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other2024.09.25

【テニス】ダブルスで勝つための戦術とは? 意識したいことや動き方のコツをご紹介

テニスには、1対1で試合を行う「シングルス」と、2対2で試合を行う「ダブルス」の2つの形式があります。個人戦であるシングルスと違い、ペアで試合を行うことになるダブルスは、味方と相談しながらフォーメーションや戦術を決めなければいけません。ダブルスの試合で勝つためには、どのような戦術を組み立てれば良いのでしょうか。
ここでは、テニスのダブルスで使われるフォーメーションの種類や、基本的な戦術の考え方などをご紹介します。

 

【目次】

■ダブルスのフォーメーションの種類

・平行陣

・雁行陣

・その他のフォーメーション

■ダブルスの基本的な戦術

・基本はセンターに返す

・ポーチに出る

・ストレートを見せる

・ロブを上げるのも有効

■前衛・後衛の動き方のコツ

■セオリーやコツを押さえてダブルスの試合に勝とう

 

■ダブルスのフォーメーションの種類

ダブルスのフォーメーションの種類

 

テニスのダブルスのフォーメーションには、さまざまなバリエーションがあります。使い方次第で戦術や勝率を大きく変えてしまうため、特徴をしっかり把握しておきましょう。
代表的なフォーメーションと、それぞれの特徴をご紹介します。

 

・平行陣

前衛と後衛の2人がコートの中央付近に横並びで構えるフォーメーションです。2人ともネット側に出てプレーを行うため、2アップと呼ばれることもあります。ボレーやスマッシュを中心に攻撃を組み立てるので、相手にプレッシャーを与えやすいのがメリットです。

一方で、相手との距離が近い分ミスが増えたり、山なりのボールで頭の上を抜かれたりする恐れがあります。中央のボールを譲り合ってしまい返球できない恐れもあるので、事前の意思疎通は欠かせません。

また、平行陣の中でも2人とも後方に下がって、ストロークを中心に粘り強く戦うフォーメーションは、後ろ平行陣や2バックなどと呼ばれます。ラリーを続ける安定感はありますが、ネット側にボールが落ちても対応できるフットワークが求められる陣形です。

 

・雁行陣

雁行陣(がんこうじん)とは、ペアが前衛と後衛に分かれる基本的な陣形です。前衛はネット付近に構えてボレーやスマッシュで得点を重ね、後衛はベースライン付近に構えてラリーを担います。前衛が左サイド、後衛が右サイドと斜めに並んで構える姿が、鳥の雁が斜めに隊列を組んでいる様子に見えることから、雁行陣と呼ばれます。

前衛が攻撃で後衛がラリーと役割が明確に決まっているため、プレーに迷いが生じにくいのがメリットで、初心者の方にもおすすめの陣形です。

 

・その他のフォーメーション

平行陣や雁行陣の他にも、アイフォーメーションやオーストラリアンフォーメーションなど、変則的なフォーメーションもあります。それぞれの簡単な特徴は以下の通りです。

【アイフォーメーション】
前衛と後衛、相手のサーブを返す選手(リターナー)が縦一列に並ぶフォーメーションです。アルファベットの「I」の字に見えることからアイフォーメーションと呼ばれます。
サーブ後、前衛は左右どちらにも動ける状態なので、リターナーは前衛の動きを判断できません。リターンのコースを迷わせ、相手を翻弄できるのがメリットです。
一方で、サーブ後に2人とも同じサイドに立ってしまうと、相手ペアが優位に試合を進められるようになります。前衛と後衛は、事前に誰がどちらのサイドを守るのか決めておくことが重要です。

【オーストラリアンフォーメーション】
サーバー(後衛)と前衛が同じサイドに立って構えるフォーメーションです。オーストラリアの選手が考案したことが名前の由来とされています。
コートにあえてスペースを作り、相手のリターンを誘うのが目的です。後衛はサービス直後に反対側に走り、相手のリターンボールを拾います。

