【★短期連載★第3回】ヒロシおすすめ キャンプ道具を「花見」に使ったら最高だった
4月初旬といえば、なんといっても花見。今年は寒の戻りで桜の開花が少し遅れたものの、全国で楽しめそうです。
連載の第3回は、そんな花見を、キャンプ道具を使って気軽に楽しむ、という提案。
お酒があまり飲めないヒロシさんも、「とにかく野(外)に出てみること」の素晴らしさを提案します。
今年は、ソロキャンプならぬ、「ソロ花見」を楽しんでみよう。
【目次】
■お酒が苦手でも、「近所でできる花見」を楽しもう
僕は、お酒が苦手で、飲み会が好きではありませんでした。しかも、呑んで酔っ払う場なのに、「目上の人が上座に座る」「グラスは格下が下にして乾杯」などの謎ルールも、自分には合わないな、と思っていたんですよね。
でも、近年、ソロキャンパー芸人の集いの「焚火会」だったり、『ヒロシのぼっちキャンプ』(BS-TBS)だったりで、お酒を飲むことを始めました。そして、「気の置けない仲間であったり、ひとりでちょっと飲むのは、楽しいかもな」と思うようになったんです。
今回は、キャンプ道具を使った花見の話をしたいと思います。しかも、花見が楽しめるキャンプ場の話ではなく、「近所でできる花見を、キャンプ道具を使って楽しむ」やり方です。
キャンプ道具って、今は、ソロ向けの小型のものが多く出ている。だから、家の外でちょっとアウトドアを楽しみたい、というときに使えるんですね。花見は、そのひとつです。
キャンプ場での花見もいいが、近所でできる花見を、キャンプ道具でより楽しむこともできる。
■レジャーシート不要な、身軽な〝ソロ花見〟
まず、レジャーシートを用意するかどうか。たしかに靴を脱いでシートの上に座る、という非日常はいいものですが、僕はキャンプで使う道具を利用すれば、レジャーシートも必要はないと思っています。
シートの場合、広げるためのスペースが必要になってきますよね。花見の時期なら、「ちょっと今から見にいくか」と思い立っても、そのスペースがなくて帰ってくる、なんてこともありえるでしょう。
一つの例としては、クーラーボックス一つという身軽のスタイルで行くこと。容量が10リットル以下の、ソロ向けクーラーボックスが出ているんです。
クーラーボックスには、ソフトタイプのものもありますが、僕は頑丈なハードタイプを主に使っています。その中に、冷えた缶ビール・缶チューハイ、そしてつまみを入れて、それだけで〝ソロ花見〟に行く。
僕はキャンプの前、「釣り」にハマっていた時期があったんです。釣りをする人によく見かける光景なのですが、丈夫なハードクーラーボックスを椅子代わりにする。僕はスタンレーのクーラーボックス(15.1L)を持っています。この上に座っていいのかどうかはわからないけど、椅子代わりにもしていましたね。そのせいなのかわかりませんが、何年も使っていたら水漏れするようになってしまったんですけど笑。
なお、ソフトタイプのものは、使い終わった後に折り畳めるメリットが高いです。なので、ベンチなどで座って桜を見られるところなら、ソフトタイプのクーラーボックスでもいいと思います。
7年ほど前、ソロキャンプにはまりたての頃のヒロシ。スタンレーのクーラーボックスを使うようになってから、椅子を使わなくなったとか。(「ヒロシちゃんねる」より)
■キャンプの小さな椅子で快適な花見へ
あとは、余裕があったら、クーラーボックスに加えて、折りたためる椅子を持っていくと、より快適になると思います。
代表的なものがヘリノックスですよね。作りがよくて高価なものですが、それに似たソロ用のキャンプ椅子も、たくさん出ています。これらは総じて、軽くてコンパクトなものが多く、1人で持っていくのも苦になりません。地面に座ることや這う虫が苦手な人にも、ぴったりですね。
椅子があれば、クーラーボックスは、テーブル代わりになります。飲みかけの缶やつまみをそこに置けば、両手が空きます。ゆっくり本を読んだり、携帯で桜を撮ったりすることができます。
IGNIOのスチールフォールディングチェアと同じくIGNIOのクーラーボックス8L。クーラーボックスのフタは裏返すと、コップや缶を置けるようになっているのも嬉しい。
椅子はここまでコンパクトに畳める。8Lは1、2人用なら十分の容量だ。
■厚手のアウトドア用レジャーシートも便利
人数が増えれば、それぞれで椅子を用意してもらうとかでしょうか。アウトドア用の椅子もいろいろなタイプがありますから、好みのもので。
あとは、荷物を軽くしたければ、折りたためるレジャーシートもありですよね。僕が以前使っていたシートは、少し厚手で断熱効果のあるものでした。肌触りもよくて、お尻も冷えない。春だとまだ地面は冷たいですからね。そういった厚手のレジャーシートなら、4人くらいまでなら、十分な広さでしょう。
ただ、厚さがある分、畳んでもけっこうかさ張るのが難点です。今はもっとコンパクトなになるものが出ているかもしれませんので、探してみてください。
アルペンアウトドアーズのウッドローチェア(右)は組み立てにコツがいるが、リッチでしっかりした作りになっている。
厚手のアウトドアシート(コールマン)と水筒(モンベル アルパインサーモボトル0.5L)とプラスチック食器。すべてヒロシが愛用していたもの。
お酒が飲めなければ、暖かいお茶やコーヒー、スープで過ごす。火が使えるところならば、アウトドア用の小型ガスバーナーコンロを持っていって、コーヒーを淹れてもいいですが、住宅街の公園だと火器は禁止されているところが多いですよね。水筒に入れて持っていくのが無難です。
それに夜桜も楽しめますよ。LEDランタンを持っていけば、下から照らされる桜を楽しむこともできますから。
花見=お酒のイメージだけど、僕みたいな下戸だって桜を楽しみたいじゃないですか。近所で桜を見つけたら、ぜひキャンプ道具を持って、気軽で身軽な花見に挑戦してみてください。