ハンモックでゆったりキャンプを楽しもう! 選び方や設営方法をご紹介
ソロキャンプやファミリーキャンプ、グランピングなど、キャンプにはたくさんのスタイルがあり、楽しみ方は人によって異なります。その中でも、ソロキャンパーの方を中心に話題を集めつつあるのが、ハンモックを使ってキャンプを行うハンモックキャンプです。
ここでは、ハンモックキャンプの魅力やハンモックの選び方、設営時のコツなどをご紹介します。
【目次】
■ハンモックキャンプで自然を楽しもう
ハンモックは、吊り下げるように寝具を設置し、ゆらゆらと揺られるような寝心地を感じられるのが特徴のアイテムです。地面との距離が取れるので背中に熱がこもりづらく、夏でも快適に眠ることができます。木や柱にくくりつけて設置するタイプなら、地面の状態をあまり気にせず設営できるのもメリットです。
ハンモックを用意すれば、テントは持って行かずにハンモックで寝泊まりを行う「ハンモックキャンプ」を行うこともできます。
タープによる雨対策や防寒、蚊帳を使って虫対策などを行えば、天候・季節に関わらず楽しめるキャンプスタイルで、テントを張らないため荷物が少なく、設営や撤収も簡単な点がハンモックキャンプの魅力です。
■ハンモックの選び方
ハンモックは素材や吊り方などによっていくつか種類があり、使用する環境などに応じて、最適なものを選ぶことが大切です。ハンモックを選ぶ際に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
・種類から選ぶ
ハンモックは、大きく吊り下げ式と自立式の2種類に分けられます。設置する場所で使いやすさが変わるので、どのように使用したいかを考えて選ぶようにしましょう。それぞれの特徴は以下の通りです。
【吊り下げ式】
木や柱から吊り下げるように使用する、一般的にハンモックといわれて想像する方が多い形状のタイプです。ハンモックを引っかける木がないと設置できず、設営には慣れるまで手間がかかりますが、地面に接していないため、地面の状態や季節を問わず快適に使用できます。
【自立式】
付属のスタンドを使って設置するタイプです。ハンモックを引っかける場所がなくても設置できるため、室内での使用にも向いています。ただしフレームがあるため、持ち運んで使うには吊り下げ式に比べて不便です。
・サイズや耐荷重を確認する
ハンモックを選ぶ際は、サイズの確認も重要です。1人で使用する場合は140cm程度の幅を、2人以上で使用するファミリーキャンプシーンでは、200cm程度の幅がある製品だと快適に使用できます。
サイズと同時に、ハンモックがどれくらいの重さまで耐えられるかを示す耐荷重も、必ず確認しておきましょう。ハンモックの破損による転落などの事故を防ぐために、製品に記載された耐荷重を守って使用してください。
・ハンモックの素材
ハンモックは、製品によって生地の素材が異なります。使われている素材は大きくパラシュート生地、コットン生地、ネット生地の3種類に分けられ、どの素材にもメリット・デメリットがあるので、自身のキャンプスタイルに応じて選ぶことが大切です。
【パラシュート生地】
軽量かつコンパクトにまとまるので簡単に持ち運べます。速乾性にも優れていて、水に濡れるようなシーンでも安心と、屋外での使用に適している素材です。ただし、通気性は他の素材よりも劣ります。
【コットン生地】
肌ざわりに優れているのがコットン生地の特徴です。丈夫で長持ちするのも魅力ですが、重たいため持ち運び用途にはあまり向きません。屋内での使用がメインになる方におすすめです。
【ネット生地】
網状の構造になっていて通気性や伸縮性が高く、暑い時期でも快適に使えるタイプです。横になった際にネットがボタンやアクセサリーなどに引っかかり、紐が伸びてしまう場合があるので、使用の際は注意しましょう。
■ハンモックを設営する際のコツ
一見難しそうに思えるハンモックの設営ですが、いくつかのコツを押さえれば簡単に行うことができます。ハンモックを設営する際のコツをご紹介するので、参考にしてみてください。
