな3つのモデルカテゴリーが中心になって、そこから軽量な【PLUS(プラス)】、豪華装備の【PREMIUM(プレミアム)】に分かれるラインナップになっていきます。

これから、PEGASUSシリーズ同様に、順にVEMORO PLUS(ボメロ プラス)、VOMERO PREMIUM(ボメロ プレミアム)と展開されていくことになります。

そう、そういう意味で2025年はまさに“ボメロイヤー”というべき、そのスタートがNIKE VOMERO 18の発売というわけですね。


■今回NIKE VOMERO 18は大きく変わった

ちなみに、NIKE VOMERO 16までは、ペガサス同様に前後にAir Zoomユニットが入っていて、ペガサスのソールに部分的にZoomXフォームが搭載された、ペガサスの上のプレミアムクッションモデルがボメロという位置付けでした。

そして、前作17代目からZoomXフォームの面積を増やし、Air Zoomユニットを無くすZOOM X × SR02のコンビソールになって、今回、ペガサス、スタビリティートレーナーのストラクチャーと3本柱、横並びの基幹3モデルという展開に変わりました。

その上で、ヒール部が約5cmある、46mm厚、10mmドロップ、スーパーシューズに装備されたZoomXフォームに、ペガサスのソールReactXフォームのコンビネーションソールと、まさにマックスクッションとして煌びやかなスペックに生まれ変わったわけですが、前述の通り、とにかく派手な機能性の割にはしっかり感、新鮮な履き心地なのがポイントです。

これからボメロ プレミアムが控えていることからも、このNIKE VOMERO 18は、ペガサス、ストラクチャーとの履き分けを想定した基幹モデル、ニュースタンダードとして、派手さより堅実さを特徴にしたシューズ、それがこのシューズの正体です。


■フィット感、実走した履き心地に安定感も

今回のNIKE VOMERO 18の足入れしたファーストインプレッションは、タンがしっかり肉厚ですし、踵まわりのフィット感に安心をまず感じました。履いてみると足裏にZoomXフォームをほのかに感じるぐらい。グニャグニャな雰囲気はありません。

実走しても確かにZoomXフォームのソフトさも感じることができますが、全体を支配するのは下層部を構成するReactXフォームの存在感の方が大きいですね。例えるならば、前作のボメロよりインフィニティランの雰囲気を感じますね。

10mmドロップですが、ペガサスのような前足部の接地感ではなくて、前後に反り上がったロッカースタイルのソールは、蹴り出しに、足抜けの良さを感じるライド感ですね。ちなみに、ライド感も異なっているので、ペガサスとの履き分けのパートナーとしてもいいコンビになりそうです。ペガサスと同じ16,500円というプライスからもそれが伺えます。

そして、前作を含めてペガサスなどナイキのデイリートレーナーモデルは、アウトソールが全面ラバーのワッフルソールパターンになっているのが通例。今回は部分的にワッフルラバーが貼ってあるラグデザインになっていて、ソフトフィーリングに配慮したアウトソールになっていますね。ただ部分的に付いていることで、ロードで走ると逆に強くグリップを感じました。


■ラインナップのメインストリーム、NIKE VOMERO 18

前作までのボメロは、価格も2万円を超え、言わば、“ペガサスは知っている“ナイキユーザーの次のステップ的プレミアムクッションモデルでした。

それが今回のモデルで、ニュートラルトレーナーのペガサスとボメロのコンビでNナイキの両輪を担っていくことになります。

接地感の良さが特徴のペガサス、マックスクッションスタイルで全体的にロッカーが効いた足抜け感の良さが特徴のボメロ、ライド感の違うデイリートレーナーのこの2足を履き分けることは、構造差からトレーニング効果や怪我の予防、耐久性のアップなどポジティブな効果が考えられます。もちろんこの1足をストラクチャーに置き換える必要があるランナーもいるでしょう。

ですから、NIKE VOMERO 18は、はじめてのランナーが選ぶのもいいし、ペガサスを何度も履いているランナーだっていい、LSDやロングランで履くのもいい、すべてのランナーに合うモデルに生まれ変わったわけです。

馴染みがあるランナーはもちろんですが、このシューズのことを知らないというランナーにこそ履いてもらいたい!是非一度は店頭で足を通してみてください!
 


<著者プロフィール>

ランニングシューズフィッティングアドバイザー

藤原岳久( FS☆RUNNING(旧 藤原商会)代表)


日本フットウエア技術協会理

JAFTスポーツシューフィッターBasic/Advance/Master講座講師

足と靴の健康協議会シューフィッター保持


・ハーフ1時間9分52秒(1993)

・フルマラソン2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

・富士登山競走5合目の部 準優勝(2005)

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