 

■ダブルスの基本的な戦術

ダブルスの基本的な戦術

 

ダブルスの試合で勝つためには、フォーメーションごとの違いを知るだけでなく、ダブルスならではの戦術を押さえておくことも大切です。フォーメーションにかかわらず覚えておきたい、ダブルスの基本戦術をご紹介します。

 

・基本はセンターに返す

ダブルスには「センターセオリー」という基本的な考え方があります。センターセオリーとは、ストロークやサーブ、ボレーなど、あらゆるシーンで打つべきコースに迷ったら、センターを狙えという戦略です。

テニスでは、センターからサイドに角度のあるショットを打つのは困難です。センターセオリーを心がけると、相手からの強烈な返球を防ぐことができます。
また、テニスのネットはセンター付近が最も低く、ボールがかかりにくくなるのもメリットです。後衛がセンターを狙う場合は、距離が長いクロスショットになるため、ボールがアウトになる確率も減らせます。

相手ペアが2人並ぶように構える平行陣などのフォーメーションを取っている場合、相手選手が返球を譲り合う可能性もあるでしょう。
相手のミスショットを誘いながら、自分たちがミスをする確率を下げられるため、コースに迷ったらセンターを狙うのがおすすめです。

 

・ポーチに出る

ポーチとは、後衛同士がラリーを続けている最中に、前衛がリターンボールに反応してボレーを決めるプレーのことです。プロのダブルスの試合でも、ポーチによって多くの得点が決まります。

相手からの返球が緩かったり、後衛の選手が相手コートの深い位置にリターンを決めたりしたら、積極的にポーチに出ることが大切です。
たとえ得点につながらないとしても、「ポーチに積極的に出る」という姿勢を見せれば、相手を揺さぶりミスショットを引き出せる可能性が上がります。

積極的な姿勢は大切ですが、ポーチに出る際は冷静さも欠かしてはいけません。例えば、ポーチに出るという意識が表情や体勢に出ていたら、相手もコースを変えるなどの対策を取るはずです。相手のラケットにボールが当たった瞬間にポーチに出ることを心がけましょう。

 

・ストレートを見せる

試合が始まったら、早い段階で相手にストレートを見せておきましょう。クロスショットはミスをしにくいショットではあるものの、相手の前衛にポーチに出られる可能性があります。
決まらなかったとしても、早い段階でストレートを見せておけば、ストレートへの警戒から相手はコースを絞りにくくなり、その後の試合展開を有利に進められます。

 

・ロブを上げるのも有効

相手の前衛選手の頭を越えるロブを打つのも有効です。相手のミスを誘ったり、陣形を崩したりする効果が期待できます。また、ロブを打つことで自分たちが体勢を整える時間を稼げるのもメリットです。

ただし、中途半端に打ち上げると前衛にスマッシュを決められる可能性があります。しっかりと高く打ち上げることを意識するのがポイントです。

 

■前衛・後衛の動き方のコツ

前衛と後衛の動きの違いも、知っておくと便利です。ボールに触れなくても、前衛は動き方次第で相手にプレッシャーをかけられます。特定のサイドに来たボールはすべて拾う姿勢を見せるなど、試合序盤で前衛の動きを印象付ければ、相手は戦略を変えるはずです。
また、前衛にはボレーで得点を決めることが求められます。左右に動く意識よりも、ネット際に飛び出す前後の動きを意識するのがコツです。

一方で、後衛は前衛がポーチやスマッシュを決められるようにサポートを行います。前衛が取れない範囲をカバーし、地道にラリーを続けることが大切です。

 

■セオリーやコツを押さえてダブルスの試合に勝とう

テニスのダブルスは、ペアとの意思疎通や戦略の組み立て方が重要な競技です。ペアでコミュニケーションをしっかり取り、どのような戦略で試合を進めるか、コートをどのようにカバーするかを共有しておく必要があります。
今回ご紹介した内容を参考に、ダブルスの練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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