【ミズノ×ZETT×SSK×ディマリニ】バッティンググラブ徹底比較!
野球をする際に欠かせないのが、バッティンググラブ。
ショップに並ぶさまざまなバッティンググラブを見ると、種類も価格もバラバラでどのグラブがどんな特徴なのか、悩むことも多いのではないでしょうか?
そこで、軟式野球バット2021年モデル試打会の番外編として、バッティンググラブを徹底比較!
アルペングループのバイヤー、ボールスポーツ商品部の梶谷さんに、ミズノ・ZETT・SSK・ディマリニの4ブランドから厳選していただき、特徴をお伺いしながら、試打会参加メンバーの森口さん、四宮さんに実際の使用感や感想を語っていただきました。
今回梶谷さんに選んでいただいたのは、高校野球対応モデル、価格帯は4,000円台のバッティンググラブ。
エントリーモデルから1グレードアップしたバッティンググラブです。
まずは、ひととおりフィッティングの感触を試してから、いよいよ各バッティンググラブを比較していきます。
1. ミズノ グローバルエリート ZeroSpace
※上の写真商品は高校野球対応モデルではなく、同シリーズのカラーモデルを使用。
商品部 梶谷さん:
まずはミズノのバッティンググラブ「ZeroSpace」からご紹介します。
こちらの商品の最大の特徴は「はめたときのフィット感が、ミズノ史上最高」ということです。
素材は合成皮革で出来ていて、非常にタテヨコの伸縮性が高く、素手感覚に近い状態で握れるといった特徴があるグラブとなっています。低価格のグラブだと「ずれてしまうな」というところが、この商品だとほぼありません。
森口さん:
自分が感じたのは、フィット感はもちろんのこと、バットを握った時に素手感覚…素手でバットを持ったような感覚があったことです。また、フィットしているからか、とても軽さを感じたのも驚きですね。「本当に手袋をつけているのかな?」という感覚さえ覚えました。
商品部 梶谷さん:
確かに耐久性を求めてしまうと、革の厚みなどがどうしても増えてしまいます。そうすると、今おっしゃっていただいたように実際にバットを握る感覚が鈍ってしまいかねないですから。
四宮さん:
バッティンググラブをはめた時に、普通だと手というのは指が内側に傾きますが、他のメーカーの商品だと指が広がったり閉じすぎたりしてしまうことがあるわけです。ところがミズノのバッティンググラブはそのままの自然な傾きになってくれるので、まるで素手で握っているかのような感じがします。はめた感じがしなくて、かなり握りやすかったですね。
商品部 梶谷さん:
前モデルのバッティンググラブに比べ、ZeroSpaceは「タテヨコの伸縮率を手のひらの部位ごとで分けている」という特徴があります。それが、ただぴったり吸い付くだけではなく、抜群の馴染み感になったのではないかと思います。いい特徴点ですよね。
2. ZETT バッティンググラブ(手のひらシリコン加工モデル)
商品部 梶谷さん:
次に、ZETTのバッティンググラブをご紹介します。
こちらのバッティンググラブの最大の特徴は、手のひら部分にシリコングリップを採用していることです。
実際にバットを握って、みなさんすぐに分かっていただけたのではないでしょうか。
グリップに対して、摩擦があるところをしっかり掴める特徴がありますので、スイングするときの安定性は一番体感しやすかったと思います。
特に、握力が少し足らないと思っているユーザーさんに対しては、シリコンがサポートしてくれるので非常に使いやすいところがポイントです。
森口さん:
滑るグリップだと、打った時にグリップがずれてしまうということがあるのですが、シリコン加工を手のひらに施すことによって、バットを握ったときに滑らないし、遊びがなくなります。ある意味これも、飛距離アップに繋がるバッティンググラブなのかな、という感じですね。
あとは、通気性。ミズノのバッティンググラブはあまり通気性を感じなかったのですが、ZETTのバッティンググラブは手の甲が薄い生地で出来ている部分があって、通気性が高い。使いやすい理由のひとつかなと思います。
商品部 梶谷さん:
手のひら部分が厚みを持っている分、甲の部分は伸縮素材を採用しているので、それほど窮屈に感じないと思います。
