今年のアウトドアは「和」のテイストを取り入れる!野外で「コタツ」を楽しむのは、邪道か否か?
カリスマキャンプ芸人・ヒロシによる、YouTube連動企画コラム第2弾。
今回、ヒロシは、野外で「コタツ」に足を入れて、餅入りぜんざいをすする、という日本の「和」を楽しむアウトドアを決行した。
日本人で、嫌いな人は1人もいない(!)、コタツという和のアイテム。
しかし、寒い野外で、わざわざ楽しむのは邪道では? という議論もあるのだ。
リンクの動画とともに、ぜひご覧いただきたい。
【目次】
■上に座ってもお尻が地面につかない! 厚さ7センチの信頼絶大マットレス
■コタツ、ぜんざい、みかん……。アウトドアで「和」を楽しむのが2025年流
■冬に使える封筒型シュラフが、6,499円で登場した衝撃度
朝6時に起きたヒロシが、寝ぼけまなこで向かったのは、埼玉県羽生市にあるアルペンアウトドアーズ イオンモール羽生店。2023年9月にオープンした新店舗だ。
アルペンアウトドアーズ イオンモール羽生店(営業時間は10時から21時)。イオンモール別館アウトドアパーク内にある。
南羽生駅から2キロほどの距離にあり、各ショップが立ち並ぶ国道125号線から、一つ道を入ったところにある。
「北は群馬県の伊勢崎市あたりから、南は埼玉の上尾市あたりまでのお客さまに足を運んでいただいてます」(店長・小嶺拓実氏)というように、北関東にある唯一のアルペンアウトドアーズだ。キャンプに必要なものは、一通りなんでも揃う。
お客さんが入る前の時間、アルペンアウトドアーズで商品開発を務める伊藤浩二氏と一緒に、店内を闊歩するヒロシ。そんな中、冬キャンプ用におすすめされたのが、アウトドア用の「こたつユニット」と、封筒型の冬用寝袋&マットレスである。
「こたつユニット」については、このあと、場所を移動し、キャンプ場でヒロシが実際使ってみたので、後述する。
ここでは、まず、冬用の封筒型寝袋(シュラフ)、そしてその下に敷くマットを紹介する。
ヒロシのYouTubeやテレビ番組、書籍に触れたことのある方はご存知かもしれないが、ヒロシは冬用の寝袋については、「頭がすっぽりかぶれるマミー型で、ダウンをふんだんに使った、値段が高いものを買う」ことを奨励している。
ヒロシ愛用の冬用寝袋(シュラフ)。頭をすっぽり覆うマミー型だ。
これは、過去に安いものや中途半端な性能のものを買った結果、冬のキャンプで凍えて眠れなかったという苦い経験を持つため。
その考えからすると、今回のアルペンアウトドアーズの封筒型シュラフ-5の価格は6,499円。ヒロシからすれば、値段が「心もとない」のだ。
しかし、伊藤氏は、「心配ありません」と太鼓判を押す。
「まず、中面は、フリース素材を使っています。だから、入った瞬間から、すぐに暖かくなっていきます。それに、幅90cmと丈200cmのサイズがあるため、頭を潜らせることもできます。ゆったりサイズのメリットで、小さなお子さんと一緒にキャンプ場に行ったら、この寝袋でしたら、親子で一緒に寝ることも可能です。加えて、マミー型のように、頭をすっぽりかぶるタイプの寝袋が苦手な方がけっこういるんですね。そういう人にとっても、気温の低い場所でも使える封筒型の寝袋は、選択肢に入ってくるんです」
アルペンアウトドアーズの封筒型シュラフ〝3兄弟〟。左が、今回の、マイナス5度でも快適に使える封筒型シュラフ-5。真ん中の5度でも快適に使える封筒型シュラフ5(4,499円 幅80cm、長さ190cm)よりも、少しサイズが大きい。右は、夏などに使える封筒型シュラフ15(2,499円)で、非常にコンパクトだ。
封筒型シュラフ-5の中面。フリース素材のため、入った瞬間から温かい。
伊藤氏の話を聞いたヒロシは、「寝袋に入った後に、体を小刻みに動かして、寝袋と擦り合わせて温めることをしなくて済むのは、たしかに便利ですね。6,500円ほどでマイナス5度で使えるのは、ちょっと驚き。冬キャンプがチャレンジしやすくなる」という感想を述べた。
冬のキャンプを始める場合、どうしても高額になりがちだった寝袋だが、実用レベルものが1万円を切って出る時代へ。マイナス5度でも快適に使えるということだから、日本国内の多くのキャンプ場で使えることは間違いない。
■上に座ってもお尻が地面につかない!厚さ7センチの信頼絶大マットレス
そして、今回、ヒロシが寝袋以上に関心を持ったのが、その下に敷くインフレータブルマット7(5,999円)だ。
「俺も冬用に使えるマットは持っているんだけど、これは、もう別次元ですね。下の凸凹を、こうやって拳で強く押しても、まったく感じない。座ってる状況で、底にお尻がつかないですから。厚さが7センチあるんでしょ?これなら、地面に熱が奪われる心配もないから、朝まで快適に眠れそう」
