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baseball2024.04.12

【野球】中学では部活の軟式とクラブの硬式どちらが良い? それぞれのメリットとは

小学生から野球をしている子どもがいると、中学進学に際して「部活で軟式野球をするか、クラブチームで硬式野球をするか」を悩むこともあるのではないでしょうか。
それぞれ同じ「野球」ではあるものの、使用する用具の作りや環境が異なります。将来の進路を左右する可能性もあるため、2つの違いを理解して選択することが大切です。
ここでは、軟式野球と硬式野球の違いや、中学の部活とクラブチームのメリット・デメリットをご紹介します。

 

【目次】

■軟式野球と硬式野球は何が違う?

・軟式野球の特徴

・硬式野球の特徴

■中学生が軟式野球部に入部するメリット

・体への負担が少ない

・費用を抑えやすい

■硬式野球にチャレンジするメリット

・指導者のレベルが高い

・硬式球に慣れることができる

■自分に合った選択をすることが大切

 

■軟式野球と硬式野球は何が違う?

軟式野球と硬式野球は、どちらもバットとボールを使って行う「野球」です。とはいえ、使用する用具の作りやプレースタイルなど、細かな点は異なります。
中学野球の軟式と硬式には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

 

・軟式野球の特徴

軟式野球は、ゴム製のボールでプレーする日本発祥の野球です。準硬式野球で使用する「H号」を除き、軟式野球のボールの中は空洞になっています。規格によって若干の違いはあるものの、軽量で柔らかい作りになっているのが特徴です。
硬式ボールで縫い目がある部分には、凹凸がつけられています。

使用するボールが柔らかいので、グローブも硬式野球のものに比べると、軽く柔らかい素材でできています。バットも軽く、厚みは少なめです。

中が空洞になっていて軽いという特性上、バットの当たりが強いとボールが凹んで反発力がなくなるため、硬式ボールに比べると飛距離は伸びません。軟式ボールを遠くに飛ばすには、バットの使い方に慣れ、ボールを潰さないように運ぶ必要があります。
ボールが弾みやすくバウンドに合わせにくい、ボールが潰れてしまうので球速が出にくいといった点も、軟式野球ならではの難しさです。

中学校の部活に所属してプレーできる野球は、基本的にはこの軟式野球です。全国大会は、春と夏の2回行われます。

 

・硬式野球の特徴

プロ野球や、テレビで放送される高校野球(全国高等学校野球選手権大会/甲子園)で採用されているのが硬式野球です。ボールは、糸を巻き付けたコルクやゴムなどの芯を皮革で覆い、縫い合わせることで作られています。
硬く重たいボールを使用するため、グローブやバットは軟式野球のものより丈夫に作られているのが特徴です。

硬式ボールは軟式ボールに比べて反発力が強いので、バットの芯で捉えると飛距離を出しやすくなります。その反面、バットの芯からズレると飛距離が出ません。
軟式野球よりボールが弾まないので、守備の時は腰を落として低い姿勢で捕球する必要があります。

中学生の硬式野球は、ボーイズやリトルシニアといった複数のリーグが主要団体となっており、さまざまな大会が開催されています。一部の中学校はボーイズリーグに所属して、硬式野球部を設けていますが、多くの中学校に硬式野球部はありません。

 

■中学生が軟式野球部に入部するメリット

中学生が軟式野球部に入部するメリット

 

軟式と硬式は、同じ野球ではあるものの、使用する用具や打球感、プレーする環境など、さまざまな点が異なります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらに進むか選択することが大切です。
まずは、中学校の軟式野球部に入部するメリットを見ていきましょう。

 

・体への負担が少ない

軟式野球で使用する軟式ボールは、硬式ボールに比べると軽く柔らかいです。軽い分、肩や肘などにかかる負担が少ないので、けがのリスクを抑えられる可能性があります。

また、当たっても硬式ボールに比べて痛くない点もメリットです。硬式ボールが体に当たると大けがにつながる恐れがあります。軟式ボールも直撃してけがをする可能性はあるものの、硬式ボールに比べるとその可能性は下がります。
体ができあがっていない中学生にとっては、プラスに働く面が多いといえるでしょう。

 

・費用を抑えやすい

硬式野球部がある中学校は全国的に多くありません。硬式野球をプレーする場合、基本的には地域のクラブチームに所属することになります。
月謝に加えて、試合の遠征費用やグラウンドまでの移動費など、さまざまなお金が必要です。

クラブチームによっては、グラウンドの設営やお茶当番など、保護者のサポートが求められることもあります。金銭的にも時間的にも、保護者の方に負担がかかるものだと考えておきましょう。

一方で、中学校の軟式野球部は、あくまでも学校生活の一環として野球をプレーします。練習場所は学校の校庭や近くのグラウンドであることが多く、移動の時間や費用はかかりにくいです。
野球用具にかかる費用も、硬式野球用に比べると軟式野球用の方が抑えられる傾向にあります。

 

■硬式野球にチャレンジするメリット

硬式野球にチャレンジするメリット

 

部活動の軟式野球ではなく、クラブチームに所属して硬式野球に挑戦するメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
硬式野球にチャレンジするメリットとしては、以下の点が考えられます。

 

・指導者のレベルが高い

一般的に、中学校の軟式野球部の顧問は学校の先生です。野球部に力を入れている強豪校であれば、外部からコーチや監督を招いているケースもありますが、学校によっては野球経験のない先生が指導を任されていることも考えられます。

一方で、クラブチームは野球経験のあるコーチに指導してもらえることが一般的です。学校の部活と異なり、平日に練習することは難しいですが、休日にレベルの高い指導を受けられます。

また、クラブチームは野球をすることに特化した集まりです。指導者が野球の強豪校とのコネクションを持っていることがあるなど、野球で進学したい方に有利に働く可能性がある点もメリットといえます。

 

・硬式球に慣れることができる

軟式野球と硬式野球で大きく異なるのが、ボールの反発力です。軟式ボールはバットの芯を食わなくても飛距離を出せますが、硬式ボールはしっかりミートしないとボールが飛びません。
守備や投球に関しても、ボールの弾み方や引っ掛かり方が異なるため、プレーする際の感覚が変わってきます。

中学卒業後の高校野球では、3年という短い期間で全国大会出場を目指すことになります。ボールの感覚の違いを中学生の間から体験して、硬式ボールに慣れておけるのは、高校・大学・社会人・プロと、長く硬式野球を続けたい方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

 

■自分に合った選択をすることが大切

軟式野球と硬式野球は、プレー時の感覚や使用する用具が異なります。部活に入るのか、クラブチームに所属するのかは、大きな分かれ道といえるでしょう。
ただし、それぞれメリット・デメリットがあり、どちらかが明確に優れているというわけではありません。日本のプロ野球は硬式ですが、中学生の頃は軟式でプレーしていたというプロ選手も多くいます。

大切なことは、子どもが野球を楽しめる環境でプレーをさせてあげることです。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、家族で話し合って進路を決めることをおすすめします。

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