キャンプでは要注意!身近に潜む危険な生き物と対策方法
キャンプの醍醐味は大自然に身を任せる気持ちよさですが、同時に生き物たちの生息地に足を踏み入れているということでもあるため、危険も隣り合わせであることを決して忘れてはいけません。特に夏~秋はキャンプにぴったりの気候ですが、同時に生き物も活発になるため遭遇する可能性も高まります。こちらではキャンプに潜む危険な生き物と、その対策方法についてご紹介します。
【目次】
■身近に潜む危険な生き物と対策方法
(1)アブ、ブヨ
(2)マムシ
(3)クマ・イノシシ
■まとめ
■身近に潜む危険な生き物と対策方法
(1)アブ、ブヨ
アブやブヨはハエ科の生き物です。渓流などの綺麗な水場や水田・沼など湿地に生息しており、朝夕など涼しい時間帯に活発に活動します。大きさや種類は様々ですが、アブでは1cm以上、ブヨは3〜6mm程度であり、アブでは大きいものはハチと見間違えるほどの個体もいます。どちらも蚊のように刺して吸血するのではなく、皮膚を咬まれるという表現が正しく、吸血されると腫れや痒みを伴います。感染症や猛毒などの心配は基本的にはありませんが、どちらも痛みや痒みが出るため、咬まれないように対策することが重要です。
*アブ、ブヨの対策方法
アブやブヨは暗い色に近寄ってくると言われているため、なるべく明るい色の服を選ぶようにしましょう。また、露出が増えればアブやブヨに咬まれる確率は高くなります。特に足首などは狙われやすいので、咬まれる可能性が高くなる朝夕は長袖長ズボンなど、なるべく露出のない服装を心がけ、虫除けスプレーも使用するようにしましょう。川辺のキャンプでは水に触れることが多く落ちやすいので、定期的にスプレーをすることでさらに効果が高まります。
また、アブやブヨは耳元で大きな羽音を立てるのでつい手ではらってしまいがちですが、大きな動きに反応してさらに近寄ってくることもあるので注意。近寄ってこれないように、テントの周りには蚊取り線香のような防虫香をセッティングするのも効果的です。
*アブ、ブヨに咬まれてしまったら
ブヨは比較的吸血後時間が経ってから痒みが出ることが多いですが、アブは咬まれた直後から強い痛み・痒みが伴うことが特徴です。大人でも耐えられないほどの強い痒みがあります。ここでかきむしってしまうとばい菌が入ってしまったり、跡に残ってしまうことがありますので注意しましょう。
咬まれてしまった場合には、患部を綺麗に洗い流し、なるべく早く市販の塗り薬を塗って安静にしましょう。ポイズンリムーバーという強力吸引できる器具で毒を吸い出すのも応急処置として効果的ですので、念のため持参しておくと安心です。
(2)マムシ
マムシはネズミやトカゲなどを主食とし、牙に強い毒を持つ毒蛇です。アブ・ブヨと同様に水田や川などの湿地を好みます。大きさは40〜70cmほどと小さめで、人が近づいても逃げ出すことなくじっとしていることが多く、大人しい性格であることが特徴ですが、それゆえに気づかず踏みつけてしまうことなどで攻撃され咬まれることがあるので注意が必要です。
*マムシの対策方法
マムシは基本的には大人しい性格です。こちらから刺激を与えない限りは攻撃してくることはないため、見つけた場合は近寄らずそっとその場を離れましょう。とはいえ、前述のようにマムシはじっとしていることが多く、体も保護色のため存在に気付けず踏んでしまい咬まれてしまうこともあります。マムシが生息していそうな水辺を歩く際は、誤って踏んでしまった時のために足元の露出を避け、長靴を履いておけば安心です。
*マムシに咬まれてしまったら
マムシは毒蛇のため、咬まれてから時間が経つと腫れや視力低下などの症状が起き、最悪の場合は死に至ります。とはいえ、咬まれてからすぐに毒が全身に回るというわけではありません。咬まれてしまった場合は無理して歩行などをせず、安静にして救急車を呼びすぐに病院を受診してください。咬まれた蛇がマムシか判別できない場合は、写真に収めるなどして記録しておきましょう。
(3)クマ・イノシシ
キャンプで出くわす可能性があるクマ・イノシシ。クマは日本には北海道に主に生息するヒグマ、本州に主に生息するツキノワグマの2種、イノシシは沖縄のみに生息するリュウキュウイノシシ、全国に生息するニホンイノシシの2種が存在しています。どちらも雑食のため、食糧を求めて山を降りてくることなどが多く、遭遇する可能性がある生き物です。
*クマ・イノシシの対策方法
クマ・イノシシはしっかり用心して出会わないことが一番の対策です。山でのキャンプなどでは特に遭遇する可能性が高まりますので、足跡などが残っていないかなど注意して周囲を確認するようにしましょう。
また、クマやイノシシも基本的には警戒心の強い動物です。人の気配を感じると逃げる場合が多いので、なるべく1人で行動せず、遠くから存在を知らせるようにしましょう。近くで突然大きな声を出してびっくりさせてしまったり、空腹であったりする場合は攻撃的になり襲ってくることもありますので十分に注意してください。
*クマ・イノシシに出会ってしまったら
しっかり用心した上で、クマやイノシシに遭遇してしまった・・・その場合は、絶対に驚かせたり攻撃をすることなく、背中を見せずに後ずさりしましょう。クマやイノシシは背中を見せると追ってきて攻撃をする場合があります。全速力で逃げたくなりますが、熊やイノシシは70〜100kg以上の大きさがあり、動き出すとかなりのパワーや速さがあるため大人の男性でも太刀打ちができません。驚かせないよう静かに落ち着いて後ずさりしましょう。
■まとめ
キャンプは大自然に足を踏み入れるもの。今回紹介した以外にも、様々な虫や爬虫類、動物などの生き物が生息しています。全てにおいて重要なことは落ち着いて行動することです。生き物たちも、驚かせてしまうと本能的に攻撃してしまいます。キャンプの際にはあらゆる生き物たちの生息地へお邪魔させてもらうという気持ちを持ちながら楽しめると良いですね。
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