四宮さん:
ZETTのバッティンググラブは、試打会では後半の8本目あたりに試着してバッティングしました。8本目あたりになるとだんだん握力がなくなってくるので、あえてそのタイミングでつけてみたんですね。その状況でもしっかり握れて滑りにくかったので、握力の弱い人でも、疲れがたまってくる後半も維持できるのかなと思いました。
3. SSK proedge(シングルバンドモデル)
商品部 梶谷さん:
3つめにご紹介するのは、SSKのバッティンググラブ「proedge」です。
さきほどのグリップにプラスαして、手の甲部分にシリコンサポートが入ることによって、指先の動きを補正してくれますので、他にはない安定性の高さがあります。
あとは「デジグラブ」といって、グリップ面がタイヤの溝のような形状になっているので、エンボス部分とバットの相性がいいですね。加えて、手のひらの中部分の滑りにくさというのも特徴的で、バランスの取れた商品と言えます。
森口さん:
まず最初に感じたのは、耐久性です。「しっかり感」というのがすごく強い。バッティンググラブというのはしっかり感があるとフィット感が失われがちですが、フィット感もあり、手の甲のシリコンもバッティング時に締め付けが良く、結果、グリップのズレも防げたのかなと思います。
四宮さん:
指をバッティンググラブに入れるときにけっこう窮屈なタイプもありますが、これはすっぽり「シュッ」と入る感じがしました。なおかつ、タイヤの溝のような構造によって滑り止めにもなっているので、はめやすいし、滑りにくい。総合的に優れたバッティンググラブだと思います。
商品部 梶谷さん:
最も大きな特徴は、「バランスが取れている」というところですね。クセがなく、ユーザーにおすすめしやすいバッティンググラブです。
4. ディマリニ バッティンググラブ(ダブルベルトモデル)
商品部 梶谷さん:
最後にご紹介するのは、ディマリニのバッティンググラブです。
まず一目見て分かるのが、ダブルベルト。これまで説明してきた手袋のなかで一番特徴的だと思います。
ベルト部分が2段階になっていて、より段階を踏んで締め上げられるので安定性が強いです。
次に、サイズ感。他社よりもサイズが少し小さめな設計になっています。指の細い方であったり、伸縮ではなく単純にバッティンググラブをフィットさせたい方に、合わせやすい形状になっています。
あと、表側のグリップはもちろんのこと、SSKと同様に裏の滑り止め構造にかなり力を入れているのが特徴で、とにかく滑りにくくなっています。中で指が遊ばない形状になっているわけですね。暑い季節に手汗をかいた後でもグリップをしっかり効かせられる機能も搭載されています。
森口さん:
ダブルベルトに関してですが、やはり手の大きさが人それぞれあって、指の長い子だったりとか、手のひらが大きい子だったりというところがありますから、どのお客様にも合いやすいというのはありがたいですね。
グリップ力に関しても、打っているときにズレは全く感じませんでした。
あとは耐久性。しっかり感がすごく伝わるバッティンググラブだと思います。
四宮さん:
ダブルベルトなので、握った時の甲の圧迫だとかは他のグラブもありますが、そこで若干調節ができるのが嬉しいですね。また、バッティンググラブの中の滑り止めが断然良く、滑らないぶんしっかり握れるのを感じました。これもおすすめしたくなる商品です。
商品部 梶谷さん:
以上が4,000円台、ワングレードアップした高校野球対応のバッティンググラブのおすすめポイントを説明させていただきました。
これらは全て洗濯可能なので、一般的な天然皮革のバッティンググラブだと「洗えなくて…」みたいなところがありますが、これらはそのような心配もないので安心です。
四宮さん、森口さん:
それはありがたい!
軟式野球バット2021年モデル試打会番外編としてお送りした、バッティンググラブ徹底比較。
どの商品もアルペン、スポーツデポで取り揃えていますので、ぜひ手にとって試してみてくださいね!
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