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outdoor2022.06.16

着火剤の使い方とは? タイプや注意点もご紹介

アウトドアシーンでは、焚き火やバーベキュー、食事など、さまざまなシーンで火を使います。火を起こす際に、用意しておくと便利なのが着火剤と呼ばれるアイテムです。しかし、着火剤にはジェルタイプや固形タイプなどの種類があり、さまざまな商品が販売されています。キャンプや登山といったアウトドアの経験が少ない方だと、どれを選べば良いのか悩んでしまうかもしれません。
そこで今回は、着火剤の選び方や使い方をご紹介します。火起こしに自信のない方は、ぜひ確認してみてください。

 

【目次】

■着火剤とは

■着火剤の選び方

・タイプから選ぶ

・燃焼時間を確認する

・用途から選ぶ

■着火剤を使った火の起こし方

・固体タイプの火の起こし方

・ジェルタイプの火の起こし方

■着火剤を正しく使ってキャンプをより楽しもう

 

■着火剤とは

着火剤とは

 

着火剤とは、そのままでは火がつきにくい木炭や薪などを、燃やしやすくしてくれる燃料のことです。可燃性の高いアルコールやガソリンなどを含んでいるアイテムで、さまざまな形状の商品が販売されています。
バーベキューや焚き火といった火を使うシーンで、火起こしに慣れていないうちは着火までに時間がかかるものです。着火剤を用意しておけば簡単に火を起こせるので、準備にかかる時間を減らせます。

また、着火剤は市販のものだけでなく、身近なところにあるアイテムで代用することも可能です。着火剤として使えるアイテムの一例としては、以下が挙げられます。

【新聞紙や紙パック】
燃えやすい紙でできた新聞紙は、着火剤として代用できます。軽く丸めるようにすれば、燃焼時間を延ばすことも可能です。水の吸収を防ぐ加工が施された紙パック類も、長い時間燃えやすいためおすすめです。

【松ぼっくり】
松脂を含み燃えやすい松ぼっくりも、着火剤の代用として使えます。特に、乾燥しているものほど燃えやすいです。傘が開いていて、空気を含みやすいものを選ぶのがポイントです。

または、コットンなどにワセリンを染み込ませて、自家製の着火剤を作ることもできます。着火剤を忘れてしまった、アイテムに頼らずアウトドアを楽しみたいという場合は、代用品を活用してみるのも良いでしょう。

 

■着火剤の選び方

着火剤の選び方

 

着火剤は、各メーカーがさまざまな商品を販売しています。それぞれ使い方や燃焼時間などが異なるので、用途に応じて最適なものを選ぶようにしましょう。
着火剤を選ぶ際のポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。

 

・タイプから選ぶ

着火剤は、大きく固形タイプとジェルタイプの2種類に分けることができます。それぞれ特徴が異なるので、用途に適したタイプを選ぶことが大切です。

【固形タイプ】
おがくずや木材を固めて成形したものに、油脂やパラフィンワックス(石油由来の蝋)、灯油といった可燃性物質を染み込ませたタイプです。板チョコのように切れ込みが入っていて必要な量だけ折って使用するものや、木くずをほぐして使うタイプ、置くだけで使えるキューブ状のものなどがあります。
火力が足りないときに継ぎ足しやすく、使い方も簡単な点がメリットです。ただし、石油系の燃焼材が含まれているものは独特のにおいがする場合もあります。乾燥にも弱いため、開封したら早めに使い切るようにしましょう。

【ジェルタイプ】
アルコールを主成分に作られているものが多いです。固形タイプよりも火力が強いものが多く、常温でも簡単に燃えます。着火する前であれば、使用する量や着火剤を塗る場所を自由に調整しやすいのもメリットです。燃焼材が変質する恐れも少ないので、長期間の保存に適しています。
自身で着火剤の量を調整する必要があり、取り扱いが難しいので、アウトドアに慣れてきた方におすすめです。

 

