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baseball2021.05.21

エンゼルス・大谷翔平が今季成し遂げるかもしれない快挙とは

ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平が絶好調だ。5月18日現在、大谷は二刀流として全試合に出場し、打者としては両リーグトップを独走する14本の本塁打を放ち、投手としては40奪三振を記録している。昨季、なぜあれだけ成績が低迷したのかが分からなくなるほど、今の大谷は“真の二刀流選手”といえる活躍を見せている。

大谷の好調さは現地でも大きく取り上げられているが、米メディアが話題にするのは成績だけではない。今季、大谷は記録に残る快挙をいくつも遂げている。まずは、今季初めて投手登板を果たした4月4日の試合での出来事だ。この試合、大谷はメジャーでは自身初となる「2番・投手」で先発出場した。大谷が所属するエンゼルスは指名打者制を採用しているア・リーグに属している。ところが、エンゼルスはこの試合で大谷を打席に立たせるため、わざわざ指名打者をスタメンから解除した。ア・リーグの試合で指名打者が解除されるのは、制度が採用された1973年以来48年ぶり。また、投手が2番として打席に立つのは、1903年以来118年ぶりの出来事で、全米で大きな話題となった。

また、4月26日の敵地のレンジャース戦でも大谷は再び歴史に名を残した。今季2回目となる「2番・投手」として5回を投げた大谷は、打席でも2安打3得点と活躍した。ア・リーグの投手として、2安打3得点を記録したのは1971年以来50年ぶり。さらに、大谷はこの時、本塁打数でリーグトップにも立っていた。本塁打数トップの選手が先発出場するのは、1921年以来100年ぶりだ。この記録を最後に達成したのは、“野球の神様”と呼ばれるあのベーブ・ルースだけだ。この様に今の大谷はプレーそのものが歴史的であり、それをリアルタイムに見ることができる私たちはなんと幸せなことだろう。

すでに様々な記録を残している大谷ではあるが、今季中に成し遂げそうな快挙はまだある。今季中、最も実現の可能性が高いのは、大谷にとっても初となるオールスター・ゲームへの出場だ。現地メディアも今の好調ぶりから、出場は確実だという予想がされている。しかし、大谷がどのポジションで出場するかはまだわからず、こちらも現地では注目されている。

メジャーリーグでは通常、オールスター・ゲームに出場する投手は関係者あるいは監督推薦によって選ばれ、ファンは投票をすることができない。しかし、ご存知の通り大谷は指名打者としても試合に出場しており、他のポジションプレイヤーのようにファン投票にその名前が載るだろう。今の注目度を考えれば、大谷はファン投票で多くの票を得るのは間違いない。だが、投手としても大谷が監督推薦で選ばれ、オールスター・ゲームで登板する可能性もある。もしそうなれば、投打両方の選手としてオールスター・ゲームに出場することもありえる。しかも、今年のオールスター・ゲームはナ・リーグに所属するコロラド・ロッキーズの本拠地で行われるため、指名打者を解除しなくても投手が打席に立つことができる。もし大谷がレギュラーシーズンと同じ様に「2番・投手」として出場すれば、オールスター・ゲームでは史上初の出来事だ。

そしてもうひとつはオールスター・ゲーム前夜祭の名物、ホームラン・ダービーへの出場も実現するのではないだろうか。このイベントは、メジャーを代表する強打者が出場する夢の祭典のひとつ。これまで出場した日本人選手は居らず、もし大谷が出場することになれば日本人選手初となる。それだけではない。投手として出場することになればメジャー史上初の歴史的出来事にもなるのだ。さらに、今年はホームランが出やすい球場で行われることから、大谷が最多本塁打を記録する可能性すらある。オールスター・ゲームの詳細は来月に発表される予定だが、今から楽しみである。

次に大谷がレギュラーシーズンで打ち立てそうな記録を見ていこう。まずは本塁打数だ。大谷は、40試合を終えた時点ですでに14本。しかもここ最近では3試合連続で本塁打を放っている。自己最高記録のみならず、日本人メジャーリーガーの歴代最高記録を打ち立てそうなぐらい速いペースだ。開幕前には30本ほど打つのではないかという予想もあったが、このペースでいけばそれすら超える可能性が出てきた。むしろ、今ではどれだけ本塁打を打てるかに話題が移っている。これまで日本人メジャーリーガーで30本以上本塁打を放ったのは松井秀喜(2004年)のみであったが、大谷は新たな記録を作ってしまいそうな勢いを持っている。

そして投手として何勝できるかも注目されている。この記録に関しては、チームの状況も関わるため、大谷が一人で達成できるものではない。事実、大谷はここまで5試合に登板して1勝0敗と勝ち星には恵まれてない。それでも、160キロの速球とメジャー屈指の変化球を持つ大谷は、投手としてもメジャートップクラスの存在であることは変わりない。投手としては2018年に10試合に登板したのが最高だが、今季それ以上に投げることができれば、自己最高の5勝を超えるを勝ち星を記録することは決して不可能ではない。

唯一心配されるのは体調面だ。前述の様にここまで全試合に出場している大谷は、投打同時出場だけではなく、先発日の前後も試合に出場し、フル稼働している。最近では休まない大谷の体調を心配する現地メディアもでてき始めている。今は大谷自身が望んで試合に出場しているのだが、最初から飛ばしすぎると途中で疲れが出て、成績が落ちてしまう可能性もある。

数々の記録を打ち立てる姿をみたいと思う反面、適度に休みを取り長くプレーをして欲しいという気持ちもある。それほど大谷を気にしない日がないぐらい、今年は大活躍しているのだ。大谷はこれからどんな活躍を私たちに見せてくれるのだろうか。今年のメジャーリーグは楽しくてたまらない。


(日付は全て現地時間)

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