フットサル初心者が知っておきたい! サッカーとの違いや基本的な服装とは
フットサルは、男女問わず初心者から経験者まで楽しむことができるスポーツです。日本でも近年、プレー人口が増えてきているフットサルですが、サッカーとの違いがよくわからないという方も多いかもしれません。
例えば、サッカーで試合を行う際はチームのユニフォームが必須ですが、フットサルにはそのような服装の決まりはあるのでしょうか。ここではサッカーとフットサルの違いや、フットサルを行う際の服装、用意しておきたいアイテムなどをご紹介します。
【目次】
■フットサルとサッカーの違い
フットサルは、サッカーコートの3分の1程度の大きさのコートで、各チーム5対5で行うスポーツです。手は使えず、足だけでボールを運んでゴールを目指すなど、大まかな点はサッカーと似ていますが、プレイヤーの人数が少なくコートも狭いことから、細かなルールは異なります。
オフサイドの有無や試合時間など、異なるルールは多々ありますが、フットサルは接触プレーに非常に厳しい点が特徴です。
例えば、相手選手に肩をぶつけてボール奪取を目指すショルダーチャージや、足からボールに滑り込むスライディングタックルは、サッカーではよく見られるプレーですが、フットサルでは禁止されています。
怪我をする恐れのある接触プレーが少ないため、性別や年齢に関係なく楽しめるのはフットサルならではの魅力です。その他にも、参加人数が両チーム合わせて最低10人と少なく済み、コートの面積も小さいなど、サッカーよりも手軽に楽しめる点も特徴です。
■フットサルの服装は自由
フットサルを行う際に、服装のルールは特にありません。JFA(日本サッカー協会)やJFF(日本フットサル連盟)などが主催する公式大会に参加する際は、規定に則したチームユニフォームが必要ですが、民間主催の大会では服装は自由なことが多いです。
民間主催の大会では、両チームのユニフォームの色が被ったり、両チームともにユニフォームを持っておらず服装がバラバラだったりした場合は、片方のチームがビブスを着用して対応することもあります。
もちろん、個人的に仲間と楽しんだり練習したりする際には、服装は自由です。自身の好みや機能性も踏まえて、お気に入りの服でフットサルを楽しむと良いでしょう。
■フットサルを行う際の基本的な服装
フットサルを行う際に必要になる服装は、フットサルシューズ、シャツ、パンツ、ソックスの4つです。それぞれのアイテムについて、どのように選べば良いのかをご紹介します。
・フットサルシューズ
フットサルコートではサッカースパイクの使用が禁止されていることが多いため、フットサル専用のシューズを用意しておきましょう。フットサルシューズは、大きく人工芝用とインドア(室内コート)用に分けられ、それぞれ特徴が異なります。
【人工芝用シューズ】
足裏に小さな凸凹が付けられているシューズで、芝が張られていないコートでは使用できません。屋内、屋外を問わず、人工芝のコートなら使用することができます。
凸凹がグリップ力を発揮するので、人工芝コートでも滑りづらいです。凸凹の形状はシューズによって異なるので、利用するコートの芝の長さなどに合わせて選びましょう。
【インドア用シューズ】
体育館のような室内コートでフットサルを行う際は、足裏に凸凹が付いていないインドア用シューズが必要です。また、床に色が着いてしまうのを避けるため、ソール部分があめ色のもの以外は使用できない場合もあります。
インドア用シューズは人工芝のコートでも使用できますが、凸凹がないためグリップ力が弱く、人工芝用シューズよりも滑りやすいため注意が必要です。
人工芝用、インドア用のどちらを選ぶ場合でも、フットサルはトゥーキックを行う場面が多いので、つま先部分がトゥーガードで保護されている製品を選ぶと良いでしょう。
・シャツ
服装は基本的に自由なので、シャツは動きやすいものなら何を着ても問題ありませんが、フットサルは運動量が多いスポーツなのでよく汗をかきます。通気性や速乾性などの機能性に優れ、汗をかいても快適なシャツがおすすめです。
また、帰宅時のことも考えると、フットサルが終わった後に着替えられる服も用意しておくことをおすすめします。
・パンツ
パンツも、シャツと同様に動きやすいものならどんなものでも構いませんが、サッカーと同じくハーフパンツを履く方が多いようです。冬のように寒い季節は裾が長いパンツを履く場合も考えられますが、その際は裾を踏んで滑ることのないように注意しましょう。
シャツと色やブランドを合わせながら、季節に応じて暑さや寒さ対策ができるように、何種類かパンツを用意しておくのがおすすめです。
・ソックス