・設置する場所選び
アウトドアシーンで吊り下げ式のハンモックを設営する際は、場所選びが重要です。最初に、ハンモックの設営にちょうどよい間隔で立っている2本の木を探しましょう。ハンモックのサイズにもよりますが、木と木の間隔が5m程度空いている場所がおすすめです。
設営に適した間隔で立っている木を見つけたら、木が十分に太く体重をかけても折れそうにないか、立ち枯れたり腐ったりしていないかなどを確認して、安全を確保する必要があります。
また、木の強度に心配がない場合でも、上空に落ちてきそうな大きな枝があったり地面が硬かったりする場所は、怪我をする恐れがあるので避けましょう。
・タオルなどで木を保護しよう
設営場所が決まったら、保護パットやタオルなどを巻いて木を養生します。
設営の際は木にロープを巻きますが、何もせずにロープを巻き付けてしまうと木を痛めてしまう恐れがあります。木にかかる負担を減らすために、必ずタオルなどで養生してください。
・少し緩めに張る
木を養生したらロープを張り、張ったロープとハンモックをカラビナなどで接続します。ロープは目線よりも少し高い位置を目安に、左右が水平になるように張ると、真ん中の一番低い位置が腰の高さに来るため、ハンモックに座りやすくなります。
この時、ロープをきつめに張ってしまうとハンモック内部が狭くなり、快適に眠ることができません。ハンモックが地面につかない程度に、少し緩めに張るのが快適に使うためのコツです。
設営が終わったら、横になる前にハンモックに体重をかけてみて、強度が問題ないかどうか確認しておくと、寝ている間にハンモックが地面についたりロープが外れたりするのを防げます。
・タープで日差しや雨除けを行う
ハンモックの設営が終わり、強度に問題ないことも確認したら、タープで日差しや雨風を防ぎましょう。他人からの視線も防げるため、天候や季節に関わらず用意しておくことをおすすめします。
しっかりと雨を防ぎたい場合は大きめのタープを用意しておくと、雨除けの効果が高まります。また、ロープから水が伝わってこないように、ゴムなどを使って止水対策も行っておくと快適です。
■ハンモックの正しい座り方や寝方
ハンモックは間違った座り方をすると、落ちて怪我をする恐れがあります。
ハンモックに座る際は、最初にハンモックの中央部分に腰を下ろしてください。バランスを崩しても危なくないように背中側の生地を伸ばして頭を覆ったら、そのままゆっくりと体重を後ろに預けていくのが正しい座り方です。
座った状態からハンモックに足を乗せれば、そのまま横になって眠れます。眠る際に、ハンモックに対して体が水平だと、腰がくの字に曲がり寝苦しさを感じてしまうので、ハンモックに対して少し斜めに寝転がるのがコツです。
問題なく設営できていれば、斜めになっても全身が真っすぐに伸ばせて快適に寝ることができます。
■ハンモックを使う際は防寒対策も行おう
夏場はハンモックだけでも快適に眠れますが、それ以外の季節では寒さを感じてなかなか眠れないこともあります。冬場もハンモックで快適に眠りたい方は、寝袋やマットを活用して、防寒対策を行いましょう。
マットがそこまで大きくないタイプの場合は、寝袋の中に入れてしまうのがおすすめです。寝袋の中に入れてしまえば寝ている最中にズレる心配がなくなり、クッション性も高まるので快適に眠れます。
体の側面に寒さを感じる方は、両腕の外側にカットした銀マットなどを入れておくのも効果的です。
■ハンモックでゆったりとキャンプを楽しもう
ゆらゆらとした感覚が特徴のハンモックを使えば、普段のキャンプとはまた違った、リラックスした雰囲気を楽しめます。自宅でもハンモックを使用したい方は自立式が、アウトドアシーンでの使用がメインの場合は吊り下げ式がおすすめです。
コツさえ押さえれば簡単に設営できるので、一度ハンモックを活用したキャンプを試してみてはいかがでしょうか。
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