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running2020.10.15

小夏エミリ(モデル)| スポーツをツールに、自分自身を豊かにする

モデルとして活躍しながら、ランニングやキックボクシングなどアクティブに活動する小夏エミリさん。ご自身のライフスタイルに軽やかにスポーツが寄り添う彼女に、身体を動かすようになったきっかけから、日々のファッションにスポーツ要素を取り入れることの魅力まで、さまざまなお話を聞いた。


身体を動かすことの楽しさを知る


――そもそも身体を動かすようになったきっかけはなんですか?

16歳くらいからモデルの仕事をやっているのですが、最初は体型維持のためにジムに行きはじめたのがきっかけです。そこで走ったりしていたんですけど、その頃は“やらないといけないこと”だと捉えていた部分が大きくて。走ること、身体を動かすことが楽しいことなんだと知ったのは、いまから6、7年前です。AFEクルー(東京を拠点に活動するランニングチーム。AFEとはATHLETICS FAR EAST略)の知り合いに誘われて一緒にランニングをするようになり、その流れで大会にも出場するようになりました。フルマラソンの応援に行ったことを機に自分も出たいと思うようになって。自分は走っていないのに、その場の雰囲気がもう楽しくて、そこから大会を目標に走りはじめました。思い返せば、小学生の頃から長距離が得意だったこともあって、最初から走ることへの抵抗はありませんでした。


――そこから走ることにハマっていったんですね。

AFEクルーと一緒に走ることも多くなって、ビーチランだったりハーフマラソンだったり、みんなでさまざまな大会にも出るようになりました。自分でも積極的に応募して、フルマラソンだけで計5回ほど出場しています。それからラン以外にも興味を持ち、キックボクシングもはじめました。


――どれくらいの頻度で運動していますか?

本当にバラバラなんです。1ヶ月間ほぼ何もしないときもあれば、毎日かかさず走る時期もあります。スポーツって、楽しさがある反面、脅迫的な部分も持ち合わせているなと感じているので、頻度などの決めごとはあえてつくらないようにしています。誰かがやっているからやらなきゃとか、やれていない自分を責めてしまったり。そういうものすべて取っ払って、自分がやりたいときにやろうと。そのほうが長く付き合っていける気がしているんです。


――どんな時に走りたいな、運動したいなと思いますか?

自然のなかを走るのが好きなんですよね。なので、季節の変わり目だったり、天気がよくて気持ち良さそうな日とか、草のいい香りのする雨上がりとか・・・季節の変化を感じられる時には心が踊って、走りたくなります。わたしのなかで、自然の変化に気づく気持ちよさと、走ることで得られる気持ちよさがきっとリンクしているんだと思います。なので、いまはトレーニングというよりもリフレッシュという感覚が近いです。あとは、悩んだり決めないといけないことがあるときには、きまって走りに行きます。身体を動かしながら考えると、前向きな思考になって、結果いい方向に変わることが多い。走る前は、すごく腰が重いし、なんなら行きたくないなと思うこともあるけれど、走り終えたときの爽快感と、パーっと視界が広がったような、満ち足りているあの感じは、運動でしか得られない感覚だと思います。


――身体を動かすことが習慣になって、感じる変化はありますか?

単純な変化だと、姿勢がよくなりました。体幹が強くなったんだと思います。気がついたら自分の身体をしっかり支えられるようになっていて、綺麗な姿勢でいられるようになりました。思考の面だと、物事を前向きな方向に決められるようになったことは、大きいですね。


――ランニングシューズを選ぶ際のポイントはありますか?

クッション性と反撥力に注目して選びます。クッション性がありながらも、シャープに動ける程よいバランス感があるもので、サブ4ランナー向けのシューズを選ぶことが多いですね。ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%は、爪先側に向かってカーブしているので、次の一歩が自然に出しやすい。クッション性も優れていて蹴り出した時に程よい反撥力があって、とても履きやすいです。あと、サイズはとても重要ですよね。NIKEのシューズはいつもよりハーフサイズアップしたサイズを選んでいます。わたしの足にフィットして、とても心地いいんです。



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さりげなく取り入れるファッションのスパイス



――日々のファッションで、スポーツアイテムを組み合わせることはありますか?