フットサルは、狭いコート内を激しく動き回るので、普段着用の靴下ではプレー中にずり落ちてきて集中力が削がれたり、プレーの中でソックスがずれて滑ってしまったりすることも考えられます。サッカーやフットサル用のソックスを用意しておくと良いでしょう。
また、安全のためにシンガードを着用する場合は、脛よりも上まで持って行ける長いソックスが必要です。
■フットサルを行う際に用意しておきたいアイテム
基本的な服装以外にもいくつかのアイテムを用意しておくと、より快適にフットサルを楽しむことができます。アイテムを用意して、フットサルをより快適に行いましょう。
・インナーシャツやスパッツ
シャツやパンツの下に、インナーシャツやスパッツを着用していれば、汗を吸収したり寒さを防いだりできて快適です。汗で湿ったシャツやビブスなどが肌にまとわりつくこともなく、長袖のインナーを活用すれば転んだ際の擦り傷を防ぐことにもつながります。
また、コンプレッションと呼ばれる、体に適度な圧をかける機能性を持ったものなら、疲労軽減の効果も期待できるでしょう。
インナーシャツやスパッツは肌に直接触れるものなので、シャツと同じように通気性や速乾性に優れた製品を選ぶのがおすすめです。
・ピステ
ピステとは、雨や風を防ぐために着るウェアのことです。ウィンドブレーカーなどと同様の目的で着用するウェアですが、胸の部分にジッパーが付いていないので、ボールを胸でトラップしても痛くなりません。
防寒性能が高いアイテムなので、特に寒さが厳しい冬場にフットサルを行う場合は用意しておくと便利です。
・シンガード
シンガードとは、靴下と脛の間に入れて足を怪我から守るためのアイテムです。レガースや脛当てなどと呼ばれることもあります。
仲間内で練習中する場合などは着けないこともありますが、大会では民間主催、公式問わずシンガードの着用が義務になっている場合が多いです。
大会に出場することを目的にしている場合や、他チームと試合がしたいと思っている場合は用意しておきましょう。
⇒シンガードの役割とは? 選び方や着け方、お手入れの仕方までご紹介
・フットサルボール
フットサルでは、成人は4号球、子どもは3号球と呼ばれるサイズのボールを使います。4号球は中学生がサッカーで使用するボールと同じ大きさです。サイズが小さいだけでなく、コートの狭さに合わせて、サッカーボールよりも跳ねづらくなっています。
コートで貸し出しされていることも多く、プレーするうえで必須のアイテムではありませんが、持っていると練習で活用できるため便利です。
・タオル
フットサルはよく汗をかくので、タオルも用意しておきましょう。フットサルコートにシャワー室が備え付けられていて、練習後にシャワーを浴びたいという場合は、シャワー用に大きめのタオルも必要になります。その場合は、大きめのものを2枚か3枚程度用意しておくと安心です。
・バッグ
着替えやシューズ、タオル、飲み物、場合によってはボールなど、フットサルを行う際は荷物が多くなりがちなので、大きめのスポーツバッグを用意しておくと便利です。
スポーツバッグにはバックパックタイプやショルダーバッグタイプなどいくつか形状の種類があるので、必要な荷物を収納でき、持ち運びやすいものを選ぶようにしましょう。
■フットサル初心者が押さえておきたいプレーのコツ
フットサル初心者の方は、プレーのコツも押さえておくと、初めてのフットサルでも楽しむことができます。
フットサルはコートが狭く人が密集するため攻守の入れ替わりが激しく、守備をする時間も長くなりますが、一人当たりの守備範囲は狭く、サッカーよりボールを奪う機会も多いです。初心者のうちは相手が持つボールに向かい、守備をしっかりと行うという意識を持ってプレーすることが大切です。
攻撃の際も、トラップやボールタッチの難しいテクニックを持っているのが一番ですが、まずはボールを止めてから正確なパスを出すこと、味方と敵の位置を把握して空いているスペースに走ることを心がけ、チームの勝利に貢献できるようにしましょう。
■基本的な服装やアイテムを準備してフットサルを楽しもう
フットサルは服装が自由で、接触プレーに厳しいため男女問わずプレーできるなど、初心者でも気兼ねなく行えるスポーツです。しかし、より快適で安全にフットサルを楽しむためには、機能性に優れた服装やシンガードなど、いくつかのアイテムを用意しておくことをおすすめします。
プレーする中で、これは必要だと思うものを少しずつ揃えていきながら、フットサルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
RECOMMENDED POSTS
この記事を見た方におすすめの記事