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football2019.02.19

森岡亮太(ベルギー・シャルルロワSC)と橋本英郎(FC今治)がサッカーとumbroを語る

日本代表経験ある2人の対談が実現した。1人はベルギー・シャルルロワSCに移籍をし、更なる活躍が期待される森岡亮太選手(27歳)。そしてもう1人は、経験豊富なMFとして今年からJFLのFC今治でプレーすることになった橋本英郎選手(39歳)。ヴィッセル神戸時代に一緒にプレーをしていた2人は再会を果たし、自身が考えるサッカー論やumbroのサッカースパイクなどについて思う存分語り合った。

――2018年を振り返ってみて
森岡:昨年は、今までの中で1番コンディションに苦しみましたね。長期間の怪我もあって満足いく練習ができていなかったので、高いモチベーションを維持し続けるのが難しかったです。完全に回復させたいですね。
 
橋本:昨シーズンまでいた東京ヴェルディで試合にあまり出場できませんでしたが、J1との入れ替え戦まで勝ち進むことができました。磐田との試合では力の差を感じましたが、シーズンを通して安定した試合運びをし、自分は与えられた役割を果たすことができたと思います。

――2人の出会いについて
橋本:2012年にヴィッセル神戸に移籍をして合宿に行くと、1人だけ不参加の選手がいて、それが亮太だったのを思い出します。
 
森岡:スペイン2部のチームの練習に参加していたので、合流が遅れたんですよね。
 
橋本:初めて一緒に練習をした時に、他の選手たちとは明らかに異質でした。技術があってゆったりとプレーをするので、チームが目指すポゼッションサッカーに順応してました。
 
森岡:日本代表でプレーされていた橋さんの状況判断やプレースピードが速く、物凄いと思いました。

――互いを観て素晴らしいと思う点
橋本:自分の考えをしっかりと持っているので、ヴィッセルの堅守速攻だったスタイルがあっても自分のやり方を貫いていたと思われるところですね。
 
森岡:橋さんは、かなり頼れる先輩でした。プロ選手としてどう生きていこうかと悩んだ時に、経験豊富で頼れる橋さんによく相談をしていましたね。

※上:森岡選手着用モデル、下:橋本選手着用モデル

――umbroのスパイクを履いてみて思うこと
森岡:天然革に近い人工皮革なので、足にすぐ馴染みますね。天然革のように伸びない点が良いと思います。人工皮革のスパイクは馴染んだ状態をキープしてくれるので、同じ感覚のまま使えるのが素晴らしいと思いますね。
 
橋本:僕は天然革のスパイクを履いています。カカトの部分が硬めで、ホールド感があるのが良いですね。クルブシのラインも足に合っているので履いた瞬間にフィットするのがよく分かります。指先の方も馴染んでくるので良いスパイクだと思います。
 
――スパイクのスタッドについて
森岡:滑らないように、長いスタッドのミックス型を使用しています。ベルギーのグラウンドの下は柔らかく、スタジアムによって、ピッチのサイズ感・芝の長さ・グラウンドの状態が全然違いますからね。
 
橋本:日本のグラウンドは、どのスタジアムでもピッチの広さや芝の長さが近いと思います。以前よりもスタッドが高くなったので、踏み込みやすくなりましたよね。
 
日本規格のものも増えてきて、人工芝でも足に負担が出ないようなものもあります。年々改良されているので今後が楽しみですね。

――umbroのウェアを着用してみて
橋本:カジュアルでお洒落ですし、普段でも着れるので物凄く気に入ってます。今着ているものは、質感が良くシュッとしていますね。

森岡:ピッチ外でもお洒落に動きやすいですからね。着心地も良く最近のトレンドを感じることができると思います。

――プロサッカー選手になるために必要だと思う練習について
森岡:ボール回しですね。アップ感覚で軽めにパスを回したり、厳しい練習もできますから。人数やグラウンドの広さによっても変わり、シンプルでありながら試合で生きる練習だと思います。
 
また、サッカーが楽しいと思っていた気持ちを、いかに続けることができるかが大切であると思いますね。

橋本:僕も同じです。ボール回しですね。特に小学生、中学生の時にボールを止める・蹴る練習を多くやっていました。どれだけ正確に自信を持ってやれるか、プレー速度か上がっても確実にできることが大事だと思いますね。
 
