ミズノ「プライムバディー」をレビュー ~動きやすい埋め込みスパイク~
ミズノ「プライムバディー」は、スポーツ用品メーカーの老舗であるミズノが開発したスパイクです。プライムバディーは、野球の試合や練習のハードな環境の中でも、選手の足に負担をかけることの無い動きやすさを追求したモデルで、フィット感や柔らかさ、軽い履き心地などに特徴があります。
話題のモデルとして人気を集めているミズノのプライムバディーについて詳しくレビューしていきます。
■野球製品を開発し続けるミズノの「プライムバディー」
ミズノは、創業してから100年が経つ日本の総合スポーツ用品メーカーです。スポーツ用品を幅広く手がけ、ミズノブランドとして国内外で高い評価を受けています。
野球ではグラブやスパイク、バットやユニフォーム、バッグに至るまで数多くの製品を世に送り出しています。その他にも、プロ野球の公式ボールを供給し、バットやグラブでミズノを選ぶプロ野球選手が多くいることからも、プロの環境に耐えられ、かつ適応出来る商品を開発する実力を持ったメーカーと言えます。
今回レビューするプライムバディーは、プロ仕様の野球製品を多数製造しているミズノが、スパイクの金具デビューをするプレイヤーに向けて最適なスパイクとして開発した、埋め込み式の金属スパイクです。
■初めてでも動きやすい「プライムバディー」をレビュー
プライムバディーは、これまで運動靴やゴムやセラミックのスパイクで野球をしていたプレイヤーが初めて金属の刃が付いたスパイクを手にするときのために、プロ用スポーツ用品メーカーのミズノが開発したスパイクです。
これまでの金属スパイクは、硬い皮に金属のパーツを付けた質実剛健なモデルが主流で、そのスタイルを継承したスパイクが多くありました。プライムバディーは、プレイヤーの動きに対して縦横に柔軟に対応するアッパーと、スパイクの金属の刃を必要最低限の質量にすることで、プレイヤーの負担にならない軽量化した作りにしています。
スパイクに慣れるために必要だった時間を大幅に短縮し、履いてすぐにプレイヤーのポテンシャルを引き出すことが出来るのがプライムバディーの特徴です。そして従来の機能重視で作られていたスパイクにはないインソールへのこだわりは、新しい使い手重視の作り方へとシフトしています。
プライムバディーの履き心地とプレイヤービリティに注目しつつ、見た目だけでないこだわりのデザイン性に関しても考察しながら、レビューしていきたいと思います。
-変形するアッパーとワイドラストで履き心地抜群
ミズノのプライムバディーを履いてみてまず思ったのが、新しい靴を履く時の違和感が全く無いということです。新品の靴をおろした時の感覚ではなく、ずっと使ってきた靴というような印象です。不思議に思いましたが、これは柔らかいアッパーとワイドラストが、日本人特有の足の形状である甲部分の厚さを考えた作りになっているからだと分かりました。
スニーカーを選ぶ時に、サイズは合っているはずなのにきつく感じたりする経験がありませんか? これは、長さのサイズは合っていてもワイド、幅のサイズが合っていない場合に生じます。この点をミズノは、スパイクという繊細な運動靴に於いて解消してくれたようです。
初めてミズノのプライムバディーを履いた時にすぐに優しくフィットする感覚を得ることが出来たのは、日本のトップスポーツメーカーであるミズノが設計時から日本人の足の形に合わせることを考えた、ワイドラストによって実現した履き心地があったからこそだと思います。
柔らかく変形する動きのあるアッパー部分は、特にベースランニングの時に効果があります。ベースを回る際には外側に向けて力がかかりますが、ベースを蹴る際だけは、内側に向いた力が加わります。その都度、力のかかる方向が変わる動作に、プライムバディーの変形するアッパーが対応することで動作をスムーズに、そして動きやすくしてくれます。
-足に負担をかけない軽量モデル
ミズノはプロ仕様のスポーツ用品を数多く生産し、新製品を開発している段階で多くのアスリートの意見を採用しています。スポーツ全般に於いて、自分自身の体以外の道具やユニフォームなどは、プレイヤービリティを損なうような負荷がなるべくかからないようにすることがセオリーとなっています。プライムバディーもその流れを汲んだ製品です。
スパイクはグラウンドに対してのグリップを高めてくれるもので、それがあるからこそ素早い動きをすることが出来ます。しかし、それ自体が重くて動作を妨げるものであると、その効果は半減してしまいます。
その点プライムバディーはとにかく軽量で、足にかかる負担を感じないくらい軽快に動くことが出来ます。走ることが基本の野球は、コンマ1秒の差をあらゆる場面で感じます。プライムバディーの軽量性は、素早い動きのスムーズなプレーに繋がるでしょう。
履き口は厚みのあるクッションを内側に、軽量感のあるメッシュを外側に使っているので、足首にも優しく見た目にも軽快感があります。足に負担がなく素早く動けるので、求められるプレーにもすぐに対応できる余裕が出てくるのではないでしょうか。
-突き上げ感を軽減するCAソール
金属のスパイクはあらゆるグランドに対応することができ、地面をしっかりとグリップします。捕球する際に素早くボールの前に移動したり、フライの落下点まで走ったり、投手のフォームを盗んで盗塁したりする時に、地面をグリップする力が必要になります。
プライムバディーの特徴であるCAソールは、バッティングやピッチング、スローイングや、ランニング時に踏み込んだ際の地面からの突き上げ感を軽減します。これはスパイクをスタッド構造にし、金具を採用したことで実現されたものです。スパイクは地面に対してグリップする反面、逆に地面から突き上げる感覚があるため、慣れていないとストレスに感じることもありますが、プライムバディーはそのような難点を克服しているのです。
スタッド構造に埋め込まれた刃は強靭で、前後左右のどの方向に対しても強く蹴り出すことが出来ますし、地面からの突き上げ感も軽減します。しかし、スタッド構造と埋め込まれた刃だけでは、これらを完全に実現することが出来ません。
プライムバディーが動きにキレを生む秘密は、インソールにあります。一見普通の形状に見えるインソールには、ミズノ独自の技術が盛り込まれており、そのグリップ力により体軸のブレを修正し、軽快な走り出し、切り返しを実現してくれるのです。
■ミズノの「プライムバディー」まとめ
ミズノのプライムバディーについてレビューをしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
初めて履くその日から足にフィットするプライムバディーは、初めての金属スパイクとしては最適です。軽量で柔らかな履き心地は、野球で欠かせないスピードを生み出し、スパイクのグリップ力は全身を支える力を生み出します。
野球のパフォーマンスを高めるため、金属スパイクを検討している方は、ぜひプライムバディーを選択肢に入れてみてください。
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