もちろんあります。いま気になっている組み合わせは、パンツやキャップなどでさりげなくミックスすること。色味も他のアイテムと合わせ、シンプルにさらっと取り入れるのがお気に入りです。ワンピースにランニングシューズを合わせるような、足元でスポーティ要素をミックスするスタイルも好きなのですが、最近は足元ではなく、ウェアでスポーツテイストを入れるバランスが好きです。今回も、シンプルに全体のカラーは黒でまとめています。


――走るときなど、スポーツをする際のお気に入りのスタイルはありますか?

基本的には、いつでもタイツ派です。日焼けを避けたいということもあって、走るときには、ロングタイツにロングスリーブのTシャツが定番。それこそAFEのTシャツだったり、知り合いのお店のものをチョイスしたり。Tシャツは大きめサイズを選んで、ダボっと着るのがお気に入りです。キックボクシングの時は、腕周りが動かしやすいようにノースリーブを。おうちで身体をほぐす時には、スタイルを把握できるようにブラトップ選ぶなど、トップスは用途に合わせて変えるようにしています。


――カラーのこだわりはありますか?

以前は派手なカラーを選びがちでしたが、最近はシックでシンプルな色味のものを選ぶことが多いです。毎回一式まるごと買い揃えるわけではないので、すでに持っているアイテムと組み合わせられることも考えて選んでいます。黒・白のモノトーンカラーだったり、濃いグリーンやラベンダーカラーもとても可愛いですよね。シューズに関しては、「走りに行きたいな!」と思わせてくれるような明るいカラーを選ぶのもいい。色を取り入れるなら、足元のシューズに色があると、それだけで気分が上がります。


身体を動かすことで自分を愛おしく思える


――これからも走ること、身体を動かすことは続けていきますか?

コロナ禍において、外出自粛期間なんかは特に、走りにでるにも周りのひとをいままで以上に気にする必要があったり、キックボクシングジムが営業していなかったり・・・以前に比べて自由に運動することができないことも多くなりましたよね。できなくなったことへの寂しさを感じた時期もありましたが、周りが変化したぶん自分も考え方を新しくして、やったことのない方向へシフトしてみようと思い、実は意識的に身体をおやすみさせていました。その間には、身体をほぐすことを行い、自分と向き合いました。ただ、「そろそろ走りたいな、動くって気持ちいんだよな」って、感情が湧き出てくる瞬間があったんです。わたしは、やはり身体を動かす楽しさと気持ち良さを知っている。だからこそ、自然と動きたくなるでしょうね。一度、自分の内側と向き合う期間をつくったことで、運動することが好きだと再確認できました。この感覚を知っているかぎり、これからも運動はしつづけると思います。


――では、小夏さんにとって身体を動かすことの意義はなんでしょう?

人間、自分の持つエネルギーを無様なほどにまき散らす瞬間があってもいいんじゃないかと思うんです。それは、思いっきり汗流したり、息が上がるほどに肺を使ったり、めいっぱい手足を動かしたり、すべてのことを振り切るイメージで走ってみたり。そういうときに、わたしは生きてるなって実感します。ランニングだけではなく、ヨガでもサップでも身体を動かすことはなんでもそうなんですけど、始める前は腰が重くても、いざやってみると終わった頃には、開放感とか満ち足りた感覚になりますよね。わたしはそういうハッピーでキラキラした時間を持つことで、自分が自分のストーリーの主役なんだと思えるんです。でもこれって日々の生活に埋もれて忘れがちなことだと思うので、これからもスポーツをツールにして、自分と向き合って、自分の人生を豊かにして、自分を大切に愛おしく思う時間をつくるようにしたいと思います。

・・・・・・話していたら、早速走りたくなりますね!



Profile



小夏エミリ (Konatsu Emiri)

モデル。1989年9月15日、千葉県出身。日本とフィリピンのハーフ。

2012年から本格的にランニングを始め、ランニングチームAFEに参加。サブ4を目指してトレーニングを重ね、2017年東京マラソンでは、自己ベスト3時間52分37秒でゴール。(ハーフマラソン自己ベスト:1時間52分50秒)また、2016年からキックボクシングを始め、現在はランニング・キックボクシングを趣味に無理なく生活の中にスポーツを取り入れている。

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