ボール回しは単純作業の練習なので面白くないかもしれないけど、試合で1番生きるということを教わりましたね。それを意識している選手は上手くなりましたし、やらされてると思う選手にとっては無駄な時間となってしまいます。
 
子供たちによく伝えているんですが、サッカーをどれだけ好きになれるかというのが大事です。テレビゲームにせよ、夢中になってやっている時は力を発揮することができると思っています。そこまでの状態となるためには、努力ではなく、好きな気持ちがあることが必要になります。好きであるからこそ探究心が生まれ、楽しんでできるということが本当に大事であると思います。たとえ走る練習が辛いとしても、好きなプレーをやるために走るということを理解すれば、そのトレーニングに対しても考え方が変わりますからね。

――プロサッカー選手として実践していること
森岡:目標を高くして、いかに近づけるかを日々逆算してやっています。今置かれている状況と自分がやるべきことを分析しますね。今の自分と照らし合わせて、結局今何ができるかという話となります。それが技術なのか、フィジカルなのかなどを考えて行動しています。

橋本:小学6年生の時にプロサッカー選手になるという目標がありましたが、中学1年生の時に諦めました。稲本潤一選手とガンバ大阪のジュニアユースで出会って、彼がプロ選手になるんだなと思いましたからね。
 
中1では、まず上手くなるという目標を作ってサッカーを続けました。ユースに昇格してからは、大学にサッカー推薦で進学するという目標を立てました。プロ選手となってからも、試合に出ていればクラブから成長していると感じてもらえると思いました。それで、出た試合でどれだけの結果を出すかと考え、翌年は前年よりも試合に出るという実現しそうな目標を置いてやってきましたね。
 
亮太の方が目標が大きいので越えなければならない壁は高いですが、僕は1つずつ進んでいくと日本代表が見えてきました。その時々で自分に合うことをやってきましたが、これが正解であるとは思っていないですね。

――これまで試合で緊張した時に、どのようにして乗り越えてきたのか。
橋本:試合では自分のプレーがどうなるか分からないので、不安となって緊張することが多いと思います。ですが、「プロ選手となって試合に出る」という夢が叶ったのに、緊張をしていては意味がないと思ったんですよね。それで緊張を楽しむように気持ちを切り替えています。僕は緊張を楽しむことで、スリルを味わう感覚を楽しんでいます。
 
森岡:僕も同じ考えですし、緊張をするタイプです。考え方1つでその緊張がポジィティブにもネガティブにもなると思います。緊張の度合いが大きければ大きいほど、その後に良い結果を得ることができた時の喜びも上がりますからね。
 
プロになって凄く緊張する。でも、ゴールを決めて感じることができるあの喜びは、プロサッカー選手をやっているからこそ味わうことができますからね。試合前の緊張などが高揚感へと繋がっているのかなと思っています。緊張は敵ではなく、緊張するとワクワクしてきますね。

――プロサッカー選手を目指す子供達へメッセージ
橋本:サッカーを好きであってほしいですね。好きであればサッカーと関わり続けることができると思うので、プロ選手に近づくと思います。

森岡:小学生の頃は凄く可能性に満ち溢れているので、競争がある世界ですけど、サッカーが楽しいという気持ちを大事にしてほしいですね。

――今後の展望について
橋本:チームの目標の実現のために、自分がどう関わって何ができるかということを明確にしてチャレンジしていきたいですね。ワクワクしますし、楽しみですね。
 
森岡:チーム状況が良くないですが、優勝できるチャンスがあるので、1試合1試合勝てるように準備をしていきたいですね。

――最後に2人にとって、サッカーとは何であるのか。
橋本:僕はこの年齢まで続けているので人生となっています。サッカーの世界から逃げられないですね。
 
今後は、指導者などでサッカーに関わっていくと思いますね。今までの人生はサッカーによって出来上がってきたところがあるので、未来もサッカーによって動いていくでしょう。

森岡:俺は、まだ人生という感じではないですね。サッカー、う〜ん、何ですかね?難しいですね(笑)。
 
橋本:亮太=サッカーでいいやん(笑)。そんな感じで(笑)。
 
森岡:サッカーは、深いですね。今、サッカーありきの生活となっています。
森岡亮太ってどういう人なのか?と言われた時に、サッカーが全てのベースになっているという感じになりますね。
 

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