・燃焼時間を確認する

炭火でバーベキューを楽しみたいなど、炭を使った火起こしに使用する場合は、着火剤の燃焼時間も確認が必要です。着火剤が燃えてから炭に火が移るまで、少し時間がかかることも考えられます。着火剤の燃焼時間が長いものだと安心です。

目安としては、最低5分程度の燃焼時間がある商品を選ぶと使いやすいです。初心者の方や、火がつきにくい炭や薪を使用する場合は、10分以上の燃焼時間がある着火剤の用意をおすすめします。

また、着火剤だけでは火起こしが難しい場合は、火起こし器と呼ばれるアイテムの活用を検討しても良いでしょう。筒状になっているものが一般的で、煙突と同じ原理で空気の通り道が作れるので、火起こしが簡単に行えるようになります。

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・用途から選ぶ

着火剤は、使用する用途やシーンから選ぶことも大切です。
着火剤に使われている素材によって、着火時のにおいの強さなどが異なります。特に、石油や灯油を染み込ませた着火剤は、独特のにおいがある傾向にあります。着火剤が完全に燃焼すれば問題はありませんが、燃焼前に料理を始めると、食事ににおいが移る可能性も捨てきれません。
バーベキュー用途で使いたい方や、においで気分が悪くなりやすい方は、においが少ない着火剤を選ぶのがおすすめです。

また、着火剤の中には防水性を持たせている商品もあります。水濡れや湿気による影響を受けにくいので、急に雨が降ってきても安心です。
どのような商品が使いやすいか考えながら、着火剤の種類を選ぶようにしましょう。

 

■着火剤を使った火の起こし方

火事や火傷などにつながる恐れがあるため、着火剤は正しい使い方を知ったうえで使用することが重要です。ここでは、着火剤を使った火の起こし方や注意点を、固形タイプとジェルタイプに分けてご紹介します。

 

・固体タイプの火の起こし方

固形タイプの場合は、必要な量だけ割ったりほぐしたり、そのままキューブを入れたりと、商品によって細かな使い方が異なります。基本的には着火剤をセットした上に炭や薪を置き、点火するだけと簡単です。

【固形タイプの着火剤の使い方】
1.着火剤を置き、周囲に炭を組んでかまどのような状態を作る
2.着火剤に火をつけ、炭に火が回るのを待つ
3.火がついたのを確認したら、うちわなどで空気を送り、火を大きくする
4.火が回ったら炭を平らにならして、その上にさらに炭を追加する
5.調理に使用する場合は、炎が落ち着いて、炭が白くなるのを待つ

 

・ジェルタイプの火の起こし方

ジェルタイプの着火剤は、使用量を自身で調整する必要があり火力も強くなりやすいなど、取り扱いが難しいです。火起こしに慣れている上級者向けといえます。
とはいえ、ジェルタイプの着火剤を使った火の起こし方も、基本的には固形タイプのものと変わりません。着火剤を適量載せた新聞紙などの上に炭を組むか、ジェルを全体に塗った炭を組み、着火剤に点火します。必要以上に着火剤を使った場合、火が勢いよく燃え上がる恐れがあるため注意が必要です。

また、炎が上がっている最中にジェルを継ぎ足すのは避けましょう。可燃性が非常に高いため、容器やジェルに引火して火傷などの事故につながる恐れがあります。
どうしても継ぎ足しをしたい場合は、ダンボールにジェルを置くなどして継ぎ足しを行うようにしてください。

 

■着火剤を正しく使ってキャンプをより楽しもう

着火剤は、簡単に火を起こせるようになる便利なアイテムです。火起こしが不安でバーベキューや焚き火にチャレンジできなかったという方でも、着火剤を活用すればすぐに火を起こせるようになるでしょう。
ただし、着火剤を使いすぎて炎が高く燃え上がった、近くに置いていた着火剤に引火してしまったなど、火傷や火事などにつながる恐れは捨てきれません。説明書などを確認して、正しい用法や容量を守ることが大切です。
バーベキューや焚き火を簡単に楽しんでみたいというアウトドア初心者の方は、着火剤を用意してみてはいかがでしょうか。

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