インフレータブルマット7の上で座るヒロシ。「空気が出し入れするツインバルブを大きく改良したので、設営も撤収もしやすいんです」(伊藤氏)。空気をさらに追加で入れることも可能だ。
なお、マットの下には、滑り止めもついているのも嬉しい。マットを使う際に起こりがちな、「起きたらマットが体の下からずれていて、冷たい地面で体が冷やされていた」ということも防げるからだ。
夏であれば、寝袋ではなくても、タオルケットを一枚持っていけば、夜を明かせる。
しかし、冬となれば、寝る際は、断熱性の高い、厚手の寝袋とその下に敷くマットレスは必要不可欠だ。他のアルペンアウトドアーズの店舗でも展示されているので、一度行って、手触りを試したい。
封筒型シュラフ-5とインフレータブルマット7。実店舗で触り心地を試したい。
■コタツ、ぜんざい、みかん……。アウトドアで「和」を楽しむのが2025年流
そして、ヒロシが〝アウトドアコタツ〟を楽しむために向かったのが、神奈川県相模原市にある青根キャンプ場。市街地から少し離れた場所にあるが、トイレが綺麗など、初心者や女性キャンパーにも使いやすいキャンプ場だ。
ファミリー向けのAOD-3 2ルームテント(109,989円)を設営し、そのリビングスペースにコタツを置いてみる。撥水スーパーローチェア(3,999円)が、座椅子代わりに入れられた。
ファミリー向けのAOD-3 2ルームテント。写真の右のスペースが寝室だ。今回は左のリビングスペースにコタツを入れて楽しむ。
座椅子としても使える撥水スーパーローチェア。
「この両サイドの肘掛けがいいね」(ヒロシ)「これがあると、立ち上がる際に便利なんです」(伊藤氏)
「アルペンアウトドアーズが今回開発したのが、こたつユニット(12,980円)。こたつ布団と天板のセットです。湯たんぽを熱源にして、ユニットのこたつ布団をかぶせて、天板を広げれば、キャンプ場で、日本の文化のコタツを楽しむことができるんです。真冬でも2時間ほどは暖かさを楽しむことができます」(伊藤氏)
1回目のコラム を参考にしてほしい。このときヒロシは、1人用のアルミユニットテーブル88(9,999円)を使い、テーブルのラックにガスコンロをセッティングして、一人焼肉を楽しんだ。
今回は、グループや家族でも使える大きさのアルミユニットテーブル110(14,990円)を使う。組み立て工程は、以下だ。
①ラックに、専用の袋に入れた湯たんぽを熱源として置く。
STEP①は、熱源の湯たんぽをラックに設置。
②アルミユニットテーブの天板をかぶせる。
STEP②は、アルミユニットテーブルの天板をかぶせる。
③そのうえに、ユニットのこたつ布団を敷く。
STEP③は、こたつユニットのこたつ布団をアルミユニットテーブルにかぶせる。
④折りたたみできる天板を乗せれば完成だ。
STEP④は、こたつユニットの天板を載せれば完成だ。
「実は、アウトドアに自宅のコタツを持っていく人は、昔からいたんですね。そこで、社内で話し合ったところ、野外で使いやすい、専用のものを作ることになったんです。こたつ布団は、表のカーキと裏のグレーがリバーシブルで使える撥水仕様。だから、多少の汚れも気にせず、使えます。天板は持ち運びしやすいように、折りたためるものになっています」(伊藤氏)
今回、コタツという「和」のテイストをより楽しむために、ヒロシがプロデュースした「孤独のぜんざい」(594円)を組み合わせてみた。熱したお湯の中に入れた餅をぜんざいに加えれば、いつでも「正月休み」感を野外で楽しめる。
餅を頬張る二人。コタツ、ぜんざい、みかん。他に必要なものは何もない気がしてくる。
餅が入ったぜんざい。シェラカップに入れると、雰囲気も◎!
餅を頬張るヒロシが、はにかみながら、ボソッという。
「なんか、中年のおじさん二人が、こうやって外で、一緒のコタツに入るという機会も、なかなかないですよね(笑)。でも、一緒にコタツに入っているだけでも、僕らの発する熱、そして、熱源の湯たんぽで、だんだん足元が温かくなっているのを感じます」
今回は2人だったが、家族やグループで人が加われば、温かさはさらに増す。そして、熱源の湯たんぽも、1つだけでなくもう1つ追加する、といった利用も可能だ(やけどにご注意!)。
――野外で「コタツ」を楽しむのは、邪道か否か?――
その答えは読者にゆだねるが、少なくても、コタツを楽しむ二人の動画を見れば、「コタツ」はアウトドアで楽しめるアイテムである、ということは間違いなさそうだ。
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