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other2024.05.22

【テニス】戦術を組み立ててシングルスを制しよう! 勝つための基本戦術とは

テニスのシングルスは、自分1人でネットを挟んで相手選手と対戦します。公式戦では、試合中にコーチに助言を求めることもできません。試合で勝利するためには、戦術を考えたうえで、試合展開や相手の戦術に応じて柔軟に対応することが重要です。
しかし、テニスを始めたばかりの初心者の方や、試合経験が少ない方だと、戦術の組み立て方がよくわからないはずです。シングルスでは、どのような戦術を組み立てれば良いのでしょうか。
ここでは、テニスにおける戦術の重要性や、初心者の方も押さえておきたい基本的な戦術についてご紹介します。

 

【目次】

■テニスの戦術の重要性

■テニスの戦術の基本

・センターセオリーを心がける

・クロスに返球する

・ストレートで攻める

・相手の苦手コースを狙う

■守るために取り入れたい戦術

・深い位置に速いボールを打つ

・スライスやロブで緩急を使う

■戦術を活用したプレーで相手を翻弄しよう

 

■テニスの戦術の重要性

テニスは、ネットを挟んで相手と対峙して、ボールを打ち合う競技です。適当にボールを打ち返すだけでもラリーは続けられますが、得点を奪うことは難しいでしょう。
テニスの試合で勝つには、戦術を組み立て、相手に得意なプレーをさせずに自分が得意な展開に持ち込むことが重要です。

例えば、選手同士で大きな実力差がある場合、戦術を深く考える必要はありません。強烈なサーブを打てるビッグサーバーとテニス初心者が試合をした場合、ミスなくサーブを入れさえできれば、ビッグサーバーが問題なく試合に勝つはずです。
ただし、お互いの実力が近い場合は、速いサーブだけでは相手も慣れてきて、ポイントを奪いにくくなることが考えられます。戦術の重要性は、テニスが上手になるほど高まるといえるでしょう。

戦術の基本的な組み立て方は、「相手が苦手でミスをしやすいプレーに徹する」ことです。ただ速いボールを打ち続けるのではなく、ボールのスピードに緩急をつけて翻弄したり、相手が苦手なコースや球種を多用したりすれば、実力が拮抗している場合でも試合を優位に進めやすくなります。

 

■テニスの戦術の基本

テニスの戦術の基本

 

相手の苦手を引き出す、自分の得意とする展開に持ち込むなど、テニスには相手や状況に応じた多くの戦略があります。とはいえ、最初から多くの戦術を取り入れるのは現実的ではありません。
まずは、テニスの基本となる戦術の考え方を知っておきましょう。

 

・センターセオリーを心がける

テニスの戦術で覚えておきたいのが、リスクが少ない「センターセオリー」という考え方です。文字どおり、コートの中央(センター)を狙ってボールを返すことを指します。

テニスコートに張られているネットは、中央と両端で高さが10cmほど異なり、中央が最も低いです。ネットにかかりにくく、サイドアウト(コートのサイドラインの外にボールが出ること)をする恐れもないため、ミスショットの確率を下げることができます。

また、コート中央にボールを返せば、相手から角度のついた返球が来ることもありません。相手の攻撃を防ぎながら自分のミスを減らすことで、手堅くラリーを進められるようになります。

 

・クロスに返球する

ストロークで相手のボールを打ち返す際は、クロスに返球するのも基本の考え方です。コート端から対角線上のコート端に向けて返球する場合、ボールはコートの真ん中付近を通ることになります。
ネットが低い位置を通せるうえに、ボールの飛距離を取れるので飛ばし過ぎによるアウトの可能性を減らせます。返球の範囲を絞りやすく守備がしやすくなるのも、クロスに返球するメリットです。

また、ボレーでクロスを活用するのもおすすめです。ネット近くからクロスに打って角度をつけた場合、ベースラインにいた相手は長く走らなければボールを取れません。
相手に追いつかれたとしても、難しいコースにボールが返ってくるリスクを下げられます。

 

・ストレートで攻める

コート際からストレート(ダウン・ザ・ライン)を狙うのも、テニスの基本的な考え方のひとつです。クロスに打つよりもベースラインまでの距離が短くなるので、相手が体勢を立て直す時間を減らせます。
攻撃に転じる時に、積極的に狙いたいショットのひとつです。

ただし、ストレートはネットが高いライン際を狙うので、ネットミスやサイドアウトにつながりやすい、コースが甘いとクロスに返球されて失点する恐れが高いなど、デメリットも多い点に注意が必要です。

 

・相手の苦手コースを狙う

相手選手が苦手としているショットをたくさん打たせたり、反応が悪いコースを狙ったりするのも、戦略のポイントです。相手の苦手なコースを狙い続けて、自分が優位に立てるように心がければ、ミスを誘って得点できる可能性は高まるでしょう。

例としては、バックハンドが苦手な相手ならバックハンド側を集中して狙う、瞬発力やスタミナに欠けている相手なら前後左右にボールを散らして走らせるなどの戦略が挙げられます。
初見の相手だと難しいかもしれませんが、試合中も相手のクセやプレースタイルを意識して、苦手を見つけるようにしましょう。

 

■守るために取り入れたい戦術

守るために取り入れたい戦術

 

テニスの試合で勝つには、相手に得点を奪われないことも重要です。点を取られないように、守るための戦術の基本も覚えておきましょう。

 

・深い位置に速いボールを打つ

ラリーの際は、ベースライン寄りの深い位置に速いボールを打つことがポイントです。深くて速いボールなら、相手が前に出ることができません。ミスなく深い位置に速いボールを返し続ければ、相手をベースライン付近に釘付けにして、強いショットが返ってくるのを防ぎやすくなります。
相手の意識がベースラインに向いている場合は、ドロップショットでネット際を狙って、攻撃に転じることも可能です。

 

・スライスやロブで緩急を使う

同じテンポや球種でラリーを続けると、相手はショットのタイミングを取りやすくなります。スライスやロブを交えて、ラリーに緩急を生むことも重要です。

例えば、ドライブやトップスピンといったスピードがある順回転系のボールに、スピードが遅めでバウンド後に低く跳ねる逆回転や横回転のスライスを織り交ぜれば、相手のリズムを崩しやすくなります。
スライスを使って相手を前に出してから深い位置に速いボールを打って、前後に翻弄することも可能です。

また、スピードが遅くても高さがあるボールを深い位置に打てば、相手が攻めにくくなります。ロブを使ってスピードの緩急を生むのも、効果的な戦術です。
高さのあるロブは、相手が打ち返すまでに時間がかかります。自分がセンターに戻る時間を確保でき、体勢を整えられる点もメリットです。

 

■戦術を活用したプレーで相手を翻弄しよう

基本的なショットが打てるようになると、テニスの戦術は重要性を増してきます。技術的には相手が上だとしても、戦術の組み立て方次第では勝つチャンスを作ることも可能です。

初心者のうちは、センターやクロスを中心に、深い位置にボールを打ち返すことを意識すると良いでしょう。ミスなく深い位置にボールを打ち続けることができれば、失点のリスクを大きく減らせます。
試合に慣れてきたら、状況に応じて緩急を織り交ぜたり、相手の苦手な部分を狙ったりすれば、より勝利が近づくはずです。
試合で勝ち切ることができない方は、戦術を意識してみてはいかがでしょうか。

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