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outdoor2024.03.04

軽量な山岳テントを活用しよう! 種類や選び方のポイントを伝授

日帰り登山の経験を積み、テント泊を伴う登山にチャレンジしてみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。山中で宿泊する際に、快適に夜を過ごすために欠かせないのが「山岳テント(登山テント)」です。
しかし、登山初心者の方は、一般的なキャンプで使用するテントとの違いや、どのような商品を選べば良いのかがわからないかもしれません。
ここでは、山岳テントの特徴や種類、選び方のポイントなどをご紹介します。山登り用にテントの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

【目次】

■登山泊には山用のテントを用意しよう

■山岳テントの種類

・シングルウォール

・ダブルウォール

■山岳テントの選び方

・テントの形状

・使用する人数

・設営方法

・使用する時期

・重量

■山岳テントを活用して登山を楽しもう

 

■登山泊には山用のテントを用意しよう

登山泊には山用のテントを用意しよう

 

山岳テントとは、登山シーンでも使えるように、一般的なキャンプ用テントよりも高い機能性を持たせたテントのことです。

キャンプなら自動車などを使って荷物をキャンプ場まで運べますが、登山泊では自分で荷物を背負ったまま、長時間山道を歩き続けなければいけません。そのため、山岳テントはキャンプ用テントよりも軽量でコンパクトな設計となっています。

また、山の天候は変化しやすいものです。強風や大雨などの過酷な環境にも対応できるよう、山岳テントは耐久性や防水性にも優れています。風を受け流せるよう、丸い形状のものが多いのも特徴です。

 

■山岳テントの種類

山岳テントは、大きくシングルウォールとダブルウォールに分けることができます。それぞれの特徴を知っておくと、商品を選ぶ際に便利です。テントの種類による違いをご紹介します。

 

・シングルウォール

シングルウォールは、1枚の生地で構成されたテントのことです。軽量かつコンパクトなものが多く、持ち運びやすさに優れています。ダブルウォールに比べて設営が比較的簡単な点もメリットです。

ただし、湿気がこもりやすく、テント内と屋外の気温差がある季節は結露が発生しやすいです。また、前室のないものがほとんどなので、居住スペースが狭くなったり、入り口の開け閉めの際に雨が入ってきたりする恐れもあります。

 

・ダブルウォール

インナーテント(テント本体)に雨除けとなるフライシートをかけた、二重構造のテントがダブルウォールです。前室が設けられているので、荷物置き場を簡単に確保できます。
また、シングルウォールより結露に強いのも特徴です。フライシートが雨風を防いでくれるので、耐久性や耐風性にも優れています。
一方で、2枚の生地を使用する分重量があり、設営に時間がかかりやすい点はデメリットです。

 

■山岳テントの選び方

山岳テントの選び方

 

山岳テントを選ぶ際は、タイプ以外にも確認しておきたいポイントがいくつかあります。では、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここからは、山岳テントの選び方をご紹介します。

 

・テントの形状

テントを選ぶ際は、最初にテントの形状を確認しておきましょう。山岳テントの形状は、大きくドームタイプとワンポールタイプに分けることができます。それぞれの違いを押さえて、自分に適したものを選ぶことが大切です。

【ドームタイプ】
丸い半球型をしている、山岳テントの基本的な形状がドームタイプです。
耐水性や耐風性に優れていて、悪天候でもテントの中で安心して過ごすことができます。テント内の空間が広く居住性もあるため、初心者や上級者を問わず、幅広い層から人気です。

【ワンポールタイプ】
1本のポールとテントを固定するロープ(ガイライン)、ペグによって構成されるタイプです。モノポールテントと呼ばれることもあります。
複数のペグを地面に打ち込んでテントを固定するので、安定性に優れています。空間を広く取れるタイプなら、グループ登山の際にも便利です。

他にも、軽量さとコンパクトさに特化した超軽量ULタイプなどもあります。休憩に特化したテントで、ドームタイプなどに比べて中の空間は狭めですが、ツェルト(緊急用の簡易テント)よりも居住性を確保できます。ファストパッキング用のテントを探している方におすすめです。

 

・使用する人数

テントを使用する人数を確認するのもポイントです。荷物をコンパクトにするために、使用人数に適したテントを選ぶようにしましょう。大きすぎるテントは持ち運びが不便なだけでなく、設営・撤収作業の手間もかかります。

特に、複数人で登山テントを使用する際は注意が必要です。収容人数が多い大きなテントは、サイズがあるため広い設置スペースを確保しなければいけません。登る山やシーズンによっては、設営場所が見つからないことも考えられます。
大人数で登山泊を行う場合は、少人数用のテントを複数用意するのがおすすめです。

 

・設営方法

テントの設営方法も、確認しておきたいポイントです。山岳テントを設営する方法は、吊り下げ式とスリーブ式の2種類に分けられます。

吊り下げ式は、最初にポールを組み立てて、テントを吊り下げるように設営するタイプです。手順が簡単なので、登山初心者の方でも簡単に設営できます。
一方で、スリーブ式はテント本体のスリーブにポールを通します。設営は吊り下げ式より手間がかかりますが、安定感に優れるのが魅力です。

また、テントが自立式か非自立式かどうかも確認しておきましょう。自立式はポールと生地を組み合わせるだけでテントの形になるもの、非自立式はペグやロープを使用して設営を行うものです。
非自立式は軽いというメリットがあるものの、設営に手間がかかり、ペグを刺せない硬い岩場では少し工夫しなければいけません。テント泊を初めて行う方は、設営が比較的簡単な自立式のものを選ぶのがおすすめです。

 

・使用する時期

テント泊を安全に行うためには、季節に適した山岳テントを用意することも大切です。山岳テントは大きく、春から秋の使用に適した3シーズン用と、冬場の使用にも対応する冬用テントに分けることができます。

冬山で使用する場合は、気密性に優れて寒い季節でも快適な冬用テントの用意が欠かせません。ただし、3シーズン用のテントでも、スノーフライなどのオプション装備を揃えることで、4シーズン対応になる場合があります。
登山初心者の方は、汎用性に優れていて使いやすい3シーズン用モデルを最初に用意すると良いでしょう。

また、夏場に使用するのであれば、防虫ネットがついていたりメッシュ構造になっていたりして、通気性に優れているものを選ぶのもおすすめです。

 

・重量

テントの重量は、持ち運びのしやすさを左右する重要な要素です。登山の際はシュラフや調理道具など、さまざまなアイテムを用意しなければいけません。できるだけ軽量なテントを用意した方が、体力を消耗せずに済みます。
商品紹介ページなどに重量が記載してあることが多いので、事前に確認しておきましょう。

ただし、軽量なテントは重量があるものに比べて、耐久性や居住性で劣る可能性も考えられます。軽さと居住の快適さ、価格などのバランスを踏まえて、テントを選ぶことが大切です。

 

■山岳テントを活用して登山を楽しもう

持ち運びがしやすいよう軽量かつコンパクトなものが多い山岳テントは、登山泊を行う際は欠かせないアイテムです。ただし、適当にテントを用意しても、山中で快適に過ごすことはできません。
使用人数や設営のしやすさ、シーズンなどを踏まえて、商品を選ぶようにしましょう。
宿泊を伴う登山にチャレンジしたいと考えている方は、今回の内容を参考に、テントを用意してみてはいかがでしょうか。

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